「アフガニスタン」で検索すると出てくる一冊だが,内戦の一事例として紹介されているだけ.
基本的には本書は,世界の様々な紛争・経済問題・環境問題を俯瞰するというもの.
100ページ程度で世界中の問題を扱うため,個々の問題については大雑把になぞった程度.
▼
発生原因による扮装地図の色分け(p.12-13)
国際社会が介入を控えるということは,「人を殺してもよいと許可を与えるようなもの」(p.15)
援助に課税するスーダン(p.18)
自爆テロのルーツは7世紀のハシシーン派(p.21)
テロが狙う4種の標的(p.22-23)
メディアの,テロに関する責任(p.24-25)
数千人のロシア兵が人質に取られた第1次チェチェン紛争(p.34)
ロシアがチェチェンに強い敵意を示す理由(p.35)
内乱絶えざるコロンビア(p.37)
ベタンクール誘拐事件(p.38)
AUCとは?(p.38-39)
国籍差別がもとで国家分裂したコートジボワール(p.42-43)
カルザイ政権弱体化の理由(p.46)
それでもターリバーン政権よりはまだマシ(p.47)
▼
経済問題.
テクノロジー化のもたらしたもの(p.53)
第3の断層(p.55)
購買力平価で見れば,中国も日本も豊かさに大差なし(p.56)
人間開発指数(p.57)
新たな穀物輸入国(p.61)
健康のための4要素(p.64-66)
▼
環境問題
アマゾン森林破壊に至るステップ(p.74-77)
5000隻は「ごみばけつ」同然(p.80)
処分が最小になる理由(p.82)
多国間の環境対策がうまくいくのは,豊かな国家間だから(p.84-85)
温暖化がもたらした新航路(p.98-103)
▼
各項目は解説が簡潔過ぎるため,本書はあくまで入門編とすべし.
【関心率36.36%:全ページ中,手元に残したいページが当方にとってどれだけあるかの割合.当方にとっての必要性基準】
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地図で読む世界情勢 第2部 これから世界はどうなるか 大型本 – 2007/8/16
ジャン-クリストフ ヴィクトル/ヴィルジニー レッソン/フランク テタール
(著),
鳥取 絹子
(翻訳)
温暖化がもたらす新たな火種とは。未来を決するのは、核か環境かエネルギーか。
紛争、テロ、伝染病、食糧問題まで、世界の行く末は地図から読み解く興奮の第2部。
紛争、テロ、伝染病、食糧問題まで、世界の行く末は地図から読み解く興奮の第2部。
- 本の長さ112ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2007/8/16
- ISBN-104794216106
- ISBN-13978-4794216106
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登録情報
- 出版社 : 草思社 (2007/8/16)
- 発売日 : 2007/8/16
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 112ページ
- ISBN-10 : 4794216106
- ISBN-13 : 978-4794216106
- Amazon 売れ筋ランキング: - 123,818位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界の歴史を取り扱った第1部に引き続き,この第2部では紛争と環境をテーマにしています.今も世界各地で紛争が起こっていますが,地理的情報を絡めて読むとその紛争の意味がよく分かります.
特に第1部に比べて,統計データも交えたグローバルな視点となっており,ちょっと勉強っぽい感じです.内容的には今の状況を地図を使って分析しているのみで,副題の「これから世界はどうなるか」という問いには直接は答えてくれていません.本書を読んで自分で考えなさいということでしょう.
地図はどれも美しいので見ていて飽きませんし,いろいろな表現方法があるもんだと感心してしまいます.
特に第1部に比べて,統計データも交えたグローバルな視点となっており,ちょっと勉強っぽい感じです.内容的には今の状況を地図を使って分析しているのみで,副題の「これから世界はどうなるか」という問いには直接は答えてくれていません.本書を読んで自分で考えなさいということでしょう.
地図はどれも美しいので見ていて飽きませんし,いろいろな表現方法があるもんだと感心してしまいます.
2007年9月15日に日本でレビュー済み
「第1部 なぜ現在の世界はこうなったか」の続編。
我々が感心を寄せなければならない問題に真摯に取り組んでいる労作なのだが、イラク戦争の中継をTVで見ていたとき、茶の間でTVゲームを見ているような錯覚を覚えたのに似た違和感を覚えた。
ビジュアルで訴えようとしたのだろうがもっと小さな地図でも十分に判別できる。本当に言いたいことは本文にあるはずだがこちらの方には工夫が足りない。有名な戦争写真の1葉のほうがよっぽど雄弁だと思った。
せっかくのアイデアが活かし切れていないところが残念。
我々が感心を寄せなければならない問題に真摯に取り組んでいる労作なのだが、イラク戦争の中継をTVで見ていたとき、茶の間でTVゲームを見ているような錯覚を覚えたのに似た違和感を覚えた。
ビジュアルで訴えようとしたのだろうがもっと小さな地図でも十分に判別できる。本当に言いたいことは本文にあるはずだがこちらの方には工夫が足りない。有名な戦争写真の1葉のほうがよっぽど雄弁だと思った。
せっかくのアイデアが活かし切れていないところが残念。
2007年10月7日に日本でレビュー済み
フランスの衛星放送番組が、15周年の記念に出版した書の翻訳版。
2部構成となっており こちらは第2部ですが、どちらから読んでも大丈夫です。
著者は地政学者。地政学とは、「地理が政治や国際関係に与える影響を研究する学問」とのことで、その研究成果をそのまま本にしたような内容です。
良い点は以下。
・オールカラーで視覚的に分かりやすい
・普段日本ではあまり取り上げられないアフリカや南米の記述が多い
・日本の主な海外ソースである米国に対して距離をおいた冷めた見方をしており、異なる視点を教えてくれる
一方、以下の点がやや気になりました
・原書が出版されたのが、2005年ということもあり、一部データが古い
・一項目が4−6ページ程度であり、地図が多い分、本文の記述の踏み込みが物足りない
まずは気軽に眺めて、気になった項目を更に調べてみれば良いのではないでしょうか。
2部構成となっており こちらは第2部ですが、どちらから読んでも大丈夫です。
著者は地政学者。地政学とは、「地理が政治や国際関係に与える影響を研究する学問」とのことで、その研究成果をそのまま本にしたような内容です。
良い点は以下。
・オールカラーで視覚的に分かりやすい
・普段日本ではあまり取り上げられないアフリカや南米の記述が多い
・日本の主な海外ソースである米国に対して距離をおいた冷めた見方をしており、異なる視点を教えてくれる
一方、以下の点がやや気になりました
・原書が出版されたのが、2005年ということもあり、一部データが古い
・一項目が4−6ページ程度であり、地図が多い分、本文の記述の踏み込みが物足りない
まずは気軽に眺めて、気になった項目を更に調べてみれば良いのではないでしょうか。
2007年10月22日に日本でレビュー済み
フランス衛星放送テレビ局アルテにおいて
毎週10分放送される長寿番組の記念出版第二巻。
原題は『地図の下にあるもの〜地政学の地図』と
云うらしく、こちらの方がより内容を表していると感じる。
ヨーロッパの本だけに、コートジボワールやギニア湾、
トルコの巨大ダムといった話題は
日本で出版される類書にはあまり見られなく目新しい。
確かに個々の事例の掘り下げは、
この分量では物足りないかもしれないが、
普段日本のテレビのニュースだけで観る世界の姿を
違う視点から眺めるには悪くないだろう。
毎週10分放送される長寿番組の記念出版第二巻。
原題は『地図の下にあるもの〜地政学の地図』と
云うらしく、こちらの方がより内容を表していると感じる。
ヨーロッパの本だけに、コートジボワールやギニア湾、
トルコの巨大ダムといった話題は
日本で出版される類書にはあまり見られなく目新しい。
確かに個々の事例の掘り下げは、
この分量では物足りないかもしれないが、
普段日本のテレビのニュースだけで観る世界の姿を
違う視点から眺めるには悪くないだろう。