著者であるフランス生まれの建築家:クロード・パラン(Claude Parent/1923-)は、1964年にポール・ヴィリリオとグループ《建築原理》を結成、66年『建築原理』誌を創刊し「斜めの建築」を提唱する。
人口増加に伴い、水平都市の限界を克服すべく提唱された垂直都市。そうした垂直性を象徴するかのようなコルビュジェの唱える高層タワーの優位性。パランは、その垂直性の限界を見据え、それを克服する概念として「斜めにのびる建築」を提唱する。
本書によると、水平・垂直都市と斜めの構造との大きな相違点は、居住と交通の関係性。水平・垂直都市における、居住と交通を分割する発想に限界を感じ、両者を統合する概念として斜めの構造を位置づける。
それ以外にも、斜めの構造の特徴として、「運動性」「触覚性」を指摘し、斜めであることによる人間に対する身体的・精神的影響にも言及している。
力強いスケッチが多用されているのも特徴的だが、机上の理論的内容が中心になっており、具体的内容への踏み込みが甘く、若干説得力に欠けているようにも感じる。実例を用いながら突っ込んで論じてほしいところ。
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斜めにのびる建築―クロード・パランの建築原理 単行本 – 2008/9/25
ル・コルビュジエの限界を超える。ポール・ヴィリリオとともに 『建築原理』 ―― 「斜めの機能」 を提唱し、ジャン・ヌーヴェル、ダニエル・リベスキンド等へも多大な影響を与えてきた建築家クロード・パラン。いまを代表する建築家に受け継がれ、都市構造を浸食し続ける 「斜めの建築」 の基本原理を図解した古典的名著、待望の初邦訳。
- 本の長さ108ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2008/9/25
- ISBN-104791764404
- ISBN-13978-4791764402
商品の説明
著者について
[著者] クロード・パラン(Claude Parent)
1923年生まれ。建築家。1964年ポール・ヴィリリオとグループ《建築原理》を結成、66年 『建築原理』 誌を創刊し 「斜めの建築」 を提唱するとともに、代表作サント・ベルナデット・デュ・バンレー教会を完成。その他、パリ大学都市イラン館、フランス原子力発電所計画等に参加。2005年フランス美術アカデミー会員。
1923年生まれ。建築家。1964年ポール・ヴィリリオとグループ《建築原理》を結成、66年 『建築原理』 誌を創刊し 「斜めの建築」 を提唱するとともに、代表作サント・ベルナデット・デュ・バンレー教会を完成。その他、パリ大学都市イラン館、フランス原子力発電所計画等に参加。2005年フランス美術アカデミー会員。
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2008/9/25)
- 発売日 : 2008/9/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 108ページ
- ISBN-10 : 4791764404
- ISBN-13 : 978-4791764402
- Amazon 売れ筋ランキング: - 194,818位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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