かわいい文化の変遷を知るのに、これほど最適な本はない。
とにかくファッション業界の事情に明るい著者。大学卒業後にファッション情報分析と企画業務に従事。フリーライターとして独立してからもファッションを専門に執筆してきた。現在は大学教授として近現代のファッション研究に携わっている。
しかし、著者は元々かわいい文化にさほど興味がなかったらしい。だからこそかわいい文化に肩入れし過ぎることもなく、文化そのものを俯瞰した一冊になっている。
注目すべきは巻末に掲載されている「かわいい関連年表」。ブランドやメディア、社会風俗の変遷がまとめられている。日本で少女雑誌が誕生した1900年から本書が出版される2009年までのおよそ1世紀をカバーする。序盤は空欄が目立つ。だが70年代以降、急激に情報の密度が高まっていく。そしてその勢いは21世紀に入っても維持されているのがわかる。
年表は本書の内容と対応している。ある程度かわいい文化を知っている人であれば、先に年表に目を通し、それから巻頭へ戻って読み進めていくのが良い。
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「かわいい」の帝国 単行本 – 2009/6/25
古賀令子
(著)
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2009/6/25
- ISBN-104791764862
- ISBN-13978-4791764860
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登録情報
- 出版社 : 青土社 (2009/6/25)
- 発売日 : 2009/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 227ページ
- ISBN-10 : 4791764862
- ISBN-13 : 978-4791764860
- Amazon 売れ筋ランキング: - 317,683位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 60,707位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年8月5日に日本でレビュー済み
「かわいいい」との文化が日本独特なものであると感じたのは
海外でできた友人にキャラクター入りのレターセットで手紙を書いたとき。
「これは赤ちゃんみたいだから、あなたが使うのはおかしいよ」と指摘された。
「かわいい」文化に囲まれて育ってきたので、まず意味が分からなかった。
それが、ここ最近はその友人がキティーちゃんに囲まれて生活しているのだから、
不思議!
日本が発信している「かわいい」カルチャーをモードの目を通して紐解く。
まさかエビちゃんまで登場するとは思わなかったからびっくりしました。
オシャレ大好き、かわいい物に目が無い人には楽しい一冊です。
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「これは赤ちゃんみたいだから、あなたが使うのはおかしいよ」と指摘された。
「かわいい」文化に囲まれて育ってきたので、まず意味が分からなかった。
それが、ここ最近はその友人がキティーちゃんに囲まれて生活しているのだから、
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まさかエビちゃんまで登場するとは思わなかったからびっくりしました。
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