この斬新なセンス(感性)
生きていたらなら「奈良美智」に匹敵する芸術家になっていたかも。
それ以前に哲学的思考が彼女の命を奪ってしまったのか。
本の内容と裏腹に美しい装丁が素晴らしいです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
花咲ける孤独 ペーパーバック – 1993/1/1
山田 花子
(著)
- 本の長さ170ページ
- 言語日本語
- 出版社青林堂
- 発売日1993/1/1
- ISBN-104792602270
- ISBN-13978-4792602277
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 青林堂 (1993/1/1)
- 発売日 : 1993/1/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 170ページ
- ISBN-10 : 4792602270
- ISBN-13 : 978-4792602277
- Amazon 売れ筋ランキング: - 931,072位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 371,771位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
11グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひねくれた風刺や、意味不明のギャグに走るエロ、グロ、ナンセンスの代表っぽい印象があるんだけど
よくみると特定の人物が陥るであろう普遍的な問題を取り上げその解決法をちゃんと提示している
多分評価されなかった部分なんだろうとも思うけど、社会的に意味のある表現をしようと言う志が伺える
単に特定の人物をネタにするだけじゃないと言う事、深刻に受け止めていると言う事が伝わってくる
当時ちびまるこちゃんのブームもあいまって自分の作風が受け入れられない事に絶望してしまったんじゃないかと思うのだけれど、勘ぐり過ぎだろうか
リスの兄弟の話は4ページで終わらすテーマではないだろうに…
同じテーマで長編小説が書けるようなシロモノだと個人的には思うし
そもそも漫画と言うものはさらっと読むものであって…
などと文句を言ってももう本人がいないので意味が無い…
それが悲しい
よくみると特定の人物が陥るであろう普遍的な問題を取り上げその解決法をちゃんと提示している
多分評価されなかった部分なんだろうとも思うけど、社会的に意味のある表現をしようと言う志が伺える
単に特定の人物をネタにするだけじゃないと言う事、深刻に受け止めていると言う事が伝わってくる
当時ちびまるこちゃんのブームもあいまって自分の作風が受け入れられない事に絶望してしまったんじゃないかと思うのだけれど、勘ぐり過ぎだろうか
リスの兄弟の話は4ページで終わらすテーマではないだろうに…
同じテーマで長編小説が書けるようなシロモノだと個人的には思うし
そもそも漫画と言うものはさらっと読むものであって…
などと文句を言ってももう本人がいないので意味が無い…
それが悲しい
2010年10月28日に日本でレビュー済み
他のレビュアーさんのコメントを読んで、
「ああ、変な誤解せずに山田さんのいいとこ
わかってる人がいるんだなあ」
と、嬉しくなりました!!
自殺日記のせいで、山田さんのイメージが限定され、
漫画までまっくらなだけのものと思われて、
支持にせよ無視にせよされている、と感じていたので・・・。
この本に顕著なように山田さんの漫画は、
彼女が崇拝していた根本敬さんや蛭子能収さんの
作品のように、非情に徹して我が道を行く、
という強面さに欠けています。
本人もそこが自分の徹しきれない甘いところだ、と
悔やんだ文章を残していますが、そここそが彼女の
魅力で、もっともっと評価されていい漫画だと思います!!
ガロでいえば鈴木翁二さん、その他なら森雅之さんなどが、
実は山田さんと共通する心象の持ち主ではないでしょうか?
もちろん、死にいたる憂鬱さは違いますが・・・。
偏見ぬきで、せつない、やさしい、
それでいて深刻なメルヘンとして
読んでください!!
「ああ、変な誤解せずに山田さんのいいとこ
わかってる人がいるんだなあ」
と、嬉しくなりました!!
自殺日記のせいで、山田さんのイメージが限定され、
漫画までまっくらなだけのものと思われて、
支持にせよ無視にせよされている、と感じていたので・・・。
この本に顕著なように山田さんの漫画は、
彼女が崇拝していた根本敬さんや蛭子能収さんの
作品のように、非情に徹して我が道を行く、
という強面さに欠けています。
本人もそこが自分の徹しきれない甘いところだ、と
悔やんだ文章を残していますが、そここそが彼女の
魅力で、もっともっと評価されていい漫画だと思います!!
ガロでいえば鈴木翁二さん、その他なら森雅之さんなどが、
実は山田さんと共通する心象の持ち主ではないでしょうか?
もちろん、死にいたる憂鬱さは違いますが・・・。
偏見ぬきで、せつない、やさしい、
それでいて深刻なメルヘンとして
読んでください!!
2014年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
根本敬に作風が似ている「みんな燃えてしまえ」「会話」「続・会話」、そのパチンコ台で打ってるあいだファンタジーに浸れる連載「チューリップ幻術」、その他、1988年-1993年に発表されたものをまとめた作品集。一冊を通して破滅型私小説の趣。
「子リスの兄弟」の兄リスとの会話は、まるで高度感情表出家族の過干渉の具体例をみるようだ。自分が言われても嫌だろうと思う。表現しようのない気分になる。子供の妹リスには言い返すことなど無理だろう。
著者は惜しくも24歳で亡くなってしまった。自殺だという。漫画家として大成するのはこれからであったろう。
「子リスの兄弟」の兄リスとの会話は、まるで高度感情表出家族の過干渉の具体例をみるようだ。自分が言われても嫌だろうと思う。表現しようのない気分になる。子供の妹リスには言い返すことなど無理だろう。
著者は惜しくも24歳で亡くなってしまった。自殺だという。漫画家として大成するのはこれからであったろう。
2004年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は1990年から1992年にかけてガロに連載されていたものが中心となっている。
ストーリーは残酷な内容も多々有るが、独特のレトロ調でなつかしさを感じるような絵柄がそれを緩和しているように思う。
普段、私たちが意識しないような何気ない日常会話、またそれに伴う人の心の動きを鋭く観察し、世間にはびこるウソや矛盾に悩み、本音と建前の落差に苦しんだ山田花子。
それを漫画という表現にたくした彼女のむなしい気持ち、やるせない気持ち、孤独がよく読み取れる1冊である。
ストーリーは残酷な内容も多々有るが、独特のレトロ調でなつかしさを感じるような絵柄がそれを緩和しているように思う。
普段、私たちが意識しないような何気ない日常会話、またそれに伴う人の心の動きを鋭く観察し、世間にはびこるウソや矛盾に悩み、本音と建前の落差に苦しんだ山田花子。
それを漫画という表現にたくした彼女のむなしい気持ち、やるせない気持ち、孤独がよく読み取れる1冊である。