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薔薇のイコノロジー 新版 単行本 – 2003/4/1
若桑 みどり
(著)
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2003/4/1
- ISBN-104791760360
- ISBN-13978-4791760367
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
一輪の薔薇に封印されたイメージが、個人を時代を超え、そして洋の東西を超えて人類に共有される。愛と生命の寓意・象徴として咲き誇る薔薇の花園で紡がれた、意想外の精神史。84年初版刊の新版。
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2003/4/1)
- 発売日 : 2003/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4791760360
- ISBN-13 : 978-4791760367
- Amazon 売れ筋ランキング: - 868,551位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 57,829位アート・建築・デザイン (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前ハードカバー版を持っていましたが、新装版で再度購入しました。いつまでも色褪せない薔薇のような名著。
2020年7月12日に日本でレビュー済み
本書が最初に世に出たのは1984年。同年には池上嘉彦「記号論への招待」(岩波新書)が出版されるなど、知の世界では記号論が流行をみていた時代。記号論学者ウンベルト・エーコが小説「薔薇の名前」を世に出したのが1980年(日本語版は1990年)、その映画化が1986年。本書と「薔薇の名前」には内容的に直接の関連性はないものの、「薔薇」の歴史的イメージを負っているという意味では通底するものがある。
「イコノロジー」という語自体が、極めて記号論的であるが、あとがきにある「私は一つのイメージが個人を超え、時代を超え、洋の東西を超えて、いわば普遍的な象徴となって人類に共有されているのを知った」「私の(中略)意図は、人類がつくり出したイメージの普遍性を探ることにあった」という言説を見ると、本書が構造主義の系譜に連なることが見てとれる。
同様にあとがきには「世界的な民族音楽の研究者であった故小泉文夫氏が、初めて、地球の規模で芸術を考えることを私に教示して下さった」「きわめて素朴な、生に密着したイメージほど全人類に共通し、人類を結ぶものであることを示唆された」とある。また、今回の復刊の際に巻末に加えられた著者の長男による「あとがきに代えて」において、著者が(構造主義の祖クロード・レヴィ=ストロースの多くの訳書もある文化人類学者)川田順造氏と「若き日の留学の行きの船で一緒だった」ことも記されている。著者若桑みどり氏が、これら同時代の顕学との知的交流も経て、著者独自の問題意識や視点を持って、本書を生み出していったことが良くわかる。
著者の金字塔であり、画期的な名著である本書の復刊を心から喜びたい。
「イコノロジー」という語自体が、極めて記号論的であるが、あとがきにある「私は一つのイメージが個人を超え、時代を超え、洋の東西を超えて、いわば普遍的な象徴となって人類に共有されているのを知った」「私の(中略)意図は、人類がつくり出したイメージの普遍性を探ることにあった」という言説を見ると、本書が構造主義の系譜に連なることが見てとれる。
同様にあとがきには「世界的な民族音楽の研究者であった故小泉文夫氏が、初めて、地球の規模で芸術を考えることを私に教示して下さった」「きわめて素朴な、生に密着したイメージほど全人類に共通し、人類を結ぶものであることを示唆された」とある。また、今回の復刊の際に巻末に加えられた著者の長男による「あとがきに代えて」において、著者が(構造主義の祖クロード・レヴィ=ストロースの多くの訳書もある文化人類学者)川田順造氏と「若き日の留学の行きの船で一緒だった」ことも記されている。著者若桑みどり氏が、これら同時代の顕学との知的交流も経て、著者独自の問題意識や視点を持って、本書を生み出していったことが良くわかる。
著者の金字塔であり、画期的な名著である本書の復刊を心から喜びたい。
2020年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初版は1984年だがこれは2003年発行の本だった。作者が紫綬褒章を受けた年のでした。
2005年12月14日に日本でレビュー済み
「イメージを読む―美術史入門」で、絵画の謎をやさしい文章で、非常に魅力的に説いた同著者の本を読まれた方も多いでしょう。これは、なんと、たった「一輪の薔薇・花」について書かれた本です。主に美術や詩の世界における「薔薇・花」にどのようなメッセージが含まれているのか、古今東西の「薔薇・花」を網羅しています。
目次をあげますと、薔薇の聖母/薔薇を食べた驢馬/レオナルド・ダ・ヴィンチの庭園/薔薇園にて/美しき女庭師/花の道/菊と蓮/グロテスクの系譜(笑う牛・花となった人間)/花と髑髏/刻印された《詩》/石の花/花の復権(W.モリス)/生きている花
錬金術の思想が美術に及ぼした影響、ボッティチェルリの「春」、ダ・ヴィンチ絵画における植物の象徴性、庭園の図像学、日本における花のイメージ、紋章における花のシンボリズム、いけばなの普遍性、等、どれも興味をそそる内容で、読み進むほど、あまりの楽しさに興奮してしまう書物です。
カラー図版は巻頭数ページですが、モノクロ図版が多量に含まれています。何度も何度も繰り返し読みたくなる魅力的な書物です。
目次をあげますと、薔薇の聖母/薔薇を食べた驢馬/レオナルド・ダ・ヴィンチの庭園/薔薇園にて/美しき女庭師/花の道/菊と蓮/グロテスクの系譜(笑う牛・花となった人間)/花と髑髏/刻印された《詩》/石の花/花の復権(W.モリス)/生きている花
錬金術の思想が美術に及ぼした影響、ボッティチェルリの「春」、ダ・ヴィンチ絵画における植物の象徴性、庭園の図像学、日本における花のイメージ、紋章における花のシンボリズム、いけばなの普遍性、等、どれも興味をそそる内容で、読み進むほど、あまりの楽しさに興奮してしまう書物です。
カラー図版は巻頭数ページですが、モノクロ図版が多量に含まれています。何度も何度も繰り返し読みたくなる魅力的な書物です。