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ブリキ男 単行本 – 2007/2/1

3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価
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  1. 本の長さ
    294ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    晶文社
  4. 発売日
    2007/2/1
  5. ISBN-10
    479496708X
  6. ISBN-13
    978-4794967084
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 晶文社 (2007/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 294ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 479496708X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4794967084
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

尾土路六郎
5つ星のうち3.0 前衛ハプニングの資料に
2015年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「素直な筆致で」「爽やかに」と商品内容説明にある通り、淡々と続く日記。○○さんあのときは失礼しました、○○ちゃんありがとう、とまるで全編あとがきみたいな調子。語られていること自体は際どいのに、どれもいい想い出とあっさり描かれる不思議。ためになるような人生訓など一切ないが、もともとそういう人でありそういう本だ。一過性のことをやり続けるバイタリティはすごい。赤瀬川原平の「反芸術アンパン」など60年代前衛の面白エピソードを求めているのなら買いだろう。前衛ハプニングの貴重な記録ではあるかもしれない（詳しくは黒ダライ児「肉体のアナキズム」）。秋山氏が読売アンパンに参加してないのは意外だった。
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新井 徹
5つ星のうち4.0 この人自体が「人間」ってタイトルの出来映えのいいアート
2007年4月16日に日本でレビュー済み
　こうして都知事選の時期に本書が刊行されるってのがニクイね。1975年の秋山祐徳太子の政見放送が鮮明によみがえる。そっか、あの時は石原が美濃部に接戦で負けたんだよな。そんなこととは関係なしに、当時中学生だった俺は、秋山祐徳太子の政見放送に釘付けになった。今回もブログのキーワードでは「外山恒一」が「石原慎太郎」を上回ったらしいけど、退屈な日常に亀裂を入れるってのは立派なアートである。

　今回、本書を読んではじめて知ったのは、秋山祐徳太子って人が、まったくイデオロギーの人じゃないってこと。生粋の愛国少年が学生運動、労働運動を経て都知事選出馬って経歴だけ見ると、その時、その時、思想に凝り固まった人のように誤解しちゃうけど、どっちかって言うと真逆でさ。その時、その時で感情や行動はあっても、別に思想ありきの教条主義じゃないんだよね。マッカーサー射殺の少年の日の思いと、デモの日々と、神近市子への憧れと、赤尾敏への尊敬の念が、違和感なく同居してる。ほら、イデオロギーって絶対辻褄合わなくなるものじゃない？秋山祐徳太子は人間が様々な矛盾を抱えた生き物であり、その時、その時、自分がやりたいことを信じてやりゃいい、ってのが自然に身に付いてるんだよね。この人の生き方、っつーかこの人自体が「人間」ってタイトルの出来映えのいいアートだよな。あと、周りの人たちの暖かいまなざしが、秋山祐徳太子の価値を表しているよね。秋山祐徳太子は「映画評論」の佐藤重臣編集長を「バカバカしいことを本気でやる人を愛情をもって見守るという彼の態度に、私は感心した」なんて書いてるんだけど、これって人徳だよなぁ。底抜けに明るいおふくろさんの楽観主義を受け継いでいてさ（祐徳太子の飲尿健康法が発覚し、親子の縁を切る切らないってエピソードがものすごく可笑しい）。俺、人の人生にはあまり興味ないんだけど、この人の人生はちょっと羨ましいかも。
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アマゾン太郎
5つ星のうち5.0 直情径行の知性
2007年7月28日に日本でレビュー済み
「親孝行したいという気持ちもあったが、とにかく、グリコ姿で通勤してみることにした」
「怪しいが、旅は道づれ、一緒に行動することにした」
思わず、何でやのんとツッコミたくなるムチャクチャな判断だが、やってみるほうに賭けるのが、著者の生き方である。

左右にかかわらず交流し、労働団体などではたいてい委員長などをしており、人望があるのが分かる。チャーミングなのだ。
旧知の人の依頼でデザインした墓石では、海をかたどり、そこに流した酒を飲もうとすると、波の突端でケガをするようになっている。
「血を流し、機動隊の棍棒で殴られたことを思い出すのもよかろうと思ったのだ」
とてもロマンのあるアートだと思う。
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POST MODERN LOVERS, Jr.
5つ星のうち5.0 面白いことは間違いない
2008年1月6日に日本でレビュー済み
　『電車男』（中野独人著）を意識したタイトルに『東京タワー』（リリー・フランキー著）のような‘母子の物語’であるにも拘らず本書がベストセラーにもならず、テレビドラマ化も映画化もされる予定がないのであるのならば、その理由は内容がつまらないということではなく男女の恋愛話が全く出てこないからであろう。
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