この本の所為で(詳しくはこの本の他にも相対性理論について書かれた本で)親が泣きました。
この話しは置いておき、私が高校生3年生だった時の話をする。
来年の春から公務員の専門学校に入学が決まっており、卒業を待つだけのある秋の物理の授業の出来事。先生が「光の速さを超えたら人間は未来にいけるんだぞー」なんて言うから、心がまだ純粋な少女は「な、なんだってー」と衝撃を受けた。
その年の冬、私は足の怪我で入院した。春まで車椅子生活だった。専門学校には行けなかった。
だが、それをいいことに私は決意した。物理学を学ぶ。その為に東工大を受験するんだ。
「お母さん！私、タイムマシン作るから！だから来年も専門学校行かない！だから、浪人する！」最初は冗談だと思っていた母。私はタイムトラベラーに成るべく、数々の相対性理論やら量子学やら書かれた本に手を出した。部屋に積み重なっていく本に、母が泣いた。あんた…本気なの…バカなの…。しかし私はその本の殆どが理解できずに挫折した。この本を除いては。そして20歳になっていた。
ある日のこと、なぜか私は音楽大学の学生になっていた。劣等生だった私は憂鬱な授業が続く中、プレゼンテーションを作るという講義があり、音楽と全く関係のない得意分野の授業にやたらと力を入れていた。パワーポイントでプレゼンテーションを作るなんて、高校生でもできるだろうと思っていたが、小さい頃から音楽教育を受けてきたお嬢様方には、あまりコンピュータに触れる機会がなかったのか、その講義に何限も使って苦戦しているのだ。サクッと作り終え余した時間に優越している私は、もっと面白いものを作ってやろうと思った。プレゼンの内容は自由だった為、簡単に説明するとこんな感じた。「なぁ、みんな。タイムマシンってあるだろう？あれ作れるんだぜ？知ってた？知らなかっだろ説明してやるよ。まずはな、理論から説明するよ。あ、ちょっと難しかったかな？簡単に説明するとこうゆう事。過去にも行けちゃうんだぜ？こうゆう理論な。でもまあ物理的には無理なので作れませーん」
これが結構ウケた。この本1冊の知識で作った。
この本のお陰で情報機器操作の成績は最高のA判定だった。本当に感謝している。
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