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自由の国で (V.S.ナイポール・コレクション 3) 単行本 – 2007/12/20

3.0 5つ星のうち3.0 1個の評価

自由になったはずなのに、この違和感は何だ?
ポストコロニアル、この現代世界文学における最重要テーマに挑み、
小説世界に新境地を拓いたブッカー賞受賞作。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 草思社 (2007/12/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/12/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 400ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4794216637
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4794216632
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 1個の評価

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V.S.ナイポ−ル
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上位レビュー、対象国: 日本

2010年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 下らない話に聞こえるかも知れないが、『自由の国で』(1971年刊)の方が『ビスワス氏の家』よりも最近評判がいいように思える。勿論、僕は『家』こそが不朽の名作だと信じてやまないのだが、サイードの言う「ナイポール現象」とでも言うのか、『自由の国で』がポストコロニアルという流行のタームによりふさわしい内容をもっているからか、多くの人がこの本を押す。この本の解説でもここにナイポールの転換点があり重要なんだと力説する。しかし、それはあまりに研究者の発想に過ぎるのではないか。一読者としてみた場合、同じアフリカものでは『暗い河』の方が遥かに面白かったし(雑貨屋のインド系店主がいい)、イクスパトリオットとしての英国人が罰をうける話としては『ゲリラ』のほうが直截で分かりやすく、また、ホモセクシュアルの英国人というナイポールのステレオタイプについては『到着の謎』におけるアランの方がよりリアルであると思う。また、アフリカのポストコロニアル状況について言えば、シヴァ・ナイポールのアフリカ紀行が遥かに優れていると思う。贅言を承知の上で言えば、アフリカの奥地を分け入っていくとらえどころのない恐怖についてはコンラッドの『闇の奥』に遠く及ばない。
 またひとつ分かりにくい話をすると、ナイポールは、R. K. ナーラーヤンにおける小説の成功を、インド的なるものについてインド人以外の人々に向けて英語で書いたことだ、といささかの皮肉を込めて書いている。では、このナイポールの小説は誰に向かって書かれたのかを問いたい。この小説は、帝国と植民地支配というギルティに寄り添いすぎているように僕には思えてならないのだ。過去の歴史を倫理的に裁くことは無意味だとナイポールは繰り返し語っているにもかかわらず、この小説はその辺の曖昧さを隠しきれない。ナイポールの矛盾が噴出している、という意味では興味深い小説ではあるのだろうが・・・。
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