脳外科に入院する前に読みたかった。
高次脳機能障害という、言葉に表現しにくい違和感を、これと同じだ!と、周りに伝えるのに一番役立った。まだ本人が気がつかないことを周りが知るきっかけにもなる本だ。本人次第で必ず今以上によくなることも教えてくれる。脳外科に関わる人すべてに、脳の手術した本人や家族、支える人にすすすめたい。
少しでも頭を打った経験のあるかたも…いま悩んでることは性格のせいではなく、症状かもしれない。画像で診断できる機会はあまりにも少ない。
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脳はすごい -ある人工知能研究者の脳損傷体験記- 単行本 – 2015/9/25
クラーク・エリオット
(著),
高橋洋
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
私の日常は、交通事故による外傷性脳損傷(TBI)で一変してしまった――。
人工知能の研究者でもある著者が、
自身の脳の障害の体験記を独自の視点で描き出す。
単なる、体験記ではなく、脳の可塑性(脳が自らの機能を再構成する力)という
最新の知見を利用した治療の経緯も紹介。
私たちの脳の驚異の世界がよくわかる一冊。
人工知能の研究者でもある著者が、
自身の脳の障害の体験記を独自の視点で描き出す。
単なる、体験記ではなく、脳の可塑性(脳が自らの機能を再構成する力)という
最新の知見を利用した治療の経緯も紹介。
私たちの脳の驚異の世界がよくわかる一冊。
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2015/9/25
- ISBN-10479176885X
- ISBN-13978-4791768851
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2015/9/25)
- 発売日 : 2015/9/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 332ページ
- ISBN-10 : 479176885X
- ISBN-13 : 978-4791768851
- Amazon 売れ筋ランキング: - 221,512位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 663位脳・認知症
- - 23,287位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年11月15日に日本でレビュー済み
だいたい読んだのは読んだのだけど、うつ病が進行して自分の認知能力の低下もあって、途切れ途切れに付け足す予定で書きます。
交通事故で脳しんとうになったAI学者の手記。
第一部・第二部:脳しんとう症による症状の説明。
第三部・第四部:二人の医師による治療。
症状:
認識速度の低下。脳のワーキングメモリーの不足。身体感覚の喪失。
時間感覚、空間感覚、方向感覚の喪失。脳内にある情報を取り出して使えない。脳内ではわかっていることでも外に出して使うことができない。人間感覚の喪失。作業の順序感覚の喪失。断片から意味のある全体を引き出せない。同時にひとつのことしかできない。人生のみじめさ。
外部からの入力情報を選別して無視するものを無視できない。何の情報にでも反応して脳が激しく稼働する。情報をろ過できない。
寝て起きるという能力の喪失。睡眠麻痺(金縛り)
AIに例えると、余計なバックグラウンドプログラムが勝手に作動して邪魔をする。そのひとつが『罪悪感デーモン』
視覚感覚の疲労。わざと視野を狭めて作業を処理する。乗り物酔い。
店の看板に『お入りください』と書いてあると、入りたくもないのに入ってしまう。意思決定を下すことができない。選択肢があると、選べずになにもせずにあきらめる。行動を開始できない。
しなければならないこととその方法を知りながら、実際には何もしていないことに罪悪感を覚えているのに、目標の達成に向けて行動を開始することができない。
会話のあいまいさを補正できない。
ふつうの病院ではとりあってもらえない。セルフ治療と医師探し。
治療:
ふたりの医師との出会い。ドナリー(神経科学・認知再構成法)とデボラ(検眼医)
『専用メガネ』によって、視覚入力情報を変える。脳しんとう患者は視覚入力に偏りがあり、矯正することで脳の違う部位に働きかける。いままで使っていない視覚入力からの脳への認識回路を開拓するので違和感がある。いままで使ってきた脳の回路はオーバーフローしやすい。
ドットパズルの訓練。何度も飽きても無理にでもやる。著者は知能が高い。知能が高い人ほどルールを軽視して、ルール回避のために労力を使う。ルールに従わない性格があり、ルールに従う能力に欠ける。集中力に問題がある(注意欠陥障害:ADD)という医師の指摘。単にルールに従う訓練をする。じっさい、著者はドナリー医師の指示から逃げようとする。
ドットパズルによって、三次元のモノを脳内で構成する訓練をする。
著者の生活・特徴:
離婚経験者。子どもがたくさんいて、脳しんとう症でありながら自分で育てている。たくさんの家事をこなす。
家のリフォーム中。業者に頼んだり、自分でやったりとを脳しんとう症でありながらこなす。
猛烈な運動ができる。数十キロほど走れる。
自分の感想:
目からの情報入力を変えることで、脳の内部の反応活動を変えようとする医師はすごいと思いました。
この本は脳しんとうの患者ですけど、メンタル的ダメージでも、脳の活動の低迷や固定化みたいな形で、似たような状況が起こっていると自分は解釈しています。カウンセリングのように『ダメな思考をいい思考に置き換える』ことは、じつはとても難しいと実感していたので、こういう何か違うアプローチがあるということ自体がとても新鮮に感じました。
ドットパズルをやり続けるという治療も、日本の書店で出回っている『脳トレ商材』と似た領域にあるし、いろんなネタを探して、効くと実感できるものをやっていけばいいのだという、明るい感触を持ちました。とくに『字を書く』というのは効果があるようです。キーを打つのではなく。
書店で、この本の隣に積んであった本で、『 脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド 』を取りましたが、
脳という側面から、身体のあらゆるダメージをセルフで治療していくための治療カタログみたいな本でした。
脳しんとうのような、脳の器質的ダメージばかりではなく、メンタル的なダメージにも、運動や認知トレーニングが有効だということがわかりました。
カウンセリングや思想・哲学の本を読むのもいいですけど、それは、自分の思考を別の思考に置き換えようとする感じで、あくまで『思考の中だけでやっている』という方法で、手段としては狭いのだという感覚を持ちました。昔こわれたテレビを直すのに、ツマミをいじるのがダメなら叩いて直すという『違うアプローチ』として、いかに多くの引き出しを自分が持つかということが重要なのだと感じました。
さらにその本の隣にあった本で、このジャンルのベストセラーである『 脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方 』には、猛烈に飛びついて読みました。運動がいかに脳にいいか、運動しないことがいかに脳をダメにするかが、これでもかというくらいしつこく書かれていて、自分はこれで自分にとって最も嫌な運動というものに取り組むようになりました。
アメリカは肥満児だらけですが、とある学校の体育のプログラムで、どれだけ心拍数が上がったかで評価基準にする授業が行われているそうです。そうすると、肥満児がゆっくりな運動をしても大変な負荷になるわけで、心拍数が高い数値を示して、高評価がもらえます。体質的に運動に向いている生徒だと、同じ負荷のトレーニングでも心拍数が上がらず、肥満児と同じ評価をもらうには、自分にとって辛いトレーニングをしなければならないことになります。運動が不得意な子の嫌悪感を取り除くことに役立っているようでした。同校でのあるクラスでは、肥満児の割合が3%と、全米で最も少ないレベルを実現したそうです。この体育の授業と、通常の授業を連動させることで、飛躍的な学力アップを実現したそうです。
この本は、自分のテンションを最も高めました。
この2冊を手に入れたことで、心理的なダメージであっても、同じ心理的アプローチから直すより、『違うこと』をしたほうが早いという直感を得ました。それで、脳に関する本で、ベストセラーになっているものを探して、とにかく拾い読みすることで、リハビリするにも『新鮮さ』というものを得て、閉塞感からそうとう開放されました。
トラウマ・うつ病・家族問題などの本の場合、とにかくどこまで行っても『思考』になるものが多いです。最近では思考以外のものも増えてきたとは思いますが、まだまだ思考に依存するものが多いし、飽きますし、本読み自体がストレスになることもあります。
『 脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書) 』が、大ベストセラーになっていたことを知り、古本で買って読んでみて、家事や片付け・整理など、ごく日常生活のなかにあるものが、心理的ダメージを治療してくれるのだということを、これを素直に『受け止められるようになった』という感じです。
考えてみれば、自分が昔、ふつうに生活・仕事ができていた頃は、ひとつのテーマで煮詰まると、別のアプローチ・迂回アプローチにすぐに転じて、それによってストレス回避をしていたことを思い出しました。その記憶を思い出すのに、なんともいったい何年かかっているのかという気持ちもあります。
自分の脳は、いまでも低迷しているので、ひとつのテーマのひとつのルートで煮詰まると、脳が加熱現象を起こして、たちまち具合が悪くなります。別のルートに行けないのです。自分は、著者のクラーク・エリオットさんによく似ているなと思いました。ほんとにいろいろと、自分の姿を重ねあわせながら読めた本でした。
その後、『 脳から見たリハビリ治療―脳卒中の麻痺を治す新しいリハビリの考え方 (ブルーバックス) 』を見つけて、内容的にけっこう難しいですけど、これも自分に使えるなと思って、少しずつ読んでいるところです。
ウィル・スミス出演の『 コンカッション [SPE BEST] [Blu-ray ]』という映画で、アメリカンフットボール選手がプレイ中に頭をぶつけてばかりで脳しんとう症になり、引退後の選手がうつ病や統合失調症のような症状になって自殺していく問題が描かれていました。脳の画像では病気は見つけられないそうで、死後の脳の解剖サンプルを顕微鏡でみて、ようやっと脳の異常がわかります。
交通事故で脳しんとうになったAI学者の手記。
第一部・第二部:脳しんとう症による症状の説明。
第三部・第四部:二人の医師による治療。
症状:
認識速度の低下。脳のワーキングメモリーの不足。身体感覚の喪失。
時間感覚、空間感覚、方向感覚の喪失。脳内にある情報を取り出して使えない。脳内ではわかっていることでも外に出して使うことができない。人間感覚の喪失。作業の順序感覚の喪失。断片から意味のある全体を引き出せない。同時にひとつのことしかできない。人生のみじめさ。
外部からの入力情報を選別して無視するものを無視できない。何の情報にでも反応して脳が激しく稼働する。情報をろ過できない。
寝て起きるという能力の喪失。睡眠麻痺(金縛り)
AIに例えると、余計なバックグラウンドプログラムが勝手に作動して邪魔をする。そのひとつが『罪悪感デーモン』
視覚感覚の疲労。わざと視野を狭めて作業を処理する。乗り物酔い。
店の看板に『お入りください』と書いてあると、入りたくもないのに入ってしまう。意思決定を下すことができない。選択肢があると、選べずになにもせずにあきらめる。行動を開始できない。
しなければならないこととその方法を知りながら、実際には何もしていないことに罪悪感を覚えているのに、目標の達成に向けて行動を開始することができない。
会話のあいまいさを補正できない。
ふつうの病院ではとりあってもらえない。セルフ治療と医師探し。
治療:
ふたりの医師との出会い。ドナリー(神経科学・認知再構成法)とデボラ(検眼医)
『専用メガネ』によって、視覚入力情報を変える。脳しんとう患者は視覚入力に偏りがあり、矯正することで脳の違う部位に働きかける。いままで使っていない視覚入力からの脳への認識回路を開拓するので違和感がある。いままで使ってきた脳の回路はオーバーフローしやすい。
ドットパズルの訓練。何度も飽きても無理にでもやる。著者は知能が高い。知能が高い人ほどルールを軽視して、ルール回避のために労力を使う。ルールに従わない性格があり、ルールに従う能力に欠ける。集中力に問題がある(注意欠陥障害:ADD)という医師の指摘。単にルールに従う訓練をする。じっさい、著者はドナリー医師の指示から逃げようとする。
ドットパズルによって、三次元のモノを脳内で構成する訓練をする。
著者の生活・特徴:
離婚経験者。子どもがたくさんいて、脳しんとう症でありながら自分で育てている。たくさんの家事をこなす。
家のリフォーム中。業者に頼んだり、自分でやったりとを脳しんとう症でありながらこなす。
猛烈な運動ができる。数十キロほど走れる。
自分の感想:
目からの情報入力を変えることで、脳の内部の反応活動を変えようとする医師はすごいと思いました。
この本は脳しんとうの患者ですけど、メンタル的ダメージでも、脳の活動の低迷や固定化みたいな形で、似たような状況が起こっていると自分は解釈しています。カウンセリングのように『ダメな思考をいい思考に置き換える』ことは、じつはとても難しいと実感していたので、こういう何か違うアプローチがあるということ自体がとても新鮮に感じました。
ドットパズルをやり続けるという治療も、日本の書店で出回っている『脳トレ商材』と似た領域にあるし、いろんなネタを探して、効くと実感できるものをやっていけばいいのだという、明るい感触を持ちました。とくに『字を書く』というのは効果があるようです。キーを打つのではなく。
書店で、この本の隣に積んであった本で、『 脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド 』を取りましたが、
脳という側面から、身体のあらゆるダメージをセルフで治療していくための治療カタログみたいな本でした。
脳しんとうのような、脳の器質的ダメージばかりではなく、メンタル的なダメージにも、運動や認知トレーニングが有効だということがわかりました。
カウンセリングや思想・哲学の本を読むのもいいですけど、それは、自分の思考を別の思考に置き換えようとする感じで、あくまで『思考の中だけでやっている』という方法で、手段としては狭いのだという感覚を持ちました。昔こわれたテレビを直すのに、ツマミをいじるのがダメなら叩いて直すという『違うアプローチ』として、いかに多くの引き出しを自分が持つかということが重要なのだと感じました。
さらにその本の隣にあった本で、このジャンルのベストセラーである『 脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方 』には、猛烈に飛びついて読みました。運動がいかに脳にいいか、運動しないことがいかに脳をダメにするかが、これでもかというくらいしつこく書かれていて、自分はこれで自分にとって最も嫌な運動というものに取り組むようになりました。
アメリカは肥満児だらけですが、とある学校の体育のプログラムで、どれだけ心拍数が上がったかで評価基準にする授業が行われているそうです。そうすると、肥満児がゆっくりな運動をしても大変な負荷になるわけで、心拍数が高い数値を示して、高評価がもらえます。体質的に運動に向いている生徒だと、同じ負荷のトレーニングでも心拍数が上がらず、肥満児と同じ評価をもらうには、自分にとって辛いトレーニングをしなければならないことになります。運動が不得意な子の嫌悪感を取り除くことに役立っているようでした。同校でのあるクラスでは、肥満児の割合が3%と、全米で最も少ないレベルを実現したそうです。この体育の授業と、通常の授業を連動させることで、飛躍的な学力アップを実現したそうです。
この本は、自分のテンションを最も高めました。
この2冊を手に入れたことで、心理的なダメージであっても、同じ心理的アプローチから直すより、『違うこと』をしたほうが早いという直感を得ました。それで、脳に関する本で、ベストセラーになっているものを探して、とにかく拾い読みすることで、リハビリするにも『新鮮さ』というものを得て、閉塞感からそうとう開放されました。
トラウマ・うつ病・家族問題などの本の場合、とにかくどこまで行っても『思考』になるものが多いです。最近では思考以外のものも増えてきたとは思いますが、まだまだ思考に依存するものが多いし、飽きますし、本読み自体がストレスになることもあります。
『 脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書) 』が、大ベストセラーになっていたことを知り、古本で買って読んでみて、家事や片付け・整理など、ごく日常生活のなかにあるものが、心理的ダメージを治療してくれるのだということを、これを素直に『受け止められるようになった』という感じです。
考えてみれば、自分が昔、ふつうに生活・仕事ができていた頃は、ひとつのテーマで煮詰まると、別のアプローチ・迂回アプローチにすぐに転じて、それによってストレス回避をしていたことを思い出しました。その記憶を思い出すのに、なんともいったい何年かかっているのかという気持ちもあります。
自分の脳は、いまでも低迷しているので、ひとつのテーマのひとつのルートで煮詰まると、脳が加熱現象を起こして、たちまち具合が悪くなります。別のルートに行けないのです。自分は、著者のクラーク・エリオットさんによく似ているなと思いました。ほんとにいろいろと、自分の姿を重ねあわせながら読めた本でした。
その後、『 脳から見たリハビリ治療―脳卒中の麻痺を治す新しいリハビリの考え方 (ブルーバックス) 』を見つけて、内容的にけっこう難しいですけど、これも自分に使えるなと思って、少しずつ読んでいるところです。
ウィル・スミス出演の『 コンカッション [SPE BEST] [Blu-ray ]』という映画で、アメリカンフットボール選手がプレイ中に頭をぶつけてばかりで脳しんとう症になり、引退後の選手がうつ病や統合失調症のような症状になって自殺していく問題が描かれていました。脳の画像では病気は見つけられないそうで、死後の脳の解剖サンプルを顕微鏡でみて、ようやっと脳の異常がわかります。
2016年2月23日に日本でレビュー済み
人工知能の研究者で大学教授でもある著者が、追突事故による脳震盪によって日常生活すら難渋するようになり、人格崩壊の寸前にまで追い詰められる。わずかな脳損傷によって悲惨な状態に陥っているにもかかわらず、外見的にはまったく正常に見えるために、精神科の専門医によってさえも容易には理解してもらえない。そうした状況が、本人自身によって認知科学の専門家の立場からも詳細に描き出されている。著者は8年間にわたって適切な医師を探し求めた後、幸いにも認知再構成法の専門家に出会うことによって「脳機能の再配線化」に成功した。「可塑的な脳は自身を再構成する」という原理を見事に証明した1例であり、脳の潜在能力のすごさを如実に示している。そうした意味で、脳損傷の後遺症に苦しむ人たちには「あきらめてはならない」という福音を伝える好著といえよう。しかしながら、翻訳はあまり親切とは思えない。原題 The Ghost in the Brain を「脳はすごい」、Ghost を「幽霊」ではなく「影」としたのは良いが、医学的な専門用語など訳注をつけるべき箇所が少なくはないのに、それはまったく怠られている(原注はけっこう多くて役に立っているのに・・・)。多くの訳書に見られるような訳者の紹介文も見当たらない。