プロレスのリングとかけて文壇・論壇と説く。
その心はウソ、大げさ、紛らわしい、八百長・・・
なんていったの誰だ？
ま、少なくとも本書を読む前は私もそんな印象をちっと持ってましたけどね。それもプロレスも言論界の実情も大して知っているわけでもなく。
土俵が違ってもそれなりに真剣勝負ということにこだわっている人間同士が話すと、なかなかどうしてこれが面白い対談になる。もっとも前田氏の広くはないものの慎ましい知識（多少、その一面的な見方が笑えるトコもある気もするけど）と福田先生の幅広く、かつ深い見識があるからこそ両者に接点が生まれました。
読みやすいので星３つ。
ところで本書の中で福田先生は芥川賞に「23歳京大生」が選ばれるのは商売に迎合しているとピシャリとやっています。でも、あくまで匿名です。
それに対して前田氏はハードボイルド作家のＫ･Ｋは酒もろくに飲めないんだから「なんちゃってハードボイルド」だと実名でやっています。おい、門外漢があの『○国志』全13巻を書き上げ、現直木賞選考委員であられるＫ･Ｋ先生に対して不遜ではないかっ！
せめて作法ある批判をしたいですね、と思います。
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