本書を真面目に受け取ると、人生に意味がなくなってしまう。それは我々人間が、遺伝子の「ヴィークル(乗り物)」に過ぎないから。
遺伝子は、生物の体を乗り継ぎながら川を流れる。この川は、空間を流れるのではなく、時間を流れる。過去から未来へ遺伝子が運ばれるためのヴィークルが、我々の体なのだという。
なんとも儚い。人生における努力も、苦労も、悲劇も、感激も、すべて虚構。もしも我々がただのヴィークルに過ぎないのであれば、何のための生涯なのか。世の中には何万台という自動車が走っていて、それら自動車は人間をアチラからコチラまで運ぶための、ただの箱であって脇役。主役は自動車を運転する人間。我々は自動車を道具として扱っているが、我々も実は遺伝子から道具として扱われているだけなのかも。神はこのヴィークルに、自我や意識という、なんとも仰々しくも無意味なものをつけてくれたものだ。
社会における森羅万象、人生における一切合切、意識における喜怒哀楽のすべてが、滑稽で無意味に思えてくる。
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文庫 遺伝子の川 (草思社文庫 ド 1-1) 文庫 – 2014/4/2
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自己増殖を続ける DNA に導かれ、進化はどこへ向かうのか。
遺伝子の川の流れをたどりながら、自然淘汰とダーウィン主義の真髄に
徹底した論理思考で鋭くせまる。
遺伝子の川の流れをたどりながら、自然淘汰とダーウィン主義の真髄に
徹底した論理思考で鋭くせまる。
- 本の長さ235ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2014/4/2
- ISBN-10479422043X
- ISBN-13978-4794220431
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商品の説明
著者について
リチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)
1941年、英国生まれ。生物学者。C・シモニイによってオクスフォード大学に創設された科学啓蒙のための教授職の初代に任命され、活躍している。著書に、科学界のみならず思想界にも衝撃を与え世界的ベストセラーとなった『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)、『ブラインド・ウォッチメイカー』(早川書房)など多数。
垂水 雄二(たるみ・ゆうじ)
1942年大阪生まれ。出版社勤務をへて1999年よりフリー科学ジャーナリスト。著書に『やぶにらみ生物学』(エーコン)ほか。訳書にフォーティ『三葉虫の謎』(早川書房)、ハンフリー『喪失と獲得』(紀伊國屋書店)ほか。
1941年、英国生まれ。生物学者。C・シモニイによってオクスフォード大学に創設された科学啓蒙のための教授職の初代に任命され、活躍している。著書に、科学界のみならず思想界にも衝撃を与え世界的ベストセラーとなった『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)、『ブラインド・ウォッチメイカー』(早川書房)など多数。
垂水 雄二(たるみ・ゆうじ)
1942年大阪生まれ。出版社勤務をへて1999年よりフリー科学ジャーナリスト。著書に『やぶにらみ生物学』(エーコン)ほか。訳書にフォーティ『三葉虫の謎』(早川書房)、ハンフリー『喪失と獲得』(紀伊國屋書店)ほか。
登録情報
- 出版社 : 草思社; 単行本版 (2014/4/2)
- 発売日 : 2014/4/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 235ページ
- ISBN-10 : 479422043X
- ISBN-13 : 978-4794220431
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2024年2月29日に日本でレビュー済み
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2010年8月28日に日本でレビュー済み
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インパクトが大き過ぎた「利己的な遺伝子」の緩衝用か、その論旨を多くの比喩を用いて平易に解説した本。「生物=遺伝子のvehicle」との表現は極力控えている。連綿と続く遺伝子複製の歴史を、「遺伝子の川」と称し、種の分化を支流への分岐に喩えるなど、相変わらず上手い。遺伝子がコードの集まりである事から、計算機との関連性も多く採り上げられ、特に遺伝子発現スイッチをブートストラップに喩える辺りは著者の知識の幅に感心する。また、「遺伝子の川=digital river」と表現する辺りも巧みである。遺伝子がアナログであっては、数十億年間の複製の歴史に耐え得なかったとの巧妙な形容である。
現存する生物やそれが持つ機能に対し、「こんなに精巧に出来ているのは、きっと神が創ったからに違いない」との考えを真っ向から否定し、全ては「自然淘汰による漸進的な進化」の賜物であるとの主張が多くの例を引用して繰り返し語られる。「神の効用関数」との概念も面白いが、この関数の効果も「遺伝子を多く残す」事なのである。人類に共通祖先が居た事の証明も視点がユニークで面白い。「フォードの教訓」も著者が徹底した論理主義者である事を示している。また改めて、「利己的な遺伝子」の意味を、「集団の幸福とは偶然の結果であって、それを追求することが本質ではない」と定義している。
本書中で、ハチを中心とする多くの生物の生態やその実験結果が引用されるが、それらの一部は他の学者の実験・観察結果である(それと明示してある)。グールドのある実験を高く評価している点も興味深い。しかし、それらから導き出される理論はオリジナルであり、この理論の組み立て方と修辞の上手さに、理論学者としてのドーキンスの真骨頂があると改めて感じた。また、ダーウィン進化論の正統後継者である旨の矜持も本書の節々で感じられた。
現存する生物やそれが持つ機能に対し、「こんなに精巧に出来ているのは、きっと神が創ったからに違いない」との考えを真っ向から否定し、全ては「自然淘汰による漸進的な進化」の賜物であるとの主張が多くの例を引用して繰り返し語られる。「神の効用関数」との概念も面白いが、この関数の効果も「遺伝子を多く残す」事なのである。人類に共通祖先が居た事の証明も視点がユニークで面白い。「フォードの教訓」も著者が徹底した論理主義者である事を示している。また改めて、「利己的な遺伝子」の意味を、「集団の幸福とは偶然の結果であって、それを追求することが本質ではない」と定義している。
本書中で、ハチを中心とする多くの生物の生態やその実験結果が引用されるが、それらの一部は他の学者の実験・観察結果である(それと明示してある)。グールドのある実験を高く評価している点も興味深い。しかし、それらから導き出される理論はオリジナルであり、この理論の組み立て方と修辞の上手さに、理論学者としてのドーキンスの真骨頂があると改めて感じた。また、ダーウィン進化論の正統後継者である旨の矜持も本書の節々で感じられた。
2021年6月12日に日本でレビュー済み
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予定通り届き、遺伝子の勉強に役立ちました。
2020年5月10日に日本でレビュー済み
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同博士の「利己的な遺伝子」の入門版、とでも言おうか。どちらかといえば、自然界の実例を引いて証明してゆく手法が、「利己的な遺伝子」ではいささかくどい印象だったが、本書はそれを簡潔にまとめてある。実に読みやすく、ダーウィン進化論への入門書として、その詩的な文章とともに推薦できる。
2018年3月28日に日本でレビュー済み
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ちょっと衝撃なのですが、読んでほしい本です。
というか難しい内容なのにとてもやさしく書いてあってスラスラ読めました。
すっかりドーキンス氏のファンです。
というか難しい内容なのにとてもやさしく書いてあってスラスラ読めました。
すっかりドーキンス氏のファンです。
2018年7月22日に日本でレビュー済み
久しぶりにドーキンスを読みました。
「突然変異」と「自然淘汰」のみで生命を語る姿は、ある意味、清々しさを感じます。
大いに拡張された遺伝子を持つ人類が、
今後どのように進化していくか、楽しみになってくる一冊です。
---
R.ドーキンスによる生物の啓蒙書です。
今生存している生物は進化してきたが、最適ではないことが分かります。
遺伝子、ミーム、デジタルといろいろ並べて考えると、新しい発想がうまれて来そうです。
「突然変異」と「自然淘汰」のみで生命を語る姿は、ある意味、清々しさを感じます。
大いに拡張された遺伝子を持つ人類が、
今後どのように進化していくか、楽しみになってくる一冊です。
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R.ドーキンスによる生物の啓蒙書です。
今生存している生物は進化してきたが、最適ではないことが分かります。
遺伝子、ミーム、デジタルといろいろ並べて考えると、新しい発想がうまれて来そうです。
2018年5月19日に日本でレビュー済み
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ネオダーウィニズムは神学論争の様相を呈しているように思えて、とっつきにくかったが、改めてこの書で認識を新たにした。
どこまで自分のセンチメンタリズムと向き合えるか。
どこまで自分のセンチメンタリズムと向き合えるか。
2018年12月31日に日本でレビュー済み
小説やビジネス本はよく読むが、本書のような学者が書いた本は通常経営している。しかし、この本のように魅力的なタイトルで、読みやすく、素人でも何となくわかったような気にさせてくれる本は歓迎だ。
まず、第1章の遺伝子はデジタルという話にそうなんだといきなり驚いた。アナログだとダビングを重ねると劣化するが、遺伝子はデジタルなので劣化しないということに、音楽や映像では当たり前のことだが、新鮮な驚きを感じた。
第3章の「ひそかに改良をなせ」も面白かった。自分も以前から鳥の翼がどのように発達したのか疑問に感じており、中途半端な翼では役に立たない以上、突然変異でいきなり完全な翼が誕生したのか、それともやはり神のような神秘的な力が誕生させたと考えざるをえないのではなどと思っていたが、著者はハチの獲物への距離の伝達方法や、目の発達の過程といった具体的な事例に基づいて、不完全であってもゼロよりは役に立つという観点で、徐々に進化したのだと説明してくれる。では鳥の翼の初期の形態はどのような形だったのかという疑問が完全に消えたわけではないが、説得力のある説明であった。
分量も230頁と無理なく読める適度な長さであり、いつもと違う科学的なジャンルの本を読んでみようという人にはお勧めの一冊だと思う。
まず、第1章の遺伝子はデジタルという話にそうなんだといきなり驚いた。アナログだとダビングを重ねると劣化するが、遺伝子はデジタルなので劣化しないということに、音楽や映像では当たり前のことだが、新鮮な驚きを感じた。
第3章の「ひそかに改良をなせ」も面白かった。自分も以前から鳥の翼がどのように発達したのか疑問に感じており、中途半端な翼では役に立たない以上、突然変異でいきなり完全な翼が誕生したのか、それともやはり神のような神秘的な力が誕生させたと考えざるをえないのではなどと思っていたが、著者はハチの獲物への距離の伝達方法や、目の発達の過程といった具体的な事例に基づいて、不完全であってもゼロよりは役に立つという観点で、徐々に進化したのだと説明してくれる。では鳥の翼の初期の形態はどのような形だったのかという疑問が完全に消えたわけではないが、説得力のある説明であった。
分量も230頁と無理なく読める適度な長さであり、いつもと違う科学的なジャンルの本を読んでみようという人にはお勧めの一冊だと思う。