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文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上) 単行本 – 2005/12/21
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だがなぜ隆盛を極めた社会が、そのまま存続できずに崩壊し滅亡していくのか?
北米のアナサジ、中米のマヤ、東ポリネシアのイースター島、
ピトケアン島、グリーンランドのノルウェー人入植地など、
本書は多様な文明崩壊の実例を検証し、そこに共通するパターンを導き出していく。
前著『銃・病原菌・鉄』では、各大陸における文明発展を分析して
環境的因子が多様性を生み出したことを導き出したが、
本書では文明繁栄による環境負荷が崩壊の契機を生み出すという問題をクローズアップしている。
ピュリッツァー賞受賞者による待望の書。2005年度全米ベストセラーの全訳である。
- ISBN-104794214642
- ISBN-13978-4794214645
- 出版社草思社
- 発売日2005/12/21
- 言語日本語
- 本の長さ440ページ
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
2005年に米国で発売され、ベストセラーとなった話題の1冊である。
著者は生物学から地理学、鳥類学、人類生態学まで、広範な領域で研究を続けている。ピュリッツァー賞を獲得した前作『銃・病原菌・鉄』では、これらの知識・知見を統合し、文明の発展には生態系や地形の特徴などの環境要因が大きく影響したことを指摘した。本書では、文明崩壊のメカニズムを説き明かす。
世界には、過去、大いに繁栄しながら、その後崩壊してしまった社会の遺跡があちこちに残っている。例えば、イースター島、マヤ、北米アナサジ、ノルウェー領グリーンランドなど。著者は実際にこれらの地に赴き、栄華を極めたかつての社会に思いを馳はせながら、なぜ崩壊したのか、その過程を探り、いずれも、同様の道筋をたどっていると指摘する。
ルワンダや中国が物語るもの
社会が繁栄すると人口が増える。人口が増えると、農作物の無理な増産やエネルギー消費量の拡大などで環境に過大な負荷が生じる。その結果、食糧・エネルギー不足となり、多すぎる人間が少なすぎる資源を巡って争うなど、共同体内部の衝突が激化する。飢餓・戦争・病気によって人口は減少し、社会は崩壊する――こういう具合だ。
著者は崩壊の潜在的要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題に対する社会の対応という5つの枠組みを設定。崩壊した社会、または存続した社会に当てはめて、検証していく。崩壊を免れた社会の事例として、徳川幕府による「上から下」への統制で、持続可能な林業を作り上げた江戸時代の日本も登場する。
著者のこうした考察は、現代社会への警鐘として帰結する。第三世界の惨事の地・ルワンダ、急速に先進国の仲間入りを果たそうとする中国、最も脆弱ぜいじゃくな環境を抱えるオーストラリアなどの事例を紹介する。今日のグローバル社会では、1つの社会の争乱は別の社会の災厄となることを指摘。我々は歴史を教訓に崩壊を回避し、乗り越えられるのかと問う。
(日経エコロジー 2006/04/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
著者について
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、生物地理学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。『銃・病原菌・鉄(上)(下)』(倉骨彰訳、小社刊)はそれらの広範な知見を統合し、文明がなぜ多様かつ不均衡な発展を遂げたのかを解明して世界的なベストセラーとなった。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会の会員にも選ばれている。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞など受賞は多く、『銃・病原菌・鉄』ではピュリッツァ-賞を受賞している。邦訳書は上記のほかに『セックスはなぜ楽しいか』(長谷川寿一訳、小社刊)『人間はどこまでチンパンジーか?』(長谷川真理子・長谷川寿一訳、新曜社刊)がある。
楡井 浩一(にれい・こういち)
翻訳家。主な訳書に、ビル・クリントン『マイライフ』朝日新聞社、リチャード・クラーク『爆弾証言』徳間書店、ルドルフ・ジュリアーニ『リーダーシップ』講談社、エリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』『ファストフードと狂牛病』小社刊ほか多数。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2005/12/21)
- 発売日 : 2005/12/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 440ページ
- ISBN-10 : 4794214642
- ISBN-13 : 978-4794214645
- Amazon 売れ筋ランキング: - 207,142位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 349位環境・エコロジー (本)
- - 473位文化人類学一般関連書籍
- - 771位地球科学・エコロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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過去の事例を参考にしながら、
文明が崩壊する要因を丁寧に解説していきます。
ジャレド・ダイアモンドによると、
本書では、文明が崩壊に至る潜在的な要因を5つ挙げています。
①環境被害
②気候変動
③近隣の敵対集団
④友好的な取引相手
⑤環境問題への社会の対応
①~④はここの社会によって重要度が変わり、
⑤はどの社会に置いても重要だといいます。
そして、人類が現在直面している環境問題のうち、
過去の文明崩壊に寄与した要因として以下を挙げています。
①森林の乱伐と植生破壊
②土壌問題(浸食、塩性化、地力の劣化など))
③水資源管理問題
④鳥獣の乱獲
⑤魚介類の乱獲
⑥外来種による在来種の駆逐・圧迫
⑦人口増大
⑧一人当たり環境侵害量の増加
さらに、現代の私たちが今日直面している環境問題は、
過去の社会を衰亡させた上記8つの要因に加えて、
新たな4つの要因を含んでいるというのです。
具体的には、
⑨人為的に生み出された気候変動
⑩有毒化学物質
⑪エネルギー不足
⑫地球の光合成能力の限界
この12の驚異の大部分が、今後数十年のうちに地球規模で
重篤化していくと言われています。
本書は文明論の体裁を取ってはいますが、
どちらかというと警世の書に近いかもしれません。
知的興奮に満ちた読み物として楽しめますが、
『銃・病原菌・鉄』とはやや趣が違うので、
前著のような内容を期待した人にはやや当てが外れるかもしれません。
崩壊を決するのは、森林破壊、気候変動、他社会との敵対関係・友好関係、それらへの反応だ。前作の『銃・病原菌・鉄』では超長期的な各大陸の文明発展度の格差の主要因を環境要因としていたが、本作では崩壊の危機に社会がどう対応したかという観点にも力が入れられている。それは人類の行動が中長期的には大きな重みを持つからだろう。
私たちは多くの時限爆弾を抱えているという。森林破壊、魚介類の減少、生物多様性の減少、土壌侵食、化石燃料の減少、毒物放出、外来種侵入、温暖化、人口増等。それらの時限爆弾を止めることができなければ、私たちの次の世代の頃には不快な環境を残すことになるかもしれないという。
私たちはなぜ破滅的な決定をするのか。結果を予期できないから、問題を検知できない、解決策が実行できない、解決策の効果がない。などの理由が挙げられていた。正直いって、これらのことを有意義に活用できるのは環境活動家や政府の要人だろう。
それならば私たちは個人レベルにおいて、自然環境崩壊を回避し、後代に快適な環境を受け渡すために何をすればいいのか。環境に関心を持ち、環境に優しいものを選ぶようにし、3Rを心掛け、環境のためにはときに伝統的な価値観を変化する器の大きさを持ち、たまには環境保護団体等の活動を応援するということだろうか。
著者によると、崩壊に至る潜在的な要因は五つあり、個々の崩壊はこれらの組み合わせになっているとのことです。
(1) 環境被害
(2) 気候変動
(3) 近隣の敵対集団
(4) 友好的な取引相手
(5) 環境問題への社会の対応
分かりやすい例として、イースター島が出てきます。今でこそ隔絶された小島に(あの有名な)石像だけが乱立していますが、人間が渡来する前の数十万年のあいだ、イースターは不毛の荒地ではなく、背の高い樹木と低木の茂みから成る亜熱帯性雨林の島でした。
しかし、人間が定住するようになると、石像の運搬と設置に必要な大型の木材の伐採が始まります。ラノ・ララクの凝灰岩という彫るのに適した石材が簡単に手に入ることや、太平洋上で孤立しているため、競争意識が外部でなく島内の部落同士に向かったという状況、そして農園の整備により余剰食糧が手に入るという幸運に恵まれて、石像の建設は加速していったのです。
しかし、その幸運はすぐに行き詰まりを見せるようになります。それほど大きな島でなかったため、木材はすぐに伐採されてしまいます。そして、木材が不足すると、石像の運搬だけでなく、航海用のカヌーの製造も終局を迎えます。さらに森林破壊が起因となって風雨による局地的な土壌浸食が起こるのです。
ほとんどの地域で、生態系はかなり危うい基盤の上に成り立っています。青々茂った森林に見えても、豊富な栄養分のある土壌はほんのわずかで、一旦土壌が剥げてしまうと、すぐに生育に適さない岩や土が顔を出します。森林の伐採が環境破壊の大きな要因となるのは、そうした脆い土壌を保護していたカバーが取り外されると、風雨で土壌(+生態系)があっという間に流されてしまうからなのです。
イースターは、森林破壊による崩壊の顕著な事例と言えるでしょう。作物の生産高が下降線をたどることで飢餓が始まります。その変化があまりにも急激なため、人肉食(カニバリズム)もあたりまえに見られるようになりました。
さらに、かつて重層的に統合されていたイースター島社会に、内乱が頻発します。氏族同士の競争意識は、かつての大きな石像を建てることから、あらかじめ設置しておいた石板目がけて敵方の石像を引きずり落とし、破壊することへと変わっていったのです。
本書では、このような社会の事例が数多く出てきます。ただ、取り上げている一つ一つの事例には濃淡があり、正直なところ、全ての出来栄えに満足とはいきませんでした。その点は前作の「銃・病原菌・鉄」の方が面白かったです。本書は分量も相当あるので、ある程度はかいつまんで読まれた方が良いと思います。
ただ、ここで取り上げている事例は、決して過去の物語だとは言い切れません。総体として見た現代の世界とイースター島のあいだには、瞭然たる共通点があります。現在の地球は、イースター島のように資源を共有しており、宇宙という大きな大洋のなかで孤立した存在なのです。
孤立した社会では、ちょっとした環境の変化が思わぬ作用を及ぼすこともあります。外部に逃げ道がない現代社会では、内なる環境と上手く折わないといけない宿命にあるようです。著者も最後の数章でそのことを強く訴えていました。
グリーンランドの経緯はやや長いが、日本人には馴染みが薄い話だから知らん人も多いし悪くない、
ヴィンランドサガは見てるし。
全体としてかなり長いが、値段としても安いし(Kindleなら)読んでもいいですよね、
銃病原菌鉄は殿堂入りとして。