著者は『ロビンソン・クルーソー』やその派生譚、日本の遭難譚などについて多数の著作がある研究者。
本書は、『ロビンソン・クルーソー』を、精読と文学理論によって解体し、ロビンソン/デフォーの内面へ迫ろうとしたもの。大西洋帝国の建設期という時代背景から読み解いてみたり、難破した船からの飽くなき物資搬出を近代的欲望とからめたり、ひたすら砦を建設する姿を人間の内部/外部と重ね合わせたり。
いずれも、少年文学的なロビンソン像しか知らない読者には刺激的な内容だろう。
ただ、かなり難解な箇所もあり、文学研究に親しんだ読者でないと厳しいかも。
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ロビンソンの砦 単行本 – 1995/1/1
岩尾 龍太郎
(著)
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日1995/1/1
- ISBN-104791753453
- ISBN-13978-4791753451
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「近代合理主義の元祖」とされてきたロビンソン・クルーソーは、実は非合理的欲求に駆られて砦を構築、他者を閉め出して島を「私の植民地」化した。それは大量消費社会に生きる病的現代人そのものの姿である。従来のロビンソン像を根底から読みかえる。
登録情報
- 出版社 : 青土社 (1995/1/1)
- 発売日 : 1995/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 318ページ
- ISBN-10 : 4791753453
- ISBN-13 : 978-4791753451
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,078,100位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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