無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史 単行本 – 2003/12/21
柳下 毅一郎
(著)
- 本の長さ358ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2003/12/21
- ISBN-104791760972
- ISBN-13978-4791760978
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
リュミエールを元祖とし、奇術師オーソン・ウェルズまで、企画・撮影・出演・宣伝・上映を一手に握った興行師たちが、特定の観客にあてこんでつくったエクスプロイテーション(搾取)映画こそ、映画史の本流だった!
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2003/12/21)
- 発売日 : 2003/12/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 358ページ
- ISBN-10 : 4791760972
- ISBN-13 : 978-4791760978
- Amazon 売れ筋ランキング: - 74,420位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 285位映画 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1963年大阪府生まれ。東京大学工学部卒。雑誌編集者を経て英米文学翻訳家、映画評論家。特殊翻訳家として人のあまり手がけない本の翻訳に注力する。主訳書にアラン・ムーア、エディ・キャンベル『フロム・ヘル』(みすず書房)、ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)、J・G・バラード『クラッシュ』(東京創元社)など。
映画評論家としては〈映画秘宝〉などで執筆。『興行師たちの映画史』(青土社)など。欧米の殺人事件に精通し、洋泉社ムック〈Murder Watcher〉シリーズの責任編集をつとめる。その他サブカル全般。
カスタマーレビュー
星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
8グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
町山智浩さんの文章にくらべ柳下の文章は少しかたいがんじがしますね。最後まで読破できた自分を誉めてあげたい。
2016年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メリエスからロジャー・コーマンまで、と書けば、わかる人にはわかるのでは。もともと映画興行は見世物ビジネスとして離陸したわけだが、この本が注目したのは、客さえ入れば何でもOKという、正しく見世物であり続けた映画の制作者たちである。
映画史の定番テキストはロバート・スクラー『アメリカ映画の文化史』だろうが、そこで取りこぼしがあるような映画人を、『興行師たちの映画史』では徹底的に拾い集めている。なのでスクラーで「正史」を学び、さらにこの本を併せて読むと味わいが深まるかも。
非常におもしろかったのはギミックのところで、映画館の遊園地化を指摘したところだ。ホラー映画の上映に際して椅子に仕掛けを付け、恐怖場面で観客の足に触れさせたりして悲鳴を上げさせようとするのだが、低予算のためじつにしょぼい結末で終わってしまい、それがまさしく見世物っぽい、というわけだ。
映画館の遊園地化は、よくよく考えればジュラシック・パーク以降の大作映画でおなじみだ。SWフォースの覚醒でも3D4DXなどまさにギミックにほかならない。また、テーマパーク側でも映画と遊園地が一体化しつつある。その系譜がこの本ではこと細かく記述されている。
ただ、本書は構成が列伝風となっているため、一人の監督の活躍が長期にわたると1920年代に始まって1970年代ぐらいまで話が続くわけで、それが別の監督のエピソードに移ると、話題が1910年代に戻ったり、となってしまう。時系列的でないので、記述された話題がどの時代なのかをチェックしておかないと、時代背景が見えなくなって混乱しかねない。セックス映画のあたりはとくに要注意だった。
映画史の定番テキストはロバート・スクラー『アメリカ映画の文化史』だろうが、そこで取りこぼしがあるような映画人を、『興行師たちの映画史』では徹底的に拾い集めている。なのでスクラーで「正史」を学び、さらにこの本を併せて読むと味わいが深まるかも。
非常におもしろかったのはギミックのところで、映画館の遊園地化を指摘したところだ。ホラー映画の上映に際して椅子に仕掛けを付け、恐怖場面で観客の足に触れさせたりして悲鳴を上げさせようとするのだが、低予算のためじつにしょぼい結末で終わってしまい、それがまさしく見世物っぽい、というわけだ。
映画館の遊園地化は、よくよく考えればジュラシック・パーク以降の大作映画でおなじみだ。SWフォースの覚醒でも3D4DXなどまさにギミックにほかならない。また、テーマパーク側でも映画と遊園地が一体化しつつある。その系譜がこの本ではこと細かく記述されている。
ただ、本書は構成が列伝風となっているため、一人の監督の活躍が長期にわたると1920年代に始まって1970年代ぐらいまで話が続くわけで、それが別の監督のエピソードに移ると、話題が1910年代に戻ったり、となってしまう。時系列的でないので、記述された話題がどの時代なのかをチェックしておかないと、時代背景が見えなくなって混乱しかねない。セックス映画のあたりはとくに要注意だった。
2004年2月9日に日本でレビュー済み
映画は見せ物、と喝破して目をさまさせてくれる。
面白くなくては映画じゃないと思う。著者の思い入れと知識に触れるだけでも
楽しい本である。読者の映画の見方を変えてくれるかもしれない。
この手の本のチェックポイントとして、幻の変態映画「アニマル」に
ついて触れているかどうか調べることにしている。これは1968年、
R・L・フロスト監督の作品で日本公開当時は評判になったが、その
後資料がほぼ消えてしまった。本書はこの映画とそのシリーズに
ついても詳説してあった。美容体操を覗かれてしまって以来、変態男
に執拗に狙われる子持ちの美しい婦人を「若妻」と書いているが、
あれは正確には「未亡人」。若くもないし…。しかし、幻のセクス
プロイテーション映画まで丁寧に追う著者の気概に感服。
面白くなくては映画じゃないと思う。著者の思い入れと知識に触れるだけでも
楽しい本である。読者の映画の見方を変えてくれるかもしれない。
この手の本のチェックポイントとして、幻の変態映画「アニマル」に
ついて触れているかどうか調べることにしている。これは1968年、
R・L・フロスト監督の作品で日本公開当時は評判になったが、その
後資料がほぼ消えてしまった。本書はこの映画とそのシリーズに
ついても詳説してあった。美容体操を覗かれてしまって以来、変態男
に執拗に狙われる子持ちの美しい婦人を「若妻」と書いているが、
あれは正確には「未亡人」。若くもないし…。しかし、幻のセクス
プロイテーション映画まで丁寧に追う著者の気概に感服。