2009年の6月に起きた大統領選に対する抗議はイランの今を世界に発信した。1979年の革命についての評価は分かれるだろうが、国外から見ると時代錯誤的なイラン人として生きる人々の気持ちはどのようであるかが比較的率直に語られている。執筆者は海外移住を果たした上流階級、
世界的に知名度の高い層が中心であるため「自由世界」的には理解がしやすい。逆にいうと高慢な饒舌さが鼻につく面も多々ある。革命前も革命後も構造的にはなんら変化しない階層社会への批判は見当たらず、西欧的な富と自由との「遜色のない意識」だけが気分的に残ってしまう。そういう意味ではイランの本質的な問題を提起しているようにも見える。
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イラン人は神の国イランをどう考えているか 単行本 – 2007/2/22
キヤーロスタミー、ナフィーシー他、世界で活躍するイラン人15人が、それぞれの視点から語るイスラーム支配国家の意外な実像!知られざる大国の今がわかる本!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2007/2/22
- ISBN-104794215649
- ISBN-13978-4794215642
商品の説明
著者について
レイラ・アーザム・ザンギャネー
ジャーナリスト。国外に脱出したイラン人両親のもとパリで生まれ、フランス高等師範学校で文学・哲学を学んだのち、コロンビア大学で国際関係学の修士号を取得。ハーヴァード大学で文学、映画、ロマンス語を教えるかたわら、『ルモンド』『ニューヨーク・タイムズ』『ヘラルド・トリビューン』などに中東関連の記事を寄稿している。
ジャーナリスト。国外に脱出したイラン人両親のもとパリで生まれ、フランス高等師範学校で文学・哲学を学んだのち、コロンビア大学で国際関係学の修士号を取得。ハーヴァード大学で文学、映画、ロマンス語を教えるかたわら、『ルモンド』『ニューヨーク・タイムズ』『ヘラルド・トリビューン』などに中東関連の記事を寄稿している。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2007/2/22)
- 発売日 : 2007/2/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4794215649
- ISBN-13 : 978-4794215642
- Amazon 売れ筋ランキング: - 961,658位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 98位中近東の地理・地域研究
- - 18,227位社会学概論
- - 89,237位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月5日に日本でレビュー済み
本書のタイトルから、現地に住む人々の自国への思いや考えなどが覗えればと期待していたのですが
執筆されている方々は、ほぼ西欧で教育を受けたようなエリート層で、考え方や思想も西欧よりな方が多いです。
本書では1979年の宗教改革が多く取り上げられます、
改革後の宗教上の規制がいかにイランを蝕んだか、などが語られるのですが
そもそも欧米、西欧諸国は基本イスラムを嫌悪しており、寄稿されている文面からもイスラムへの嫌悪感が読み取れるものがほとんどです。
イラン人には自分は西洋人だと考えてる方も多いそうで、西欧的世俗主義に逆行する故郷に対する複雑な想いもあるようですが。
それでもムスリムの方の寄稿がないのは、公正さに欠けると感じます。
本書が本当にイラン人の(一般的な)考えを記しているのか、イランという国を正しく伝えているのか、という疑問が残りました。
執筆されている方々は、ほぼ西欧で教育を受けたようなエリート層で、考え方や思想も西欧よりな方が多いです。
本書では1979年の宗教改革が多く取り上げられます、
改革後の宗教上の規制がいかにイランを蝕んだか、などが語られるのですが
そもそも欧米、西欧諸国は基本イスラムを嫌悪しており、寄稿されている文面からもイスラムへの嫌悪感が読み取れるものがほとんどです。
イラン人には自分は西洋人だと考えてる方も多いそうで、西欧的世俗主義に逆行する故郷に対する複雑な想いもあるようですが。
それでもムスリムの方の寄稿がないのは、公正さに欠けると感じます。
本書が本当にイラン人の(一般的な)考えを記しているのか、イランという国を正しく伝えているのか、という疑問が残りました。