最近、合併市町村名決定時での紛争やトラブルが大きな話題になっているが、近代の日本での駅名命名には原則がなく、それがいかに町名などの地名に影響を与えているかを、分かりやすく説く。今後の駅名命名の方向やプロセスに対し示唆を与えている。筆者は地名保存や復活の問題では第一人者であり、地名の専門家が駅名の問題に切り込んだ点でユニークだ。これまでの駅名本とは一線を画す。
鉄道関係者だけでなく、関東地方の鉄道史に興味を持つ人にも参考になろう。
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この駅名に問題あり 単行本 – 2005/4/1
楠原 佑介
(著)
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購入オプションとあわせ買い
品川区にない品川駅、実体なき学芸大学駅、わけの分からない、つくばエクスプレスの「みらい平」など、問題ありの駅名は少なくない。地名学者による本格的駅名考。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2005/4/1
- ISBN-104794214014
- ISBN-13978-4794214010
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登録情報
- 出版社 : 草思社 (2005/4/1)
- 発売日 : 2005/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4794214014
- ISBN-13 : 978-4794214010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,349,854位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,052位鉄道 (本)
- カスタマーレビュー:
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2010年11月6日に日本でレビュー済み
どうしてこの駅名になっているのか、という意味で駅名の命名や変遷の歴史としての参考にはなりますが、
「ここは本来こういう地名駅にするべきだ」という主張が多く、これが本の価値を見事にぶちこわしにしています。
東急東横線の学芸大学・都立大学駅の駅名変更に関して「アンケートをとったが現状維持多数で変更ならず」という
出来事まで書くのはよいとしても、地名駅にしたいがためにアンケート方法にまで口を出すのはやり過ぎです。
ひどいのは品川駅。多くのページを割いてまで調査結果を記したのであれば、品川駅舎着工時期が「品川県」の
時代だったことに当然気づくはずで、その部分には全く触れていません。「品川県の代表駅として品川宿近くに設置したが、
着工直後に廃藩置県で品川県が消滅したけど駅名だけは変えなかったのでは」という説が浮上するはずですが、地名に
こだわりすぎたために品川宿の位置関係だけでおかしいと主張しておしまいにしています。
本当に地名を調べたければ「品川宿」の命名ルーツまでたどりつかないとおかしくて、なぜ品川宿が目黒川の旧名称である品川と
関係があるのかまで調べてないのです。宿は幕府(政府)が決めたわけですから。
まさしく「木を見て森を見ず」なんですね。
駅名変更運動をしているわりに、変更費用や経済効果を見ず運動成果が出てないところで著者の主張の弱さを露呈してます。
「ここは本来こういう地名駅にするべきだ」という主張が多く、これが本の価値を見事にぶちこわしにしています。
東急東横線の学芸大学・都立大学駅の駅名変更に関して「アンケートをとったが現状維持多数で変更ならず」という
出来事まで書くのはよいとしても、地名駅にしたいがためにアンケート方法にまで口を出すのはやり過ぎです。
ひどいのは品川駅。多くのページを割いてまで調査結果を記したのであれば、品川駅舎着工時期が「品川県」の
時代だったことに当然気づくはずで、その部分には全く触れていません。「品川県の代表駅として品川宿近くに設置したが、
着工直後に廃藩置県で品川県が消滅したけど駅名だけは変えなかったのでは」という説が浮上するはずですが、地名に
こだわりすぎたために品川宿の位置関係だけでおかしいと主張しておしまいにしています。
本当に地名を調べたければ「品川宿」の命名ルーツまでたどりつかないとおかしくて、なぜ品川宿が目黒川の旧名称である品川と
関係があるのかまで調べてないのです。宿は幕府(政府)が決めたわけですから。
まさしく「木を見て森を見ず」なんですね。
駅名変更運動をしているわりに、変更費用や経済効果を見ず運動成果が出てないところで著者の主張の弱さを露呈してます。