いやね、この『工学部 ヒラノ教授』シリーズ、好きなんですよ。え、なんで好きかって?そりゃ分野は違えど同業者のね、先輩がね、何に苦労してきて、如何に功を成したかって気になるじゃないですか。学術論文とはもちろん違う、感情のこもった文章で読みやすいし。
もっとも、このシリーズの存在を知ったのは出版から時間が経った多分2013年頃で、読み始めたのもその数ヶ月後ですけどね。んで、読むっつっても、ほら、自分で言うのも何だけど、僕ら現役の大学教員って忙しいじゃないですか、特に子供なんか育ててるとヒドいもんですよ。だから出張の移動時間に読むとか、余裕ができた時とかの気分転換くらいの感じだったんですよ。だってヒラノ教授の話にも出てくるじゃないですか、エンジニアは縦書きの本は読まないって。なのでね、全然読むペースは遅くてね、シリーズの読破はしてないんですよ。そしたらね、不運な事が起こったわけですよ。だからね、他の本もそうだけど、読むの中断しちゃってね…
でまあ、いろいろあったけど、ようやくね、手続きとか一段落ついて、問題は抱えながらも、落ち着いた生活にはなっているわけですよ。仕事もね、おかげさまで以前と同じ程度の時間は取れてね、今は幸いにも原稿を書くお仕事もいただけてるわけです。
原稿書いてるとね、気分転換も必要なんですよ、やっぱ。学期中は授業とか学生と議論したりで気分転換になるんですが、前期も終わったのでそーいう機会も少なくなって、どうしようかなと…で、思いついたのが読書再開ですよ。まだシリーズの中で読んでないのあったかなー、なんて思いながら検索すると、あったあった、数冊まだ読んでなかった。
ということで、読んでないもののうち一番古いのを選んで注文したんです。それがたまたまこの『工学部ヒラノ名誉教授の告白』だったんです。内容なんて注文前に調べてません。好きなシリーズだから安心しててね。で、原稿に詰まった時に読んでたんです。
ところがね、後悔しましたよ。やめときゃよかった…。選りに選って最初に掴んだのがコレかよ!と思いましたよ。ホント息が止まりそうな衝撃を受けたんですよ。だってね、本の中盤は、ヒラノ教授の奥さんの介護と看取り、そして後処理のことが割と詳しく書いてあったんです。そりゃね、思い出しますよ。自分と重ねますよ。1時間くらい身動きもできませんでしたよ。
まあ幸いね、その後回復してね、原稿も少し進んでね。盆休みに入ったので、時間ができて本も読み終わりましたよ(でも原稿は終わってません)。
結局ね、何が言いたいかって、今野浩氏の生き方や文章を書く能力、そして愛情に少し憧れてるってだけです。
以上、工学部某教員の告白、でした(レビューになってないけど、著者に届いてくれればという願いで)。
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工学部ヒラノ名誉教授の告白 エンジニアが「物書き」になったワケ 単行本 – 2013/9/24
今野浩
(著)
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冒険小説を読み漁り、父の影響で映画館に通いつめ、そして英文学者にあこがれていた少年。しかし彼は、時代の流れとさまざまなプレッシャーのなかでエンジニアへの道を進み、ほんの一掴みのチャンスをものにして一流の研究者へとのぼりつめた。そんな彼がその研究者生活を終えたあと、突然に工学部の「語り部」になることを決意する――。彼はなぜエンジニアの道を選び、どうして工学部の「語り部」となったのか……。 笑いあり、涙あり。波乱万丈(! ?)、抱腹絶倒(! ?)の物語。シリーズ最新作。
- 本の長さ203ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2013/9/24
- ISBN-104791767268
- ISBN-13978-4791767267
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商品の説明
出版社からのコメント
工学部ヒラノ助教授がつづる、痛恨の工学部実録秘話、 シリーズ第4弾にして原点である『工学部ヒラノ助教授の敗戦』。東工大に赴任したヒラノ教授が出会った七人の天才たちの奇想天外な話を描いた『工学部ヒラノ教授と七人の天才』。ともに好評発売中!!
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2013/9/24)
- 発売日 : 2013/9/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 203ページ
- ISBN-10 : 4791767268
- ISBN-13 : 978-4791767267
- Amazon 売れ筋ランキング: - 446,753位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒラノ教授シリーズ、どれもすごく面白くて、次々買ってすぐ読んでいます。視点をずらして書いてありすべての本を全部5としてもよいのですが、この本は他と違ってすこし寄せ集め感があるので4.5でしょうか?
すごい/興味深いと思ったのは、ヒラノ教授は普通なら書きたくないであろうことでも、それが自分のことや奥様のことでも、実にフェアーに書いています。理系の方ですよね。信じるに足りると読みます。自分の分野とずれる部分はそうなります。
しかし、少し私がわかる部分(病気や入院生活について書いてある部分)は、ちょっとそう言い切るのには疑問が残るところがあります。「そういう考えもあるだろうけれど??」という感じ。何でも人により考えや感じ方の違いがあるものです。だから、ノンフィクションとして読まれると、書かれている人に近い人からは、"批判"が出るのは仕方ないでしょうね。「他は全部良いけれど、〇〇のここはおかしい」と。
セミ・フイクションで、今までのようにみんなを信じ込ませることができるか?楽しい読み物をもっともっとお待ちしています。買いま~す。
すごい/興味深いと思ったのは、ヒラノ教授は普通なら書きたくないであろうことでも、それが自分のことや奥様のことでも、実にフェアーに書いています。理系の方ですよね。信じるに足りると読みます。自分の分野とずれる部分はそうなります。
しかし、少し私がわかる部分(病気や入院生活について書いてある部分)は、ちょっとそう言い切るのには疑問が残るところがあります。「そういう考えもあるだろうけれど??」という感じ。何でも人により考えや感じ方の違いがあるものです。だから、ノンフィクションとして読まれると、書かれている人に近い人からは、"批判"が出るのは仕方ないでしょうね。「他は全部良いけれど、〇〇のここはおかしい」と。
セミ・フイクションで、今までのようにみんなを信じ込ませることができるか?楽しい読み物をもっともっとお待ちしています。買いま~す。
2021年8月22日に日本でレビュー済み
ヒラノ教授シリーズ最新刊「傘寿でも徘徊老人日記」発売にあわせて、過去分で未読のものを読む。本書は2013年刊行なので刊行時のヒラノ教授(=今野浩先生)は73歳。
いつものように執筆時点での日常描写とテーマをしぼった回想描写をうまく組み合わせ、本書に書かれているように「読みやすくて役に立つ」本。
印象に残るのは、時代によって変化する大学の学部選び。ヒラノ教授は1940年(昭和15年)戦中の生まれ。1957年のスプートニク・ショックでその後は理工系が大ブームだったんですね。当然、他の才能があっても雪崩をうって理工系に。ところが日本の政財界を文系出が支配する構造は結局変わらずヒラノ教授の周辺でもそれにともなう不幸も。ヒラノ教授もORや金融工学という中間領域に活路を見出す。
逆にバブル期は金融関係が強くて文系人気、東大理系の学生が文系として就職するといういわゆる文転が続出。こうした流れの中で(今は理系は医学部ブーム)産業を支える理系出身エンジニアが減少して産業そのものの衰退につながる。
もうひとつ、Google Scholarのインパクトって研究者にとっては大きかったんですね。そのころ(2004)すでに研究を離れていたので初耳で驚きました。
愛妻の死を乗り越え、錦糸町を闊歩し、原稿を書き続けるヒラノ先生シリーズ。いつの間にか自分自身の必読書となってきました。
いつものように執筆時点での日常描写とテーマをしぼった回想描写をうまく組み合わせ、本書に書かれているように「読みやすくて役に立つ」本。
印象に残るのは、時代によって変化する大学の学部選び。ヒラノ教授は1940年(昭和15年)戦中の生まれ。1957年のスプートニク・ショックでその後は理工系が大ブームだったんですね。当然、他の才能があっても雪崩をうって理工系に。ところが日本の政財界を文系出が支配する構造は結局変わらずヒラノ教授の周辺でもそれにともなう不幸も。ヒラノ教授もORや金融工学という中間領域に活路を見出す。
逆にバブル期は金融関係が強くて文系人気、東大理系の学生が文系として就職するといういわゆる文転が続出。こうした流れの中で(今は理系は医学部ブーム)産業を支える理系出身エンジニアが減少して産業そのものの衰退につながる。
もうひとつ、Google Scholarのインパクトって研究者にとっては大きかったんですね。そのころ(2004)すでに研究を離れていたので初耳で驚きました。
愛妻の死を乗り越え、錦糸町を闊歩し、原稿を書き続けるヒラノ先生シリーズ。いつの間にか自分自身の必読書となってきました。
2016年7月29日に日本でレビュー済み
今回は、前半が自身のエンジニア物語で、同じ話題、人物が出てきますが、それぞれの本の中での役割が違っているので、その人物のいろんな側面を見るようで面白いです。
中ほどは、奥様の介護のお話、最後の方は、定年後、奥様を亡くされた後のエンジニアのお話と続きます。
印象深いのは、奥様とのお話。今までの本でも時々出てきてましたが、正面から取り上げるのは、初めてかと思います。
著者は、大げさに語らず、等身大でユーモアたっぷりに描くので、奥様との話も特に誇張せず、さらっ と書いてますが、なかなか辛い大変な日々だったと思います。
この後の「工学部ヒラノ教授の介護日誌」で更に詳しく書かれているのだろうと思います。他人ごとではないので、いずれ、これを読みます。
ご自身については、遠慮がちに描くのですが、大学同期の後藤公彦氏のところは、妙に執着している感じがします。この本でもまた、実際に社長になった方が引き合いに出されてますが、ちょっと趣旨が違うのではないかと、気になってます。
中ほどは、奥様の介護のお話、最後の方は、定年後、奥様を亡くされた後のエンジニアのお話と続きます。
印象深いのは、奥様とのお話。今までの本でも時々出てきてましたが、正面から取り上げるのは、初めてかと思います。
著者は、大げさに語らず、等身大でユーモアたっぷりに描くので、奥様との話も特に誇張せず、さらっ と書いてますが、なかなか辛い大変な日々だったと思います。
この後の「工学部ヒラノ教授の介護日誌」で更に詳しく書かれているのだろうと思います。他人ごとではないので、いずれ、これを読みます。
ご自身については、遠慮がちに描くのですが、大学同期の後藤公彦氏のところは、妙に執着している感じがします。この本でもまた、実際に社長になった方が引き合いに出されてますが、ちょっと趣旨が違うのではないかと、気になってます。
2015年8月15日に日本でレビュー済み
文学少年だった過去を振り返り(著者が達者な文章を書く理由の一つはここにあったのか!)、定年退職して研究者としては引退した後に、「工学部の語り部」として「第二の人生」を歩むに至った経緯を物語る。日本社会のエンジニアへの低い評価や、政府の大学「改革」政策の不毛さへの批判もあるが、おおむね半自叙伝と言っても良さそうだ。
1日十数時間を研究に費やしていたハード・ワーカーが退職してどうなるかと思うと「ヒラノ老人は毎日八時間“物書き”を続けている(p.133)」し、その他の活動、例えばウォーキングについても「週七万歩のノルマを達成できなかったのは、過去一〇〇週で二週だけである(p.156)」と、相変わらず几帳面でハード・ワーカーなところがオカシイ。
1日十数時間を研究に費やしていたハード・ワーカーが退職してどうなるかと思うと「ヒラノ老人は毎日八時間“物書き”を続けている(p.133)」し、その他の活動、例えばウォーキングについても「週七万歩のノルマを達成できなかったのは、過去一〇〇週で二週だけである(p.156)」と、相変わらず几帳面でハード・ワーカーなところがオカシイ。
2013年12月30日に日本でレビュー済み
「ヒラノ教授シリーズ」は工学部の内情がおもしろおかしく、書かれており非常に面白い。
筆者は「工学部の語り部」として老後を送ろうとのことだが、技術者の老後について書かれた物は非常に少ない。いろいろ定年物を読んでいるが、「これだ!」という物がない。今回の巻きは、奥さんの介護と死、御自分の病気、単身になってからの生活が書かれており、非常に参考になった。文系の学者の書いた定年物は沢山あって、それなりに参考になるが、やはり文系の定年物である。
ただ筆者は工学部系の研究者であるが、実験系の研究者ではない。文系に近い工学部研究者である。工学部(実験系)エンジニアの定年後、どうやって生活しているのか?どうやって「きょうようときょういく」を見つけられているのか?私はそれに非常に興味がある。工学部出身者は実験系の方が圧倒的に多いはずであるが、誰もその手の本を書いたことがない。
研究をしたいと思っても、実験系の研究者はハードがなければ、何も出来ない。以前自分の自宅のガレージに実験室を作った研究者の話を読んだことがあるが、実験系の研究者は定年後どうして居るんだろう?東工大の先生達(実験系)は定年後どうされているんだろうか?有力教授は私大へ再就職をされているでしょうが、そうでない一般の先生はどうされているのか?まだまだまだ若いと思ってもハードやお金、マンパワーがなくては、手も足もでない。本書に出てくる元教授のように、手帳は3ヶ月まで真っ白の方が多いんだろうか?
自身の話でなくても構いません。尊敬する同僚の物語でもいいです。その辺の話しを次回は期待します。実験系のエンジニア、研究者は定年後、研究に対する情熱をどこに向けたらいいのか?
まだまだ「工学部の語りべ」さんには、沢山書くテーマがありますよ。渡部昇一先生は95歳まで「いきいきと生きる」と宣言されています。今野先生も。70歳で老け込んでいる場合ではないです。
筆者は「工学部の語り部」として老後を送ろうとのことだが、技術者の老後について書かれた物は非常に少ない。いろいろ定年物を読んでいるが、「これだ!」という物がない。今回の巻きは、奥さんの介護と死、御自分の病気、単身になってからの生活が書かれており、非常に参考になった。文系の学者の書いた定年物は沢山あって、それなりに参考になるが、やはり文系の定年物である。
ただ筆者は工学部系の研究者であるが、実験系の研究者ではない。文系に近い工学部研究者である。工学部(実験系)エンジニアの定年後、どうやって生活しているのか?どうやって「きょうようときょういく」を見つけられているのか?私はそれに非常に興味がある。工学部出身者は実験系の方が圧倒的に多いはずであるが、誰もその手の本を書いたことがない。
研究をしたいと思っても、実験系の研究者はハードがなければ、何も出来ない。以前自分の自宅のガレージに実験室を作った研究者の話を読んだことがあるが、実験系の研究者は定年後どうして居るんだろう?東工大の先生達(実験系)は定年後どうされているんだろうか?有力教授は私大へ再就職をされているでしょうが、そうでない一般の先生はどうされているのか?まだまだまだ若いと思ってもハードやお金、マンパワーがなくては、手も足もでない。本書に出てくる元教授のように、手帳は3ヶ月まで真っ白の方が多いんだろうか?
自身の話でなくても構いません。尊敬する同僚の物語でもいいです。その辺の話しを次回は期待します。実験系のエンジニア、研究者は定年後、研究に対する情熱をどこに向けたらいいのか?
まだまだ「工学部の語りべ」さんには、沢山書くテーマがありますよ。渡部昇一先生は95歳まで「いきいきと生きる」と宣言されています。今野先生も。70歳で老け込んでいる場合ではないです。
2013年10月27日に日本でレビュー済み
工学部ヒラノ教授のシリーズです。又買って、又読んでしまった(苦笑)。
著者は、東大合格者数毎年全国1位の都立日比谷高校から、最難関の東大理一へ、教養部でも猛勉強をして工学部応用物理学科に進み、大学院卒で、3か所を経て最後は東工大教授になった方。シリーズのどの本でもちらっと出てくる著者のいう一流大学とは、東大、京大、東工大の3つで、その1つの大学大学教授になった方である。
日本では最高のエリートコース、かつての栄光の日比谷高、東大、東工大というレールを通っているので、地方高校から地方国立大工学部出身の私のような者には、ただボー然として見上げるばかりの経歴である。
こういう人は、どんな恵まれた人生を歩んできたのかなと、シリーズの最初の頃は興味津々だったけど、読むにしたがって意外と自分と同じ人間臭い悩みをしていると思ったものだ。ただ、登場する人間にも大学や社会も、描かれるのは表面的なものだけである。こういう感想は、最近出た著者のアメリカ武者修行の本と同じです。
今回の本も同じですが、工学部の人間への観察や言及はまったくない。学生、教員といった、周りの人間に対する関心がほとんどない。今回は、母親と亡くなった夫人のことが出てくるだけ。子供さえ出てこない。だから、エリートコースを通った人は、どんな家庭生活だったのかなど、さっぱり見えてこない。今回も浅い記述で、一般書としてのレベルはとなると、ううんと腕を組んでしまう。
一方、東工大の学生は優秀だ、プログラミングを頼めばすぐできる。そんな話ばかりだ。しかし昔からいうでしょう、東工大の学生や研究者には、オタクだとか、MITのナードと同類の者や、ギークがぞろそろいると。著者も、こうした偏見(?)や噂は聞いたことがあるはずだけど、その実態や正確なところなど、まったく触れていない。この辺、この著者は、まだまだ勤務していた大学に遠慮していると思う。この遠慮をそろそろ捨てないと、ただの内幕本の著者で、命運は尽きると思いますよ。
いつも期待して買っていますが、今回も表面的な人間観察ばかりなので、食い足りない思いが強いです。しかし工学部の実態を書いた本はこの著者の本しかないので、これからの進展への期待と、その希少価値を重く見て、★4つとしました。
著者は、東大合格者数毎年全国1位の都立日比谷高校から、最難関の東大理一へ、教養部でも猛勉強をして工学部応用物理学科に進み、大学院卒で、3か所を経て最後は東工大教授になった方。シリーズのどの本でもちらっと出てくる著者のいう一流大学とは、東大、京大、東工大の3つで、その1つの大学大学教授になった方である。
日本では最高のエリートコース、かつての栄光の日比谷高、東大、東工大というレールを通っているので、地方高校から地方国立大工学部出身の私のような者には、ただボー然として見上げるばかりの経歴である。
こういう人は、どんな恵まれた人生を歩んできたのかなと、シリーズの最初の頃は興味津々だったけど、読むにしたがって意外と自分と同じ人間臭い悩みをしていると思ったものだ。ただ、登場する人間にも大学や社会も、描かれるのは表面的なものだけである。こういう感想は、最近出た著者のアメリカ武者修行の本と同じです。
今回の本も同じですが、工学部の人間への観察や言及はまったくない。学生、教員といった、周りの人間に対する関心がほとんどない。今回は、母親と亡くなった夫人のことが出てくるだけ。子供さえ出てこない。だから、エリートコースを通った人は、どんな家庭生活だったのかなど、さっぱり見えてこない。今回も浅い記述で、一般書としてのレベルはとなると、ううんと腕を組んでしまう。
一方、東工大の学生は優秀だ、プログラミングを頼めばすぐできる。そんな話ばかりだ。しかし昔からいうでしょう、東工大の学生や研究者には、オタクだとか、MITのナードと同類の者や、ギークがぞろそろいると。著者も、こうした偏見(?)や噂は聞いたことがあるはずだけど、その実態や正確なところなど、まったく触れていない。この辺、この著者は、まだまだ勤務していた大学に遠慮していると思う。この遠慮をそろそろ捨てないと、ただの内幕本の著者で、命運は尽きると思いますよ。
いつも期待して買っていますが、今回も表面的な人間観察ばかりなので、食い足りない思いが強いです。しかし工学部の実態を書いた本はこの著者の本しかないので、これからの進展への期待と、その希少価値を重く見て、★4つとしました。