本書の具体的な内容は他の人が書いているので、そちらを見ていただくことにしよう。
44項目にわたるテーマが、それぞれに興味深い日韓のずれを示している。
けっこう韓国に関する本を読んで来たつもりの私であったが、本書で初めて知ったことも多い(「席がある」という表現が「空いていない」ことを表すなど)。
ただ事例が羅列してあるというだけでなく、それらの事例を通して、日韓の差異の奥深いところがじんわりと見えてくるという仕掛けが(意図されたものではないかもしれないが)実に興味深い。
「実はもっと深いところで日本人と韓国人の精神構造はつながっているのかもしれない」と述べる著者の言葉には、本書を読み終えると深く納得させられるものがある。
この種の本にありがちな妙な思い入れや押し付けがましさがなく、気持ちよく読める本だ。
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ことばと文化の日韓比較: 相互理解をめざして 単行本 – 2005/4/1
齊藤 明美
(著)
- ISBN-104790711102
- ISBN-13978-4790711100
- 出版社世界思想社教学社
- 発売日2005/4/1
- 言語日本語
- 本の長さ189ページ
登録情報
- 出版社 : 世界思想社教学社 (2005/4/1)
- 発売日 : 2005/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 189ページ
- ISBN-10 : 4790711102
- ISBN-13 : 978-4790711100
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,094,166位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,029位日本論
- - 20,991位社会学概論
- - 59,886位語学・辞事典・年鑑 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2005年11月24日に日本でレビュー済み
『冬のソナタ』で昔の恋人を忘れられないチェ・ジウが、どうしても愛せないフィアンセに向かって「私たち、話し合いましょう」と何度も繰り返し言う。
日本の女性だったら「いや」でお終いになるところだが、言葉で納得しあおうとするところが、何事も理屈っぽい韓国人らしいと言える。
それは著者が指摘するように、「すみません」と「ありがとう」とお金を借りるときの頼み方の違いにも通じる日韓の言葉文化の違いが背景にあるからだ。
熱いが、理論的、論理的。情に厚いが、同時に黒白をはっきりさせたがる韓国人気質、玉虫色を好み、まあまあと収めようとする日本人気質との違いについて社会言語学的観点から理解を深める好書である。
日本の女性だったら「いや」でお終いになるところだが、言葉で納得しあおうとするところが、何事も理屈っぽい韓国人らしいと言える。
それは著者が指摘するように、「すみません」と「ありがとう」とお金を借りるときの頼み方の違いにも通じる日韓の言葉文化の違いが背景にあるからだ。
熱いが、理論的、論理的。情に厚いが、同時に黒白をはっきりさせたがる韓国人気質、玉虫色を好み、まあまあと収めようとする日本人気質との違いについて社会言語学的観点から理解を深める好書である。