モバイル機器がわれわれにもたらしたものは、
どんな知識もネットで検索すれば、簡単に手に入るということだった。
したがって、ことさらそれを覚えておく必要はないという。
たしかに、キーを押せば瞬時に知識を得ることはできる。
が、その知識を統合させるのはわれわれの頭で、リテラシーの力だ。
リテラシーが働いているうちは、ネットも役に立つ。
しかし、ネットに頼ったあげくに、知識を統合する力がなくなった
ときにはどうなるのか。文脈(コンテクスト)を失った
知識の大海の中で、われわれは溺れるしかなくなる。
この本はそれを警告している。
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クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと― 単行本 – 2017/1/25
ウィリアム・パウンドストーン
(著),
森夏樹
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
ミレニアル世代以降、
知識とどう向き合うか
検索すればありとあらゆる情報が手に入る時代に、
なぜ知識をたくさん持つ者は持たざる者よりも
お金を稼ぐのか?
リツイートやシェアされた記事の真偽を見極めるためには
どうすればいいのか?
無知から来る自己の過信=「ダニング=クルーガー効果」をキーワードに、
さまざまなジャンルを横断しネット時代における
新しい知のあり方を提案する。
知識とどう向き合うか
検索すればありとあらゆる情報が手に入る時代に、
なぜ知識をたくさん持つ者は持たざる者よりも
お金を稼ぐのか?
リツイートやシェアされた記事の真偽を見極めるためには
どうすればいいのか?
無知から来る自己の過信=「ダニング=クルーガー効果」をキーワードに、
さまざまなジャンルを横断しネット時代における
新しい知のあり方を提案する。
- 本の長さ430ページ
- 言語日本語
- 出版社青土社
- 発売日2017/1/25
- ISBN-10479176966X
- ISBN-13978-4791769667
登録情報
- 出版社 : 青土社 (2017/1/25)
- 発売日 : 2017/1/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 430ページ
- ISBN-10 : 479176966X
- ISBN-13 : 978-4791769667
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,030,814位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 146,437位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月16日に日本でレビュー済み
「クラウド時代の思考術」というタイトルから、多くの人はこの本を、ドライブで目的地に着くための道筋を、デートで彼女と最初に行くべきべきレストランを、Googleが教えてくれる時代にいかにうまく適合して行くべきかについて教えてくれる本だと思うだろう。
実際はその逆である。
「グーグル効果」という言葉がある。多くの情報がインターネットで即時に検索が可能な世の中になると、そのような情報は覚えておくべき必要がないものとして脳が判断し、瞬時に忘れ去られるということらしい。やや強引な推論では亜あるが、その結果、若くしてスマホに親しんだミレニアル世代(一般には1980年生まれ以降)は、その前の世代が当たり前のこととして記憶していることが頭の中にない。
例えば、カラマーゾフの兄弟を書いた作家、ヨーロッパとアジアを隔てる山脈、ガルブレイスの職業、カストロが倒した政権の首班などである。後者二つは日本人にはいささか親しみがないので、宇沢公文の職業、ポツダム宣言を受け入れた内閣の首班と言い換えても良いかもしれない。
かつて、知は力なり、と言われた。しかしながら戦後日本では、教育はかなりな程度詰め込み教育が実施されていたが、思考力が育たないと叩かれっぱなしだった。
そしてグーグルの時代となり、知識の価値は地に落ちた。誰でも調べれば分かるのだから、そこで差はつかない。問題は思考力と創造性だ、知識なんかくそ食らえと。
本書はそれに対して強く異議を唱える。
情報は溢れている。しかしそれだけでは力にななり得ない。むしろ知りもせずに決定を下すことによる危険が大きい。
アメリカ人の半数はシリアがどこにあるか知らない。(ちなみに7割は北朝鮮がどこにあるか知っているというから、北朝鮮も大したものだ)当然、シリアで何が起きているかは殆ど知らない。それでもp、化学兵器で苦しむ映像が映し出されると、シリアへの爆撃を支持する。MOABの投下を支持する。
情報は、頭の中にある知識とそのは文脈の中に置かれることによって意味をなし。複数の意味を取捨選択することによりな思考につながる。
ちなみにグーグルの企業理念は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」で、いかなる価値判断も行わない。
それはグーグルという会社のカッティングエッジでもあるが、それは人々から思考力を奪って行く過程でもあるのではないか。知識を蓄えることによって、またその相互関連を意識することによって良識は養われて行く。
過去から積み重ね荒れた良識のない世界は極めて危険な世界でもある。グーグルのもたらす利便を享受しつつも、そのリスクをも十分認識して対応して行くことが必要だ。
ちなみに副題は、Head in the Cloud、我々はクラウド=雲の中に頭を突っ込んでいて、周りがよく見えなくなっている。「事実がかくも簡単に参照される時代に、物事を知ること(の重要性)について」書いた本、と記されている。
実際はその逆である。
「グーグル効果」という言葉がある。多くの情報がインターネットで即時に検索が可能な世の中になると、そのような情報は覚えておくべき必要がないものとして脳が判断し、瞬時に忘れ去られるということらしい。やや強引な推論では亜あるが、その結果、若くしてスマホに親しんだミレニアル世代(一般には1980年生まれ以降)は、その前の世代が当たり前のこととして記憶していることが頭の中にない。
例えば、カラマーゾフの兄弟を書いた作家、ヨーロッパとアジアを隔てる山脈、ガルブレイスの職業、カストロが倒した政権の首班などである。後者二つは日本人にはいささか親しみがないので、宇沢公文の職業、ポツダム宣言を受け入れた内閣の首班と言い換えても良いかもしれない。
かつて、知は力なり、と言われた。しかしながら戦後日本では、教育はかなりな程度詰め込み教育が実施されていたが、思考力が育たないと叩かれっぱなしだった。
そしてグーグルの時代となり、知識の価値は地に落ちた。誰でも調べれば分かるのだから、そこで差はつかない。問題は思考力と創造性だ、知識なんかくそ食らえと。
本書はそれに対して強く異議を唱える。
情報は溢れている。しかしそれだけでは力にななり得ない。むしろ知りもせずに決定を下すことによる危険が大きい。
アメリカ人の半数はシリアがどこにあるか知らない。(ちなみに7割は北朝鮮がどこにあるか知っているというから、北朝鮮も大したものだ)当然、シリアで何が起きているかは殆ど知らない。それでもp、化学兵器で苦しむ映像が映し出されると、シリアへの爆撃を支持する。MOABの投下を支持する。
情報は、頭の中にある知識とそのは文脈の中に置かれることによって意味をなし。複数の意味を取捨選択することによりな思考につながる。
ちなみにグーグルの企業理念は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」で、いかなる価値判断も行わない。
それはグーグルという会社のカッティングエッジでもあるが、それは人々から思考力を奪って行く過程でもあるのではないか。知識を蓄えることによって、またその相互関連を意識することによって良識は養われて行く。
過去から積み重ね荒れた良識のない世界は極めて危険な世界でもある。グーグルのもたらす利便を享受しつつも、そのリスクをも十分認識して対応して行くことが必要だ。
ちなみに副題は、Head in the Cloud、我々はクラウド=雲の中に頭を突っ込んでいて、周りがよく見えなくなっている。「事実がかくも簡単に参照される時代に、物事を知ること(の重要性)について」書いた本、と記されている。
2017年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
翻訳があまり上手くなく読み辛かったです。中学生の和訳文の様でした。
2020年3月15日に日本でレビュー済み
すごく大事なテーマを語っている。
情報氾濫の時代にクラウドに脳みそをつなげていることで、我々は「より知識は乏しくなっている」
専門知をもつ必要は高くなく、所得相関があるのはむしろ「7-8割が知っている簡単な一般的事実を知っているか」
ジェネラリスト的な知識ザッピング、サーベイ力、なにより自分がどのくらいモノを知らないかという自覚が一番大事な教養だと言っている。そして、最終的な帰結は我々がどれだけググっても得られないものとしての「自分が何を知るべきかを追求すること」
本書自体も実験結果が(これだけ多くのサーベイをとっているのはすごいが)そもそも大量すぎて、本書を読んでいくうちに主題を漏らしてしまうことだ。アメリカ人はこんなにモノを知らないのか、という全く意味のない結論に帰結してしまう危険性もある本だ。
情報氾濫の時代にクラウドに脳みそをつなげていることで、我々は「より知識は乏しくなっている」
専門知をもつ必要は高くなく、所得相関があるのはむしろ「7-8割が知っている簡単な一般的事実を知っているか」
ジェネラリスト的な知識ザッピング、サーベイ力、なにより自分がどのくらいモノを知らないかという自覚が一番大事な教養だと言っている。そして、最終的な帰結は我々がどれだけググっても得られないものとしての「自分が何を知るべきかを追求すること」
本書自体も実験結果が(これだけ多くのサーベイをとっているのはすごいが)そもそも大量すぎて、本書を読んでいくうちに主題を漏らしてしまうことだ。アメリカ人はこんなにモノを知らないのか、という全く意味のない結論に帰結してしまう危険性もある本だ。
2017年3月17日に日本でレビュー済み
スマホを携帯して、知りたいことがあれば、ただちに検索して情報・知識を取得できる時代になった。これまでのようにクイズ番組で賞をとるほどの知識を頭に詰め込む必要などないと思われる。事実、われわれがそう思うまでもなく、われわれの脳はそれ以前に、オンラインで瞬時に見つけることのできるような情報は「記憶の必要なし」として、自動的に忘却する(「グーグル効果」)のだという。よって、うっかりすると、(うっかりしなくても)脳ミソをスマホに外部委託することになり、事実上アタマの中身はカラッポに近い状態にありながら、総合的・体系的な知識があるように振る舞う愚かを演じることも大いにありうる。
本書で強調されている「ダニング=クルーガー効果」とは、「自分が知らないことに対して、まったく無自覚になり、無知からくる自己過信・根拠の無い過剰な自信をもつこと」だそうである。自分に知識がないと思えば、人はそれを知ろうとするが、その自覚がないので、調査しようともしないし、調べることもできない。そして、自信満々、愚かな決定、間抜けな行動に至る・・・。
本書を、クラウド時代に、他の人より、頭ひとつ抜きん出る優れた思考術を得られるものと思って手にしたのだが、実際のところは、クラウド時代の「落とし穴」に落ち込まないように助ける本である。多くの事例が取り上げられている。索引も用意されているので、全体を通読することなく、個々の事例にあたって「落とし穴」を知るという読み方もできそうだ。
ちなみに、翻訳者:森夏樹氏は次のように本書をまとめている。《(著者は)この本の中で、おびただしい統計データを駆使しながら、ミレニアル時代に起きている「奇妙な現象」を追跡する。そして、モバイル機器の普及により、あふれんばかりの情報の海に身を浮かべながら、なお情報に対して無自覚になり、瑣末な事実にまったく無感覚になっている、ミレニアル世代の若者の文化を仔細に分析してみせる。情報の洪水の中を、われわれはどのように泳ぎ抜けばいいのか、(著者が)その方法を教えている(「訳者あとがき」)》。
本書で強調されている「ダニング=クルーガー効果」とは、「自分が知らないことに対して、まったく無自覚になり、無知からくる自己過信・根拠の無い過剰な自信をもつこと」だそうである。自分に知識がないと思えば、人はそれを知ろうとするが、その自覚がないので、調査しようともしないし、調べることもできない。そして、自信満々、愚かな決定、間抜けな行動に至る・・・。
本書を、クラウド時代に、他の人より、頭ひとつ抜きん出る優れた思考術を得られるものと思って手にしたのだが、実際のところは、クラウド時代の「落とし穴」に落ち込まないように助ける本である。多くの事例が取り上げられている。索引も用意されているので、全体を通読することなく、個々の事例にあたって「落とし穴」を知るという読み方もできそうだ。
ちなみに、翻訳者:森夏樹氏は次のように本書をまとめている。《(著者は)この本の中で、おびただしい統計データを駆使しながら、ミレニアル時代に起きている「奇妙な現象」を追跡する。そして、モバイル機器の普及により、あふれんばかりの情報の海に身を浮かべながら、なお情報に対して無自覚になり、瑣末な事実にまったく無感覚になっている、ミレニアル世代の若者の文化を仔細に分析してみせる。情報の洪水の中を、われわれはどのように泳ぎ抜けばいいのか、(著者が)その方法を教えている(「訳者あとがき」)》。
2017年2月11日に日本でレビュー済み
現代はインターネットの発達によって、知りたい情報・事実をすぐに知ることのできる時代となった。それによりアメリカのミレニアル世代では一般的教養や知識を持たない人々が増加している。
それらの人々はそうではない人々と比較して年収や幸福度等に違いが生じているのかを研究し考察した本。
著者が数々の一般的教養に関する質問をインターネットパネル調査と呼ばれる手法で多くの人々へ調査を行った。そのなかのいくつかの質問に対する正答率と年収には高い相関関係があることが判った。
例えば、単語の発音の間違いに気付く正答率と年収の高さ、スポーツ一般知識に関する正答率と年収の高さ、など。
著者も注意書きしているが、これらの結果はあくまでも相関関係が見られた事例であり因果関係ではないことには注意してほしい。
(スポーツ一般知識に対する正答率が高いことが原因で年収が高いわけではない。)
また、相関関係はいくつかの統計データを持ち出せばいかようにも作り出せることが出来るとも著者自身書いている。
いずれにしても、知識や一般教養をもたない世代が現れていることに対してどのような悪影響が彼ら自身に現れているのか警鐘を鳴らしている本である。
逆に、知識や情報をきちんと持っていることは、何らかの推測や未知の出来事を予測するときに事前情報を得ているのと同じくらい、多くの情報を得ることが出来ると述べている。。なぜなら、情報をより多く持つことによって個々の情報をつなぎ合わせ文脈として覚え、役立てることが出来るからだと。
例えとして、子供たちへ「コロンビアの首都を問う質問」を引き合いに出している。
現代では「コロンビア 首都」と検索をすれば、自ずと答えは出てくる。このことは「コロンビア」が国であることと、「首都」が一国の中心となる都市であることを把握せずとも答えを出せる環境にあるということ。
一方で検索が使えない状況でこの質問をした場合、「首都」という概念を認識している子供はいくつかの都市名を思い浮かべ答えを推測することはできる。逆に、「首都」という概念を知らなければ問いに対する答えを推測することすらできない。
全体を通して膨大な統計データが紹介されているが、訳のせいなのか若干の読みづらさは否めなかった。
それらの人々はそうではない人々と比較して年収や幸福度等に違いが生じているのかを研究し考察した本。
著者が数々の一般的教養に関する質問をインターネットパネル調査と呼ばれる手法で多くの人々へ調査を行った。そのなかのいくつかの質問に対する正答率と年収には高い相関関係があることが判った。
例えば、単語の発音の間違いに気付く正答率と年収の高さ、スポーツ一般知識に関する正答率と年収の高さ、など。
著者も注意書きしているが、これらの結果はあくまでも相関関係が見られた事例であり因果関係ではないことには注意してほしい。
(スポーツ一般知識に対する正答率が高いことが原因で年収が高いわけではない。)
また、相関関係はいくつかの統計データを持ち出せばいかようにも作り出せることが出来るとも著者自身書いている。
いずれにしても、知識や一般教養をもたない世代が現れていることに対してどのような悪影響が彼ら自身に現れているのか警鐘を鳴らしている本である。
逆に、知識や情報をきちんと持っていることは、何らかの推測や未知の出来事を予測するときに事前情報を得ているのと同じくらい、多くの情報を得ることが出来ると述べている。。なぜなら、情報をより多く持つことによって個々の情報をつなぎ合わせ文脈として覚え、役立てることが出来るからだと。
例えとして、子供たちへ「コロンビアの首都を問う質問」を引き合いに出している。
現代では「コロンビア 首都」と検索をすれば、自ずと答えは出てくる。このことは「コロンビア」が国であることと、「首都」が一国の中心となる都市であることを把握せずとも答えを出せる環境にあるということ。
一方で検索が使えない状況でこの質問をした場合、「首都」という概念を認識している子供はいくつかの都市名を思い浮かべ答えを推測することはできる。逆に、「首都」という概念を知らなければ問いに対する答えを推測することすらできない。
全体を通して膨大な統計データが紹介されているが、訳のせいなのか若干の読みづらさは否めなかった。
2018年4月2日に日本でレビュー済み
この 20年ほどで10 年ほどで我々の知識生活は大きく変わった。
いつでもどこでも検索で知識を得られる世界が、どう影響するのか、ということを説明してくれているのですが、どことなく「このままじゃいかん。。。」の域を出てないような気がしました。
入り口の話はいいとこついてたんですけどね。
「検索に頼るのもいいけど、基底になる知識獲得は必要だし、それができる人とできない人とでは収入の差があるっぽいよ」が、結論?かな?
いつでもどこでも検索で知識を得られる世界が、どう影響するのか、ということを説明してくれているのですが、どことなく「このままじゃいかん。。。」の域を出てないような気がしました。
入り口の話はいいとこついてたんですけどね。
「検索に頼るのもいいけど、基底になる知識獲得は必要だし、それができる人とできない人とでは収入の差があるっぽいよ」が、結論?かな?
2017年6月17日に日本でレビュー済み
クラウド時代の教養の意義、無知の知の意味をデータで掘り下げた本書、その本文の第1ページに「遠の昔」と表記されていたのには気が遠くなりそうでしたが、読み進んでみると、正しいスペリングと所得との間には相関は見られないとのこと。こんなことにつまづいてしまう私のいつまでたってもうだつの上がらない理由がようやくわかりました。
さっぱり意味のとれない日本語を読んで自分の理解力のなさを嘆きつつ、原文にはどう書いてあったかを想像しながら解読することによって忍耐力や語学力が鍛えられた気がします。皆さんもチャレンジなさってみてはいかがでしょうか。
さっぱり意味のとれない日本語を読んで自分の理解力のなさを嘆きつつ、原文にはどう書いてあったかを想像しながら解読することによって忍耐力や語学力が鍛えられた気がします。皆さんもチャレンジなさってみてはいかがでしょうか。