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天皇の鷹匠 単行本 – 2002/12/1
花見 薫
(著)
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2002/12/1
- ISBN-104794211783
- ISBN-13978-4794211781
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
昭和天皇に仕えて五十年。浜離宮、新浜、埼玉の御猟場で、皇室の鷹を預かり、日本古来の伝統を守り続けた徳川家直参諏訪流第十六代鷹匠が初めて語り下ろす、放鷹の技と心。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2002/12/1)
- 発売日 : 2002/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 212ページ
- ISBN-10 : 4794211783
- ISBN-13 : 978-4794211781
- Amazon 売れ筋ランキング: - 717,213位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 982位釣り (本)
- - 20,994位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦前の鷹匠はどのような生活をしていたのか、鷹狩りとはどのようなものなのか、そして、それらは戦後どのようになったのか。著者の体験に基づいて近代の鷹匠の実態を詳しく記述した本です。語りかけるような文章を気持ちよく読むことができました。とてもいい本だと思います。
2004年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章というものは本当に人柄を表しますね。まるでのんびりと天気の良い日に縁側で著者からぽつりぽつりと昔話を聞いているような、そういう穏やかな空気が感じられる本です。専門用語も時代背景も常に著者が細かい気配りをしてその時々に丁寧な説明をされているので、狩猟においても鷹においてもまったくの素人の私でしたが読みながら戸惑うという事はありませんでした。
この著者の師に当たる方が常に「理屈」より「感じ取れ」とおっしゃっていたのでそういう部分が文章にも出ているのでは?「鷹匠とはこうだ」という押しの内容ではなく、少々ユーモアの含んだ言いまわしに思わず笑ってしまう事も。
やがてこの伝統は戦争によって運命を狂わされるのですが、殺生を生業としていたからこそこのように謙虚でいられると鷹に感謝するこの著者の生き様に救われて、最後はなんだか温かい気持ちで読み終わる事ができた気がします。
この著者の師に当たる方が常に「理屈」より「感じ取れ」とおっしゃっていたのでそういう部分が文章にも出ているのでは?「鷹匠とはこうだ」という押しの内容ではなく、少々ユーモアの含んだ言いまわしに思わず笑ってしまう事も。
やがてこの伝統は戦争によって運命を狂わされるのですが、殺生を生業としていたからこそこのように謙虚でいられると鷹に感謝するこの著者の生き様に救われて、最後はなんだか温かい気持ちで読み終わる事ができた気がします。
2007年11月22日に日本でレビュー済み
おそらくインタビューテープを原稿におこして一冊の本にまとめたのであろうが、花見氏のやわらかな語り口調がそのまま生きていて読んでいて非常に心地いい。収録されている内容のバランスもよく、鷹を飼う実際の技術から裏話的挿話、個人の来歴、戦中戦後の話、鷹匠の現在などいちいちの内容が濃く深くてまったく飽きさせない。
花見氏の以外の諏訪流鷹匠の手による鷹狩り本も何冊か出版されているが、その中に散見される他流蔑視や自画自賛的な文章は本書にはまったくなく、その結果かえって花見氏や氏と同時代を生きた鷹師たちの人徳が突出して感じられる。
鷹匠に興味のある方は、この本「だけ」を読むべきだと強くお勧めしておきます。
花見氏の以外の諏訪流鷹匠の手による鷹狩り本も何冊か出版されているが、その中に散見される他流蔑視や自画自賛的な文章は本書にはまったくなく、その結果かえって花見氏や氏と同時代を生きた鷹師たちの人徳が突出して感じられる。
鷹匠に興味のある方は、この本「だけ」を読むべきだと強くお勧めしておきます。
2005年6月21日に日本でレビュー済み
徳川家直参諏訪流第十六代鷹師の一生を花見薫その人自信が書いた本。
鷹匠に関する様々な事柄が書かれており非常に面白く、鷹匠を含めた「日本の文化とは」と考えさせられる内容だった。
鷹匠は約二千年の歴史があり、日本には特有の世界に類のないユニークで貴重な文化遺産にもかかわらず、著者花見薫で天皇の鷹匠と言った鷹匠を趣味ではなく本業として行う人物としては最後の人となってしまった。
その理由として、先の大東亜戦争(第二次世界大戦)を境に宮内省が宮内庁に変わり予算が非常に限られ、鴨場等の猟場を維持していくのには大変な苦労があったこと。また、鴨場や猟場が一般に対しては禁猟区となっており、生物保護に役立っているにもかかわらず、ある時、世界の動物愛護会の会長をやったどこかの女王だかが来て「鴨猟をする日本人は残酷だ」とか言い出し、それにマスコミが便乗して大騒ぎし、物議をかもされることを極度に怖れ、宮内庁がひたすら世間を刺激しない方向に動いてたこと等が挙げられれていた。
徳川家のものだった諏訪流の「人鷹一体」の伝統・文化を後世に引き継ぐことが出来なかった無念さが感じ取れる本であった。
鷹匠に関する様々な事柄が書かれており非常に面白く、鷹匠を含めた「日本の文化とは」と考えさせられる内容だった。
鷹匠は約二千年の歴史があり、日本には特有の世界に類のないユニークで貴重な文化遺産にもかかわらず、著者花見薫で天皇の鷹匠と言った鷹匠を趣味ではなく本業として行う人物としては最後の人となってしまった。
その理由として、先の大東亜戦争(第二次世界大戦)を境に宮内省が宮内庁に変わり予算が非常に限られ、鴨場等の猟場を維持していくのには大変な苦労があったこと。また、鴨場や猟場が一般に対しては禁猟区となっており、生物保護に役立っているにもかかわらず、ある時、世界の動物愛護会の会長をやったどこかの女王だかが来て「鴨猟をする日本人は残酷だ」とか言い出し、それにマスコミが便乗して大騒ぎし、物議をかもされることを極度に怖れ、宮内庁がひたすら世間を刺激しない方向に動いてたこと等が挙げられれていた。
徳川家のものだった諏訪流の「人鷹一体」の伝統・文化を後世に引き継ぐことが出来なかった無念さが感じ取れる本であった。
2013年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔のことを伝えてくてるいい本だと思います。数少ない鷹匠の本なので貴重な本だと思います
2016年11月16日に日本でレビュー済み
宮内庁の鷹匠であった著者が、鷹の調教の仕方や鷹匠たちの生活、鴨場の様子など、鷹狩りに関するあらゆることを柔かな口調で語っている。専門用語は細かく解説されているので、基礎知識などなくても読み進めることができる。
鷹は非常に繊細な鳥であること、雛から育てるのではなく成鳥を捕らえて調教することなど、驚かされる事実ばかりである。二千年の知恵が、実に細かなところまで鷹の調教のやり方を定めていることがわかる。
何よりも興味深かったのは、そのような難しい鳥と24時間365日向き合っている鷹匠たちの生活である。根気強い性格で、また柔軟な人となりでなければ、とても務まらない職だ。
維新後、大名に代わり中央政府が鷹狩りを庇護したのは、明治天皇の叡慮によるところだという。今、日本の数多くの伝統技術が、後継者不足で絶えなんとしていると聞く。鷹狩りもその例に漏れない。完全な民業では、それで飯が食えなくなれば、後を継ぐ者など出てこなくなる。後世に遺すべきものとして政府や自治体が手厚く保護しなければ、日本の伝統技術は絶える一方であろう。
鷹は非常に繊細な鳥であること、雛から育てるのではなく成鳥を捕らえて調教することなど、驚かされる事実ばかりである。二千年の知恵が、実に細かなところまで鷹の調教のやり方を定めていることがわかる。
何よりも興味深かったのは、そのような難しい鳥と24時間365日向き合っている鷹匠たちの生活である。根気強い性格で、また柔軟な人となりでなければ、とても務まらない職だ。
維新後、大名に代わり中央政府が鷹狩りを庇護したのは、明治天皇の叡慮によるところだという。今、日本の数多くの伝統技術が、後継者不足で絶えなんとしていると聞く。鷹狩りもその例に漏れない。完全な民業では、それで飯が食えなくなれば、後を継ぐ者など出てこなくなる。後世に遺すべきものとして政府や自治体が手厚く保護しなければ、日本の伝統技術は絶える一方であろう。