全結腸無神経節症に対する手術のちょっとした工夫から世界的に有名になり、アメリカに教授として招待され、その後をアメリカで永住する事を決意した木村先生の、波乱に満ちた痛快エッセイである。医学的な裏事情のみならず、永住者のみが体験する苦労話などがユーモアたっぷりに描かれている。
アメリカ在住者のほとんどは、アメリカ社会の矛盾に失望し、むしろ日本に対して愛国的になるものだが、著者は永住者としての覚悟なのか、アメリカ社会の矛盾でさえも、あえて楽観的に楽しんでいる所を伺い知る事ができて、読み手にとっても心地よい。
アメリカ在住者のアメリカ批判書が増える中、本書は数少ないアメリカ生活楽観論であり、実際に本書を読むと「アメリカにも良いところがあるのだなぁ」と思わせてしまうから不思議である。

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アメリカで医者をやるにはわけがある: 在米外科医の見た日米事情 単行本 – 1995/7/1

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木村 健

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アメリカで医者をやるにはわけがある: 在米外科医の見た日米事情単行本 – 1995/7/1

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