本書はとにかく面白かったです。
社会学の書籍では最近一番知的な興奮がありました。
サブカルチャーの地域伝播のありようとその過程のローカライズの仕組みを解き明かした論文集です。
後半は学生さん?の論文が掲載されています。
グローバリゼーションの一側面をよく理解できました。
遠藤氏の文章はすごく明快でした。
これはすごく大事なことだと思います。
ただ・・・。ただ日本語はよく分かるのに内容が理解できない部分がありました。
つまり難しいことを平易に書いているからです。
図版も分かりやすいし、文章も分かりやすい、面白く一気に読む。
突然「あれ?これは何を言ってるだっけ」ということが数度ありました。
1章から3章はどれも新書として出版できるような題材と内容です。
ジーンズの意味とか履歴書の歴史など、視点のユニークさとその奥に広がるグローバルな背景に驚きます。
遠藤氏は視点が新しい先生なのだと思います。今後の作品に期待します。
遠藤氏以外の論文では、4章と6章が面白く読めました。
ラップとバイク便。
バイク便は目からうろこです。
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グローバリゼーションと文化変容―音楽、ファッション、労働からみる世界 (SEKAISHISO SEMINAR) 単行本(ソフトカバー) – 2007/2/27
遠藤 薫
(著, 編集)
▼内容紹介
コンビニ、ジーンズ、ラップ、ロック、バイク、ヤンキー、オタク……〈自明の日常〉として見過ごされるポピュラーな文化に着目し、そこに潜むグローバリゼーション/ローカリゼーションの運動を新たな概念・モデルによって読み解く。
【目次】
序 章 現代文化におけるグローバリゼーション/ローカリゼーションのねじれ
――現実と理論(遠藤薫)
●第I部
第1章 愛国心とノスタルジア
――グローバリゼーションにおける正当性の重層コンフリクト(遠藤薫)
第2章 〈ジーンズ〉の帝国
――ファッションのグローバリゼーション(遠藤薫)
第3章 〈趣味〉と履歴書
――グローバリゼーション社会の〈階層〉文化(遠藤薫)
●第II部
第4章 日本におけるラップ音楽市場の自律化
――ローカライズド文化からローカル文化へ(木本玲一)
第5章 音楽イベントに現れた日韓ナショナリズムの相克
――開発主義と文化実践をめぐる重層コンフリクト(高原基彰)
第6章 バイク便ライダーたちの「東京」
――仕事を契機にしたバイク文化のローカリゼーション(阿部真大)
第7章 被差別部落の酒屋がコンビニに変わるまで
――グローバリゼーションと地域小売業の変容(新雅史)
第8章 茨城県A市における「フィフティーズ・ファッション」の消費と変容
――サブカルチャー的スタイルのローカル化/ローカライズド化(大山昌彦)
【序章より】 グローバリゼーションといい、ローカリゼーションといい、グローカリゼーションといい、世界システムの動きは、大小様々なパワーの相互作用の総体として現れる「意図せざる結果」にほかならない。
そのために、「未来予想」は常に裏切られ、一方で「現在」は常にありふれたものと見えるのである。
コンビニ、ジーンズ、ラップ、ロック、バイク、ヤンキー、オタク……〈自明の日常〉として見過ごされるポピュラーな文化に着目し、そこに潜むグローバリゼーション/ローカリゼーションの運動を新たな概念・モデルによって読み解く。
【目次】
序 章 現代文化におけるグローバリゼーション/ローカリゼーションのねじれ
――現実と理論(遠藤薫)
●第I部
第1章 愛国心とノスタルジア
――グローバリゼーションにおける正当性の重層コンフリクト(遠藤薫)
第2章 〈ジーンズ〉の帝国
――ファッションのグローバリゼーション(遠藤薫)
第3章 〈趣味〉と履歴書
――グローバリゼーション社会の〈階層〉文化(遠藤薫)
●第II部
第4章 日本におけるラップ音楽市場の自律化
――ローカライズド文化からローカル文化へ(木本玲一)
第5章 音楽イベントに現れた日韓ナショナリズムの相克
――開発主義と文化実践をめぐる重層コンフリクト(高原基彰)
第6章 バイク便ライダーたちの「東京」
――仕事を契機にしたバイク文化のローカリゼーション(阿部真大)
第7章 被差別部落の酒屋がコンビニに変わるまで
――グローバリゼーションと地域小売業の変容(新雅史)
第8章 茨城県A市における「フィフティーズ・ファッション」の消費と変容
――サブカルチャー的スタイルのローカル化/ローカライズド化(大山昌彦)
【序章より】 グローバリゼーションといい、ローカリゼーションといい、グローカリゼーションといい、世界システムの動きは、大小様々なパワーの相互作用の総体として現れる「意図せざる結果」にほかならない。
そのために、「未来予想」は常に裏切られ、一方で「現在」は常にありふれたものと見えるのである。
- 本の長さ249ページ
- 言語日本語
- 出版社世界思想社
- 発売日2007/2/27
- ISBN-104790712370
- ISBN-13978-4790712374
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登録情報
- 出版社 : 世界思想社 (2007/2/27)
- 発売日 : 2007/2/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 249ページ
- ISBN-10 : 4790712370
- ISBN-13 : 978-4790712374
- Amazon 売れ筋ランキング: - 592,186位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,217位社会一般関連書籍
- - 11,076位社会学概論
- - 58,522位ビジネス・経済 (本)
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著者について
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1975年横浜生まれ。社会学者。相模女子大学人間社会学部准教授。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士後期課程修了(学術博士)。専門は文化社会学、スポーツ社会学、質的調査。主要な関心はグローバライゼーションとローカライゼーションに伴う社会変動や日本の近代化など。これまでの主な研究対象は、ヒップホップ、ボクシング、米軍基地、ネットメディアなど。趣味は料理。
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