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銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 単行本 – 2000/10/2
ジャレド ダイアモンド
(著),
倉骨 彰
(翻訳)
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なぜ人類は五つの大陸で異なる発展をとげたのか。分子生物学から言語学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。ピュリッツァー賞受賞作。
朝日新聞〝ゼロ年代の50冊〟2000年~2009年に刊行された全ての本の第1位のに選定された名著。
朝日新聞〝ゼロ年代の50冊〟2000年~2009年に刊行された全ての本の第1位のに選定された名著。
- 本の長さ317ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2000/10/2
- ISBN-104794210051
- ISBN-13978-4794210050
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対象商品: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
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商品の説明
商品説明
銃と軍馬―― 16世紀にピサロ率いる168人のスペイン部隊が4万人に守られるインカ皇帝を戦闘の末に捕虜にできたのは、これらのためであった事実は知られている。なぜ、アメリカ先住民は銃という武器を発明できなかったのか?彼らが劣っていたからか?ならば、2つの人種の故郷が反対であったなら、アメリカ大陸からユーラシア大陸への侵攻というかたちになったのだろうか?
否、と著者は言う。そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。だが、これは外の世界では通用しない。他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。
著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。(小林千枝子)
否、と著者は言う。そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。だが、これは外の世界では通用しない。他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。
著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。(小林千枝子)
内容(「MARC」データベースより)
なぜ人間は五つの大陸で異なる発展をとげたのか? この壮大な謎を、1万3000年前からの人類史をたどりつつ、分子生物学や進化生物学、考古学などの最新研究結果をもとに解明。ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞作。
著者について
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、生物地理学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。『銃・病原菌・鉄(上)(下)』(倉骨彰訳、小社刊)はそれらの広範な知見を統合し、文明がなぜ多様かつ不均衡な発展を遂げたのかを解明して世界的なベストセラーとなった。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会の会員にも選ばれている。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞など受賞は多く、『銃・病原菌・鉄』ではピュリッツァ-賞を受賞している。邦訳書は上記のほかに『セックスはなぜ楽しいか』(長谷川寿一訳、小社刊)『人間はどこまでチンパンジーか?』(長谷川真理子・長谷川寿一訳、新曜社刊)がある。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2000/10/2)
- 発売日 : 2000/10/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 317ページ
- ISBN-10 : 4794210051
- ISBN-13 : 978-4794210050
- Amazon 売れ筋ランキング: - 10,722位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 19位文化人類学一般関連書籍
- - 106位世界史 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー
5 星
約800ページは冗長だが、歴史の謎解きがスリリングな展開
「なぜヨーロッパ人が、アメリカ大陸を“発見”したのか?」(←逆ではなく)「人口や生産の大部分が、ユーラシア大陸やその入植地に集中しているのは?」といった問いを、地形や気候、それらにともなう動植物の分布から紐解いていく展開は、なかやかスリリングでした。言いたいことの7,8割は、写メした1枚の図で絶対カバーできてるはず!約800ページも費やさなくてよいのでは?と疑問を抱きつつ、脱線や小話も面白かったです。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ大陸がなぜヨーロッパ人に開拓されたかが良くわかりました。
2023年12月30日に日本でレビュー済み
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問題なしです
2023年9月22日に日本でレビュー済み
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重々しいタイトルですが読みやすいです。
内容もすんなり頭に入ります。
学生さん、高校生くらいから楽しめますよ。
お勧めですね売れてるはずだ。
内容もすんなり頭に入ります。
学生さん、高校生くらいから楽しめますよ。
お勧めですね売れてるはずだ。
2022年6月14日に日本でレビュー済み
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翻訳がまずすぎて、著者の意図が分かりにくい部分が多々ある。例えば
「中央アジアのムフロンと同属の北米産のビッグホーンも家畜化されていない。ビッグホーンは、ムフロンと同様、家畜にはうってつけの条件をひとつだけ除いてすべて備えている。ビッグホーンは、ムフロンとちがい、自分より序列が上と認識したメンバーに服従するという習性を、種全体として持っていないのである」
こんな調子の文章が多くて、読み下すのに無駄な時間がかかるのが残念。
「中央アジアのムフロンと同属の北米産のビッグホーンも家畜化されていない。ビッグホーンは、ムフロンと同様、家畜にはうってつけの条件をひとつだけ除いてすべて備えている。ビッグホーンは、ムフロンとちがい、自分より序列が上と認識したメンバーに服従するという習性を、種全体として持っていないのである」
こんな調子の文章が多くて、読み下すのに無駄な時間がかかるのが残念。
2023年8月18日に日本でレビュー済み
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商品通りでした。最初はよくわからないまま読んでいましたが、だんだんと分かっていって面白い本だと思いました
2023年11月23日に日本でレビュー済み
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環境・場所など周囲の状況で結果とした起きた事象のつながりが歴史になっている。
なぜユーラシアの文明が今日主流になったのか、アフリカの人類史、広範な人類史を俯瞰してよくまとめられている。
なぜユーラシアの文明が今日主流になったのか、アフリカの人類史、広範な人類史を俯瞰してよくまとめられている。
2023年7月24日に日本でレビュー済み
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今日では当たり前の世界の状況は、如何にして成り立ったのか?発展途上国とか言っていただけに、「遅れている」と思い込んでいた。地理・生物環境から確かな論理で大きな疑問を紐解いてくれる。下巻も楽しみです。
2023年6月25日に日本でレビュー済み
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面白い。