自分が教室で実践していたことに参考になるかと思って入手して読んだ。
長い試行錯誤を経て確立された手法は、大いに応用できるし、よくある「頭のよい学校だからできる実践でしょ?」というツッコミを跳ね返す実践対象もいくつもあった(低所得者の多い学校や定時制高校の事例など)。
もっとはやく手に入れていたら、これを応用した実践がはやくからできていたと思う。
欧米の本にありがちな、同じようなことをくどいくらいに繰り返す感は多少はあるが、効果を様々な角度や見方から説明する意図があるため、さほど苦にはならない。
指導要領の「問いを表現する」の、一つのモデルになると思う。
ただ、質問となると日本では意味が限定されがちなので、ここでは疑問としたほうが翻訳は良かったかもしれない。
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たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」 単行本 – 2015/9/4
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質問をすることは、人間がもっている最も重要な知的ツール。
大切な質問づくりのスキルが容易に身につけられる方法を紹介!
なぜ、「質問をすること」が大切なのでしょうか。この問いに対して、義務教育、大学、ビジネス界で大きな影響力をもった3人の著名人が答えています。
「私たちがもっている知識は質問の結果です。実際、質問をすることは人間がもっている最も重要な知的ツールです。〔中略〕このような大切な知的ツールを、学校では教わらないのです」(ニール・ポストマン、元ニューヨーク大学教授)
「人間の基本的なスキルは、解釈と探究に必要な、ものごとを分析する力です。言い換えると、どのように質問したらいいかを知っていることです」(レオン・ボットスタイン、元バード・カレッジ学長)
「最も頻繁に起こるマネジメントの問題は、正しい答えを見つけることができないということではなく、よい質問が浮かばないことです」(ピーター・ドラッカー)
本書では、このように大切な質問づくりのスキルが容易に身につけられる方法をていねいに紹介しています(その中には、学校や大学教育や社会や日常生活で軽視されている優先順位をつけるスキルも含まれています)。このスキルの習得は、これまで生徒たちに自分で考えさせようと「発問づくり」に時間とエネルギーを割いてきた教師が、生徒たちのサポート役になることで可能となります。その結果、教師に依存していた生徒たちの学びは、主体的かつ自立的な学びに転換します。
最近、頻繁に見かける教育用語を使えば、これこそ「究極のアクティブ・ラーニング」と言えます。「質問づくり」を習得することで、「21世紀スキル」「イノベーターに求められるスキル」「社会人基礎力」「EQやライフスキル」「民主主義を実践するためのスキル」といった現代人に最も求められている力も身につきます。ぜひ試してみてください。
(よしだ・しんいちろう)
大切な質問づくりのスキルが容易に身につけられる方法を紹介!
なぜ、「質問をすること」が大切なのでしょうか。この問いに対して、義務教育、大学、ビジネス界で大きな影響力をもった3人の著名人が答えています。
「私たちがもっている知識は質問の結果です。実際、質問をすることは人間がもっている最も重要な知的ツールです。〔中略〕このような大切な知的ツールを、学校では教わらないのです」(ニール・ポストマン、元ニューヨーク大学教授)
「人間の基本的なスキルは、解釈と探究に必要な、ものごとを分析する力です。言い換えると、どのように質問したらいいかを知っていることです」(レオン・ボットスタイン、元バード・カレッジ学長)
「最も頻繁に起こるマネジメントの問題は、正しい答えを見つけることができないということではなく、よい質問が浮かばないことです」(ピーター・ドラッカー)
本書では、このように大切な質問づくりのスキルが容易に身につけられる方法をていねいに紹介しています(その中には、学校や大学教育や社会や日常生活で軽視されている優先順位をつけるスキルも含まれています)。このスキルの習得は、これまで生徒たちに自分で考えさせようと「発問づくり」に時間とエネルギーを割いてきた教師が、生徒たちのサポート役になることで可能となります。その結果、教師に依存していた生徒たちの学びは、主体的かつ自立的な学びに転換します。
最近、頻繁に見かける教育用語を使えば、これこそ「究極のアクティブ・ラーニング」と言えます。「質問づくり」を習得することで、「21世紀スキル」「イノベーターに求められるスキル」「社会人基礎力」「EQやライフスキル」「民主主義を実践するためのスキル」といった現代人に最も求められている力も身につきます。ぜひ試してみてください。
(よしだ・しんいちろう)
- 本の長さ300ページ
- 言語日本語
- 出版社新評論
- 発売日2015/9/4
- 寸法13 x 2 x 19 cm
- ISBN-104794810164
- ISBN-13978-4794810168
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商品の説明
著者について
Dan ROTHSTEIN ハーバード大学教育大学院卒業後、コミュニティ・オーガナイザーや都市計画家として活動。
Luz SANTANA 工場勤務後に復学し、スプリングフィールド大学大学院を卒業。自身の体験をモデルに社会活動を展開。二人はともにThe Right Question Instituteの共同代表。
Luz SANTANA 工場勤務後に復学し、スプリングフィールド大学大学院を卒業。自身の体験をモデルに社会活動を展開。二人はともにThe Right Question Instituteの共同代表。
登録情報
- 出版社 : 新評論 (2015/9/4)
- 発売日 : 2015/9/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 300ページ
- ISBN-10 : 4794810164
- ISBN-13 : 978-4794810168
- 寸法 : 13 x 2 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,756位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2019年6月4日に日本でレビュー済み
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2020年5月31日に日本でレビュー済み
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前半は自慢話。後半の事例はさほど物珍しいものではないが、自分の知見の整理に使える。
2015年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本のエッセンスをいかして、中小企業のマネージャー研修、および中堅大学の学部生向けの討論授業のイントロで、質問づくりを早速導入してみました。導入前の状況では、討議においてなかなか発言が引き出せない状況に課題を感じていました。
質問づくりを導入する前に、方々にヒアリングしたところ、「気づいたこと、考えたこと、わかっていることさえ発言できないのに、質問をつくる、という行為はさらにハードルが高いのでは?」という意見もありました。迷ったあげく、自分自身で質問づくりをしてみたところ、意外にスラスラと質問がつくりだせることがわかり、実戦投入に踏み切った次第です。
マネージャー研修では、産業の市場規模の推移を示した長期グラフを提示して質問をつくってもらいました。学部生には「不正防止で最も重要なことはあきらめることである」という例文を提示して質問をつくってもらいました。
それぞれグループで3つの重要な質問に絞り込んでもらい、その理由を説明してもらいました。それぞれの質問には答えず、その後の討論授業に問題意識を持ち込んでもらうという流れにしたところ、ゲーム感覚でイントロ段階からすでに発言が活発にではじめ、その後の討議においても発言のペースが保て、討議のテーマにもスムーズに入ることができました。とても参考になる本です。
質問づくりを導入する前に、方々にヒアリングしたところ、「気づいたこと、考えたこと、わかっていることさえ発言できないのに、質問をつくる、という行為はさらにハードルが高いのでは?」という意見もありました。迷ったあげく、自分自身で質問づくりをしてみたところ、意外にスラスラと質問がつくりだせることがわかり、実戦投入に踏み切った次第です。
マネージャー研修では、産業の市場規模の推移を示した長期グラフを提示して質問をつくってもらいました。学部生には「不正防止で最も重要なことはあきらめることである」という例文を提示して質問をつくってもらいました。
それぞれグループで3つの重要な質問に絞り込んでもらい、その理由を説明してもらいました。それぞれの質問には答えず、その後の討論授業に問題意識を持ち込んでもらうという流れにしたところ、ゲーム感覚でイントロ段階からすでに発言が活発にではじめ、その後の討議においても発言のペースが保て、討議のテーマにもスムーズに入ることができました。とても参考になる本です。
2020年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
探求型授業をどう始めたらよいか、悩んでいるときに出会った本。多くのことは書かれてない。1つのことを詳しすぎるほど、説明している。具体例があるので、実践への障壁が低い。まだ、試していないが、試してみたくなる内容。個人で導入するのは、すぐにでもできそうだが、他の教員に共有するためには、この本を読んでもらうしかないものか。。。説明は分かりやすいが、中身の割りに各章が長いので、星4つ。
2016年11月25日に日本でレビュー済み
2011年、ダン・ロスステイン氏、ルース・サンタナ氏の共著です。
(Dan Rothstein and Lus Santana
「Make Just One Change - Teach Students to Ask Their Own Questions」)
本書・訳者まえがきには、
サイモン・フィッシャー氏、デイヴィッド・ヒックス氏の共著「ワールド・スタディーズ」から、
下記の引用があります。
- 教育の鍵は、知識よりもむしろ「問いかけること」です。 -
質問力や発問にウエイトを置く方なら、同意されるでしょう。
そして、前掲書の引用は下記のように続きます。
- ワールド・スタディーズが目指すのは、学び方を学ぶ力、問題を解決する力、
自分の価値観を自覚する力、自分で選択できる力です。
これは、ひとえに「問いかけ」に、単に質問するだけでなく、
子どもたちが自分で疑問点を洗い出し、答を見つけていけるようにすることにかかっています。 -
一方、教師はどうでしょう?
- 教師はこれまで、生徒たちの思考を促進するための完璧な問いを見つけ出そうという、
問われることのなかった悪しき伝統(習慣)に捉われていたのです。 - (本書・P55)
これでは、「ワールド・スタディーズ」からの引用(後の方)にある
「子どもたちが自分で疑問点を洗い出し」という部分が伸びないでしょう。
本書は、著者らが過去20年間にわたる試行錯誤から生み出された
「質問づくりの技法」(全7段階・他レビュー参照)が書かれてあります。
学校の先生が生徒に質問づくりをさせる想定で、
第1章で質問づくりの概要、第2章~8章で質問づくりの各段階について解説、
第9章で質問づくりを実践した教師たちからのアドバイス、第10章で生徒・クラスの変化、
という構成になっています。
質問づくりで必要となる(鍛えられる)のは、発散思考、収束思考、メタ認知思考。
軸となるこれらの思考はもちろんのこと、
閉じた質問・開いた質問の書き換えが、発散思考・収束思考の転換をもたらす点や、
グループで優先順位の高い質問を3つを選ぶ場面では許容度を広げる点も、重要だと思います。
また、本当の創造力についてのニューズウィーク誌からの引用(本書・P36)も興味深く、
「質問をすると~」(P252)という生徒の感想は、
V.E.フランクル的で精神的な成長すら感じられます。
私は、教育や人材育成には関わりがないのですが、
「世間の盲点を突いた本なのでは?」と思います。
勉強法や仕事術の本が巷に氾濫する様に、社会のメタ認知能力の低さを感じてましたし、
このような取り組みが行われていれば、ナルシシズムに陥ることも無いでしょう。(笑)
実践にあたっては、まず指導者が変わることが求められると思います。
原題のサブタイトルが「Teach Students to Ask Their Own Questions」であるのに対して、
邦題のサブタイトルは「クラスも教師も自立する『質問づくり』」です。
「教師も」となっているところに訳者のセンスを感じました。
(Dan Rothstein and Lus Santana
「Make Just One Change - Teach Students to Ask Their Own Questions」)
本書・訳者まえがきには、
サイモン・フィッシャー氏、デイヴィッド・ヒックス氏の共著「ワールド・スタディーズ」から、
下記の引用があります。
- 教育の鍵は、知識よりもむしろ「問いかけること」です。 -
質問力や発問にウエイトを置く方なら、同意されるでしょう。
そして、前掲書の引用は下記のように続きます。
- ワールド・スタディーズが目指すのは、学び方を学ぶ力、問題を解決する力、
自分の価値観を自覚する力、自分で選択できる力です。
これは、ひとえに「問いかけ」に、単に質問するだけでなく、
子どもたちが自分で疑問点を洗い出し、答を見つけていけるようにすることにかかっています。 -
一方、教師はどうでしょう?
- 教師はこれまで、生徒たちの思考を促進するための完璧な問いを見つけ出そうという、
問われることのなかった悪しき伝統(習慣)に捉われていたのです。 - (本書・P55)
これでは、「ワールド・スタディーズ」からの引用(後の方)にある
「子どもたちが自分で疑問点を洗い出し」という部分が伸びないでしょう。
本書は、著者らが過去20年間にわたる試行錯誤から生み出された
「質問づくりの技法」(全7段階・他レビュー参照)が書かれてあります。
学校の先生が生徒に質問づくりをさせる想定で、
第1章で質問づくりの概要、第2章~8章で質問づくりの各段階について解説、
第9章で質問づくりを実践した教師たちからのアドバイス、第10章で生徒・クラスの変化、
という構成になっています。
質問づくりで必要となる(鍛えられる)のは、発散思考、収束思考、メタ認知思考。
軸となるこれらの思考はもちろんのこと、
閉じた質問・開いた質問の書き換えが、発散思考・収束思考の転換をもたらす点や、
グループで優先順位の高い質問を3つを選ぶ場面では許容度を広げる点も、重要だと思います。
また、本当の創造力についてのニューズウィーク誌からの引用(本書・P36)も興味深く、
「質問をすると~」(P252)という生徒の感想は、
V.E.フランクル的で精神的な成長すら感じられます。
私は、教育や人材育成には関わりがないのですが、
「世間の盲点を突いた本なのでは?」と思います。
勉強法や仕事術の本が巷に氾濫する様に、社会のメタ認知能力の低さを感じてましたし、
このような取り組みが行われていれば、ナルシシズムに陥ることも無いでしょう。(笑)
実践にあたっては、まず指導者が変わることが求められると思います。
原題のサブタイトルが「Teach Students to Ask Their Own Questions」であるのに対して、
邦題のサブタイトルは「クラスも教師も自立する『質問づくり』」です。
「教師も」となっているところに訳者のセンスを感じました。
2015年10月18日に日本でレビュー済み
しばらく前から「問い」の重要性について考えてきましたが、その問いの大切さについてこれほどわかりやすく、また具体的にその進め方について語ってくれた本はないと思います。
同書10ページの「質問づくり」には次のように述べられています。
質問づくりは、過去20年間にわたって慎重に開発され、試され、簡素化され、改善されてきました。その手順は、以下の7つの段階に分けられます。
①「質問の焦点」は教師によって考えられ、生徒たちがつくり出す質問の出発点となる。
②単純な四つのルールが紹介される。
③生徒たちが質問をつくり出す。
④生徒たちが「閉じた質問」と「開いた質問」を書き換える。
⑤生徒たちが優先順位の高い質問を選択する。
⑥優先順位の高い質問を使って、教師と生徒が次にすることを計画する。
⑦ここまでしたことを生徒たちが振り返る-----学んだことは何か? どのようにして学んだか? 学んだことをどのように応用できそうか? など。
この④の「閉じた質問」「開いた質問」の視点は大切です。私もかつて中学校で理科を教えていたころは、気が付くと「閉じた質問」ばかりで授業を進めていたことを思い出します。これでは、教師と生徒の一対一のやり取りだけで終始してしまい、深まりのある授業はできません。「閉じた質問」を「開いた質問」に変えていくことで、生徒はよりよく学べるものと思います。それから、質問を考えた後に、その中から、優先順位の高いものを選び出すという活動も重要です。様々な情報の中から、大切なものを選び出すことは、これからの社会で生きていくために必要なスキルの一つであることは間違いないでしょう。そのような力を育てていくことは学校の授業の大切な役割の一つであると思います。
⑥もまた重要です。これから学習する内容をここで、教師が生徒とともに、決めていく。これなら「学習意欲が低い」というような課題は出てくるはずがありません。むしろ、子どもたちが進んでやりたくなるような活動を計画することができるわけです。
⑦最後に、「振り返り」です。これによって、さらにこの学習を深化させることができます。
本当に、この「たった一つを変えるだけ」が多くの教室で実行されるならば、今の教育は間違いなく変わるものと思います。近年、大都市近郊では、小中学校に若い先生方がたくさん採用されています。この先生たちが、「教師からの問いかけ」を中心とした従来の授業のやり方を真似るのではなく、「子どもからの問い」を大切にする授業にするだけでも、この国の教育が変わっていくものと思います。「たった一つを変えるだけ」をぜひ多くの若い教師に読んでもらいたいです。
同書10ページの「質問づくり」には次のように述べられています。
質問づくりは、過去20年間にわたって慎重に開発され、試され、簡素化され、改善されてきました。その手順は、以下の7つの段階に分けられます。
①「質問の焦点」は教師によって考えられ、生徒たちがつくり出す質問の出発点となる。
②単純な四つのルールが紹介される。
③生徒たちが質問をつくり出す。
④生徒たちが「閉じた質問」と「開いた質問」を書き換える。
⑤生徒たちが優先順位の高い質問を選択する。
⑥優先順位の高い質問を使って、教師と生徒が次にすることを計画する。
⑦ここまでしたことを生徒たちが振り返る-----学んだことは何か? どのようにして学んだか? 学んだことをどのように応用できそうか? など。
この④の「閉じた質問」「開いた質問」の視点は大切です。私もかつて中学校で理科を教えていたころは、気が付くと「閉じた質問」ばかりで授業を進めていたことを思い出します。これでは、教師と生徒の一対一のやり取りだけで終始してしまい、深まりのある授業はできません。「閉じた質問」を「開いた質問」に変えていくことで、生徒はよりよく学べるものと思います。それから、質問を考えた後に、その中から、優先順位の高いものを選び出すという活動も重要です。様々な情報の中から、大切なものを選び出すことは、これからの社会で生きていくために必要なスキルの一つであることは間違いないでしょう。そのような力を育てていくことは学校の授業の大切な役割の一つであると思います。
⑥もまた重要です。これから学習する内容をここで、教師が生徒とともに、決めていく。これなら「学習意欲が低い」というような課題は出てくるはずがありません。むしろ、子どもたちが進んでやりたくなるような活動を計画することができるわけです。
⑦最後に、「振り返り」です。これによって、さらにこの学習を深化させることができます。
本当に、この「たった一つを変えるだけ」が多くの教室で実行されるならば、今の教育は間違いなく変わるものと思います。近年、大都市近郊では、小中学校に若い先生方がたくさん採用されています。この先生たちが、「教師からの問いかけ」を中心とした従来の授業のやり方を真似るのではなく、「子どもからの問い」を大切にする授業にするだけでも、この国の教育が変わっていくものと思います。「たった一つを変えるだけ」をぜひ多くの若い教師に読んでもらいたいです。
2016年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教育現場の人間として、21世紀を生きる子供たちに必要な思考力を培ってほしい、との思いで読み進めた。
質問をすることの重要性、質問作りのやり方、質問作りに必要なスキルや教師が心がけるべき点は理解でき、
この通りに実践できればおもしろい、と素直に感じた。
が、一方で、
「子供たちがここまで素直に質問作りを楽しむか?」
「生徒の出した質問を生徒自身が追究する時間はどこまでとれるのか?」
「本書の⑥にあたる、質問作りの後、何をするのか?」
などの疑問、不安がわいた。
まずはやってみるに限るのだが、一教科が単独で取り組むというよりは、
学校全体で取り組む中長期的なプロジェクト学習などに向いているのかなという印象を受けた。
とはいえ、
上記のような授業観をもっている教師自身が最も実践を困難にしている弊害(笑)である気もするので、
生徒と一緒にこの思考実験を楽しんでみようと思う。
質問をすることの重要性、質問作りのやり方、質問作りに必要なスキルや教師が心がけるべき点は理解でき、
この通りに実践できればおもしろい、と素直に感じた。
が、一方で、
「子供たちがここまで素直に質問作りを楽しむか?」
「生徒の出した質問を生徒自身が追究する時間はどこまでとれるのか?」
「本書の⑥にあたる、質問作りの後、何をするのか?」
などの疑問、不安がわいた。
まずはやってみるに限るのだが、一教科が単独で取り組むというよりは、
学校全体で取り組む中長期的なプロジェクト学習などに向いているのかなという印象を受けた。
とはいえ、
上記のような授業観をもっている教師自身が最も実践を困難にしている弊害(笑)である気もするので、
生徒と一緒にこの思考実験を楽しんでみようと思う。