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からくり民主主義 単行本 – 2002/6/1
高橋 秀実
(著)
沖縄米軍基地、諌早干拓、原発銀座、新興宗教等々。マスコミで報じられる問題の、実際のところはどうなのかを検証。戦後民主主義のひずみが浮き彫りにされていく。
- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2002/6/1
- ISBN-104794211368
- ISBN-13978-4794211361
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
原発・沖縄・宗教・環境などの社会問題を、実際の現場を歩いてレポートする。マスコミが伝える単純化された図式ではなく、戦後民主主義の生み出した歪みを浮き彫りにした異色作。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2002/6/1)
- 発売日 : 2002/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 285ページ
- ISBN-10 : 4794211368
- ISBN-13 : 978-4794211361
- Amazon 売れ筋ランキング: - 234,191位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 196位日本論
- - 3,637位その他の思想・社会の本
- - 4,367位社会学概論
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういうからくりだったのかという内容が山盛り。新聞では正論しか書いてないけど。現実はこうだと、気づかされる。
2020年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「白黒はっきりさせない」スタンスはノンフィクション作品の方向性としては一般的なものですが、著者の作品においてその傾向は顕著であり、本作でも対象に「思い入れ」を抱かない(または抱けない)一定の距離を取った姿勢が際立ちます。本書についてあらかじめ明らかにしておきたいのは、ここに記録されたものがタイトルから想起されるような、いわゆる政治形態としての「民主主義」のあり方に焦点を当てたものではないということです。
内容としては序章から10章まで以下のように硬軟取り混ぜた各種のトピックを対象に取材と考察が為されています。
序章 テレビ局に寄せられるクレーム(※著者の体験談)
第1章 「小さな親切」運動
第2章 統一教会
第3章 世界遺産観光
第4章 諫早湾干拓問題
第5章 上九一色村オウム反対運動
第6章 沖縄米軍基地問題
第7章 若狭湾原発銀座
第8章 横山ノック知事セクハラ事件
第9章 富士山青木ヶ原樹海探訪
第10章 車椅子バスケットボール
著者は終章でタイトルについて「『からくり民主主義』とは「からくり民主―主義」」であるとし、メディアによってつくられた「みんな」=「民主」とする「からくり」こそが日本における「民主-主義」だと考察しています。そのうえで本書は「みんな」(世論)に還元される以前の個々の声を拾い上げようとしており、その態度こそが本書の目的だといえそうです。
解説は『アンダーグラウンド』で高橋氏の協力を獲た、村上春樹によって著されています。
内容としては序章から10章まで以下のように硬軟取り混ぜた各種のトピックを対象に取材と考察が為されています。
序章 テレビ局に寄せられるクレーム(※著者の体験談)
第1章 「小さな親切」運動
第2章 統一教会
第3章 世界遺産観光
第4章 諫早湾干拓問題
第5章 上九一色村オウム反対運動
第6章 沖縄米軍基地問題
第7章 若狭湾原発銀座
第8章 横山ノック知事セクハラ事件
第9章 富士山青木ヶ原樹海探訪
第10章 車椅子バスケットボール
著者は終章でタイトルについて「『からくり民主主義』とは「からくり民主―主義」」であるとし、メディアによってつくられた「みんな」=「民主」とする「からくり」こそが日本における「民主-主義」だと考察しています。そのうえで本書は「みんな」(世論)に還元される以前の個々の声を拾い上げようとしており、その態度こそが本書の目的だといえそうです。
解説は『アンダーグラウンド』で高橋氏の協力を獲た、村上春樹によって著されています。
2011年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
民主主義とは何か?勉強する為に読んでみました。
うーん。作者も迷っちゃってる感じ(笑)
うーん。作者も迷っちゃってる感じ(笑)
2014年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本に存在する様々な問題を、実地に取材して取り上げた作品です。米軍基地、原発など、様々な問題は賛成、反対の単純な二元論には落とし込み得ない、というスタンスで事の本質を抉り出す・・・ ことが出来ていれば良い作品ですが、全くそんなことはありません。物事を客観視するにしても、方向性を定めるために『解釈』は必要になります。その『解釈』の部分を読者に委ねるというスタンスなんだ、と筆者は言いたいのでしょうが、単に筆者自身できちんと問題が咀嚼できておらず、解釈する言葉を持たないだけのように見受けられます。解釈が成り立っていないので、一編一編は短い割には内容は散漫です。また、筆者自身の解釈を明確に示さないくせに、どうもそれがうっすら透けて見える件があるのも引っかかるところです。情報の取捨選択、描き方が非常に恣意的なので、そういったところから筆者の浅はかな思考が垣間見えてしまっています。富士の樹海での自殺を取り上げた章では俗悪さが極まっており、ブラックジョークと道徳観念の欠如をはき違えるという救いようのない間違いを犯しています。自殺した人、残された遺族・友人・恋人などの苦悩などには全く頭がまわらないのでしょう。なぜ筆者の作品が評価されるのか理解し難いです。筆者の作品の購入を検討されている方は、まずは部分的にでも立ち読みされることをお勧めします。
2011年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある出来事に対して、大上段に「この問題の本質は、こうだ!」と書けたら、簡単でしょうね。
テレビニュースをはじめ、多くのルポルタージュは、そんな感じです。
「これが正義で、これが悪者!コイツが悪さしたから、犠牲者がでてかわいそう!コイツ許さん!」
物事は単純化され、事件はあっという間に消化されてしまいます。
この作品は違います。
なにせ本人が「私の取材はいつも出遅れます」というだけに、その決めつけ期間が過ぎたあとでの、取材現場の冥利を感じることができます。
うろうろと取材する筆者の姿が目に浮かぶようで、おもしろいし、なにより事件の本質が、いつまでもゆらゆらしている、その頼りなさを書き出しているところが最高。
テレビニュースをはじめ、多くのルポルタージュは、そんな感じです。
「これが正義で、これが悪者!コイツが悪さしたから、犠牲者がでてかわいそう!コイツ許さん!」
物事は単純化され、事件はあっという間に消化されてしまいます。
この作品は違います。
なにせ本人が「私の取材はいつも出遅れます」というだけに、その決めつけ期間が過ぎたあとでの、取材現場の冥利を感じることができます。
うろうろと取材する筆者の姿が目に浮かぶようで、おもしろいし、なにより事件の本質が、いつまでもゆらゆらしている、その頼りなさを書き出しているところが最高。
2003年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の批評の中で、結論が出てない、内容がまとまってない、というのが多くありますが、そこがこの本の本旨でしょう。
テレビのニュース番組を見ていると、なんでこんなに筋の通らないことが世の中まかり通ってるのだろう、という気持ちになることがありますが、それはその番組の立場と合わないだけで、立場が変われば筋も違ってくるんだろうなあ、と素直に思います。
私は以前テレビの報道部でアルバイトをしていたことがありますが、ニュース番組は事実を報道するのではなく、報道したいニュース、発言を取り上げて報道していました。
まあ、そんな理屈は抜きにして、この本は読み物として抜群に面白いですよ。とくに作者のちょっとしたつっこみが。
今さら人に聞けない沖縄基地問題や諫早湾埋め!立て問題、古くなりますが統一教会の話が特に面白かったです。
テレビのニュース番組を見ていると、なんでこんなに筋の通らないことが世の中まかり通ってるのだろう、という気持ちになることがありますが、それはその番組の立場と合わないだけで、立場が変われば筋も違ってくるんだろうなあ、と素直に思います。
私は以前テレビの報道部でアルバイトをしていたことがありますが、ニュース番組は事実を報道するのではなく、報道したいニュース、発言を取り上げて報道していました。
まあ、そんな理屈は抜きにして、この本は読み物として抜群に面白いですよ。とくに作者のちょっとしたつっこみが。
今さら人に聞けない沖縄基地問題や諫早湾埋め!立て問題、古くなりますが統一教会の話が特に面白かったです。
2016年4月19日に日本でレビュー済み
様々な分野の10項目、くわしく取材しているので、自分の好きな分野だけを読んでもいいと思います。
私は「沖縄米軍基地問題」がとても混沌としているのを
読んで、よけいにわからなくなりました(笑)。
テレビ番組へのクレームも、沖縄も、車椅子バスケットも、
完全に著書が傍観者だからでしょうか、研究者というか、
つねにカヤの外からの視点。
客観的に書かれた取材結果には感謝しますが、
この著者の人間性でしょうか、ちょっと読んでいて
この方こそが日本の問題点を体現しているように感じました。
私は「沖縄米軍基地問題」がとても混沌としているのを
読んで、よけいにわからなくなりました(笑)。
テレビ番組へのクレームも、沖縄も、車椅子バスケットも、
完全に著書が傍観者だからでしょうか、研究者というか、
つねにカヤの外からの視点。
客観的に書かれた取材結果には感謝しますが、
この著者の人間性でしょうか、ちょっと読んでいて
この方こそが日本の問題点を体現しているように感じました。