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つながりっぱなしの日常を生きる: ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの 単行本 – 2014/10/9
ネットなしには生きられない時代の必読書。待望の邦訳!
「デジタルネイティヴなんて、幻想だ」――。
ネットでつながる若者の生活をたどってみると、
ソーシャルメディアに関する俗説は、次々と覆される!
本書は、若者メディア研究の第一人者ダナ・ボイドが、若者、親、教育関係者を含む、
166人のインタビューからソーシャルメディア利用の実態を読み解くもの。
若者たちを観察してみると、
ネットにはまっているわけでも、ヘンなことばかりしてるわけでもなく、
親や教師が顔をしかめる“ネットの問題"は、
大人の窮屈な監視をかわすための処世術だったり、
現実空間で仲間とつるむ場がないからネットに向かっていたり……、
ネットでつながる事情はなかなか複雑です。
そんな、つながりっぱなしの若者たちの実情に深く迫ることで、
じつは、わたしたちのネットとの付き合い方も透けて見えてきます。
[目次より]
1 アイデンティティ/なぜ、若者はネットでよからぬことをしているように見えるのか?
2 プライバシー/なぜ、若者はネットであけっぴろげにしてしまうのか?
3 中毒/何が若者をソーシャルメディアにはまらせてしまうのか?
4 危険/性犯罪者は、そこらじゅうをうろついているのか?
5 いじめ/ソーシャルメディアは、意地悪や残忍な行為を増幅するのか?
6 不平等/ソーシャルメディアは、ますます社会の分断や格差を広げるのか?
7 リテラシー/デジタルネイティヴは、幻想だ。
8 パブリック/若者にとっての公はどこに?
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2014/10/9
- 寸法12.8 x 1.9 x 18.8 cm
- ISBN-104794220871
- ISBN-13978-4794220875
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商品の説明
著者について
著者紹介 ダナ・ボイド/danah boyd マイクロソフト・リサーチ・シニア研究員、ニューヨーク大学助教(メディア、文化、コミュニケーション)。ハーバード大学フェロー。米国における若者とインターネットに関する研究の第一人者。Fortune誌で「インターネット研究における新星」と称されている気鋭の社会学者。
訳者紹介 野中モモ 文筆・翻訳業。オンライン書店「Lilmag」店主。訳書にアリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』(太田出版)、サイモン・レイノルズ『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』(シンコーミュジック・エンタテイメント 共訳)など。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2014/10/9)
- 発売日 : 2014/10/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4794220871
- ISBN-13 : 978-4794220875
- 寸法 : 12.8 x 1.9 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 372,852位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ふつう、幅広い読者を想定した学術書の場合、翻訳時に、索引・注釈を省略して発行されることがありますが、巻末、30ページに及ぶ「原注」(注釈と参考文献:既に翻訳されてあるものは、和文の書籍名、そうでないものは英文のまま)が、たいへん小さな文字で紹介されてあります。(索引はありません)。
若者へのインタビューと先行著書の引用・言及を通して、著者は、論を進めてまいります。若者たちへの共感とテクノロジーに対するバランスのとれた見方が、著者のスタンスとなっています。実際、高みから、若者たちを見下ろすようにではなく、共に生きる仲間としてインタビューに携わったようです。ですから、著者は、大人の思い込みに対して抱く若者の憤慨を、時には引き受け「正直すっげえバカだし考えが足りないと思うよ、大人のほうが」という言葉を聞くハメにもなります。そのような具体的な事例をあげつつ、論を進めていきますので、学術書にありがちな、オカタイ印象はそれほどありません。
「イントロダクション」の末尾をそのまま、以下に引用します。「社会はしばしば若者を心配しすぎるあまり、私たちの内にある家父長主義と保護主義が、情報に通じて思慮に富んだ主体的な大人になろうとするティーンの邪魔になりかねないことを忘れてしまう。メディアがどんな物語を伝えていようとも、ほとんどの若者たちは多くの場合、数々の制限を突破して自分たちが何者であるか、どのように世界に関与していきたいのかを理解するための道を見つける。私は彼らの創造性と忍耐を祝福しつつ、彼らの行為と経験が一様にポジティブなものばかりというわけではないことにも注意を促したい。//この本は若者文化へのラブレターというわけではないが、しかしそれでも調査を行うことで、若い人々は私が最初に考えていたよりずっと打たれ強く回復力に富んでいると確信できた。それ以上にこの本は、親やメディアや法曹関係者、企業家など若い人々の生活に影響を及ぼす力を持つ大人たちに、ネット上のパブリックでティーンがやっていることは理に適っていると説得する試みである。//とはいえ、つながりっぱなしの日常と折り合いをつけることが常に簡単かつ明解なのかというと、決してそうとは限らない。それは複雑なのだ。」
アメリカの文化の影響は、いずれ日本に波及します。(もう同程度になっているかもしれません)。日本の若者たちは、日本の社会ならではの「複雑さ」の中におかれますが、当該書籍は、そのような若者たちを理解するうえで、彼らを理解して共に生きるうえで、たいへん有用な手がかりとなるように思います。
海外の事例なので、日本にそのまま適用できるかは留保が必要ですが、読んでいて特に違和感は感じませんでした。