名前は知っているが読んだ事の無い本の一冊が「奥の細道」。
旅行が好きなので昔の旅の様子・町のありさまなどが判れば 「今度同じ地方に 行った時に何かの役には立つだろう」位の軽い気持ちで買い求めたこの本の 面白さに惹きこまれて瞬く間に読み終えました。
いまどきの旅からは考えられない程の苦労（ぬかるんだ道・関所・蚤虱の出る宿・ 川ごえ）「こんな苦労をしてまで・・・」と云う感じ。
同じ道を通った人の記録が曾良が書き残していない道中の苦労・景色を補足して くれます。それにしても、よくこんなに参考文献を集めましたね！日経新聞（００年８月２１日）朝刊の文化面の戸恒東人さんの「いくらかかった？奥の細道」も参考にしながら読むともっと面白いかも・・・。
「昔の旅は大変だったんだなぁ」ってつくづく感じました。だって、１日の行程が１０里・４０Ｋｍくらいなんですから。いまなら、高速道路で３０分。少しは公共事業の有難味がわかりました。 今度、ゆっくり芭蕉と曾良が歩いた道をたどってみたいと思いました。 もちろん、車を使ってですけど・・・。
俳句にあまり興味のない方にも、旅が好きならお奨めです。 芭蕉さんも「俳聖」になるまでは大変だったんだなぁ・・・。
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