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維新と敗戦: 学びなおし近代日本思想史 単行本 – 2018/8/13
先崎彰容
(著)
これから先、日本はどうなるのか?
どのような国のかたちが皆の幸せになるのか?
経済成長だけ追い求めていていいのか?
日本人らしさとは何か?
天皇制とは?
福澤諭吉から保田與重郎、丸山眞男、橋川文三、網野善彦まで、23人の思想家が、自分の喫緊の問題として悩んだ、近代化と戦争、維新と敗戦を軸に、日本の150年を振り返る。思想家の悩みは普遍であり、危機の時代の私たちのロールモデルなのだ。
どのような国のかたちが皆の幸せになるのか?
経済成長だけ追い求めていていいのか?
日本人らしさとは何か?
天皇制とは?
福澤諭吉から保田與重郎、丸山眞男、橋川文三、網野善彦まで、23人の思想家が、自分の喫緊の問題として悩んだ、近代化と戦争、維新と敗戦を軸に、日本の150年を振り返る。思想家の悩みは普遍であり、危機の時代の私たちのロールモデルなのだ。
- 本の長さ311ページ
- 言語日本語
- 出版社晶文社
- 発売日2018/8/13
- 寸法14 x 2.3 x 19.3 cm
- ISBN-104794970536
- ISBN-13978-4794970534
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商品の説明
著者について
1975年、東京生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史博士課程修了。政府給費留学生として、フランス・社会科学高等研究院に学ぶ(専攻:国際日本学)。専門は日本思想史。現在、日本大学危機管理学部教授。
著書に『個人主義から<自分らしさ>へ――福沢諭吉・高山樗牛・和辻哲郎の「近代」体験』(東北大学出版会)、『高山樗牛――美とナショナリズム』(論創社)、『ナショナリズムの復権』(ちくま新書)、『違和感の正体』(新潮新書)、『未完の西郷隆盛』(新潮選書)などがある。
著書に『個人主義から<自分らしさ>へ――福沢諭吉・高山樗牛・和辻哲郎の「近代」体験』(東北大学出版会)、『高山樗牛――美とナショナリズム』(論創社)、『ナショナリズムの復権』(ちくま新書)、『違和感の正体』(新潮新書)、『未完の西郷隆盛』(新潮選書)などがある。
登録情報
- 出版社 : 晶文社 (2018/8/13)
- 発売日 : 2018/8/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 311ページ
- ISBN-10 : 4794970536
- ISBN-13 : 978-4794970534
- 寸法 : 14 x 2.3 x 19.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 56,189位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさかこんな結末が訪れるとは思えず、読了後に何故か胸が熱くなりした。何故なのでしょうか。色々と長年自分が思い悩んでいたことがすっきりしました。国家と個人の関係性や風土、そして死生観まで。そして今、何をすべきなのか。この国の風土に肉体性を失わずに関わり続けること、そしてその価値を共同体として後生に繋ぐことが与えられた使命なのでしょう。静かにこの土地の自然と風土晒され、共に生きるこそが真の心の安寧に繋がり生きてゆけるのかもしれません。
2019年4月8日に日本でレビュー済み
本書は、福沢諭吉から高坂正尭まで、さまざまな思想家(という位置づけが妥当かは際どい人もいるが)を筆者独自の目線で位置づけ論じていく本である。
本書を一貫している筆者の問題意識は、「日本」あるいは国家的なるものと、西洋近代との狭間で、人はどう生きるべきなのか、というものだと思う。
日本との関係性が大きな問題となっているために、全体としては保守的と目される人(頭山満、葦津珍彦)やロマン派(保田與重郎)が多めになり、また生き方を考えるがゆえに文学に向かった人が多めになっているが、中江兆民や丸山眞男、坂口安吾なども取り上げられている。
一人一人の読みはそれはそれで面白いのだが、いかんせん紙面が少ないのと、筆者の思想・問題意識に引きつけ過ぎて過剰な解釈が加えられている印象もそこそこ受ける。
また取り上げる人のチョイスもいまいちわからず、筆者の問題意識に沿わせても夏目漱石、内村鑑三、幸徳秋水あたりは取り上げていい気がするし、北一輝なども影響はあった気がするが(三島が北を嫌っていたというところ以外には)特に言及はない。
戦後に入っても(小林秀雄は別の章で一章丸ごと論じられていたからいいとして)林達夫、小泉信三、安部公房あたりは触れていい気がするし、何より福田恒存が完全にスルーされているのは非常に違和感がある。
あと、現代の話を枕に持ってきて、実質「薄っぺらい」などと断言だけして切り捨てる書き方もあまりよくないと思う。
現代の言説を論じたいのならきちんと論じるべきだし、そうでないのなら取り上げた思想家の話に集中した方がいい。
悪くはないし面白い話も色々あるのだが、全体として軽すぎるというか、今一歩深みが足りないエッセイにとどまっている印象を受けた。
本書を一貫している筆者の問題意識は、「日本」あるいは国家的なるものと、西洋近代との狭間で、人はどう生きるべきなのか、というものだと思う。
日本との関係性が大きな問題となっているために、全体としては保守的と目される人(頭山満、葦津珍彦)やロマン派(保田與重郎)が多めになり、また生き方を考えるがゆえに文学に向かった人が多めになっているが、中江兆民や丸山眞男、坂口安吾なども取り上げられている。
一人一人の読みはそれはそれで面白いのだが、いかんせん紙面が少ないのと、筆者の思想・問題意識に引きつけ過ぎて過剰な解釈が加えられている印象もそこそこ受ける。
また取り上げる人のチョイスもいまいちわからず、筆者の問題意識に沿わせても夏目漱石、内村鑑三、幸徳秋水あたりは取り上げていい気がするし、北一輝なども影響はあった気がするが(三島が北を嫌っていたというところ以外には)特に言及はない。
戦後に入っても(小林秀雄は別の章で一章丸ごと論じられていたからいいとして)林達夫、小泉信三、安部公房あたりは触れていい気がするし、何より福田恒存が完全にスルーされているのは非常に違和感がある。
あと、現代の話を枕に持ってきて、実質「薄っぺらい」などと断言だけして切り捨てる書き方もあまりよくないと思う。
現代の言説を論じたいのならきちんと論じるべきだし、そうでないのなら取り上げた思想家の話に集中した方がいい。
悪くはないし面白い話も色々あるのだが、全体として軽すぎるというか、今一歩深みが足りないエッセイにとどまっている印象を受けた。
2018年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テーマに惹かれて購入したが、やや期待外れに終わった感は否めない。全体的に思想家のエピソード的な話題が多く、思想の核心に十分に触れていない気がする。冒頭の福沢諭吉については、維新にどう向き合ったのか、著者はナショナリスト福沢の側面を取り上げる。福澤にとってナショナリズムとは、欧化主義に対抗するための思想ではなく、欧米に並び立つための思想ではなかったのか?『文明論之概略』で福沢は日本を中国・朝鮮同様に「半文明国」と捉え、「脱亜」を目的に日本を文明化するのが福沢にとってのナショナリズムではなかったか?そのために欧米の発達した科学技術や実用的な学問をすべての国民が学ぶことを説いたのではないか?福沢にとって維新に向き合うとは、日本の近代化に向き合うことであった。海を渡ったのもひとえに欧米の実情を知りたい一心ではなかったか?各章の末に挙げられている文献案内よりも必要なのは、思想の核心に踏み込む記述である。そうでなければ「学び直し」にならないではないか。そこに物足りなさは感じるが、これだけ多数の近現代の思想家を取り上げて紹介したのは、入門書としては面白い。名前を聞いたことがない思想家に出会えるのは本書を読む楽しみである。次回作にも期待したい。
2018年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は2017年、「明治時代」に留学していたという。その成果が『未完の西郷隆盛』と『文明論之概略(全訳)』となったわけだが、本書は、いわばそれらの成果の落穂拾いといった趣である。2部構成で、第1部は福澤諭吉・中江兆民から網野善彦・高坂正堯まで近現代の思想家23人の思想を独自の視点で紹介する。第2部はナショナリズムや水戸学、美と政治、昭和天皇などをキーワードとしつつ、近現代の思想家の思想について読み直した8編の論稿から成っている。第1部はそれぞれに思想家について各3冊の参考文献が紹介してあり、勉強にはなるが、本書だけでその輪郭を知るには、字数の制約上当然のことながら、物足りない。圧倒的に面白いのは第2部である。
戦後、丸山眞男は福澤諭吉を高く評価したのに対して、竹内好は留保付きで西郷隆盛を評価したが、その背景には、日本の近代化を肯定的に見るか否定的に見るかという違いがあり、西洋文明とアジア文明のどちらにシンパシーを感じるかという違いもあった。また、三島由紀夫は明治維新以後の日本の歩みを否定的に見るがゆえに西郷を高く評価したのに対し、国民作家と呼ばれた司馬遼太郎は意外にも西郷を嫌っていたという。こうした評価の相違は、右か左かといった軸では理解できないが、「日本の近代を問う」という姿勢の差異としてのみよく理解できる。
近代主義への懐疑の心が芽生えるときには、必ず「反近代」やアジア主義や農本主義などが想起されるが、これは今に始まったことではなく、明治以来の日本の思想史の通奏低音として常に両者が併存していたことが本書を読めばよくわかる。
「危機の時代」が叫ばれる状況においてこそ、時代の変化からいったん立ち止まり、過去の思想家の言葉に耳を傾ける、本書のような姿勢が必要だろう。
戦後、丸山眞男は福澤諭吉を高く評価したのに対して、竹内好は留保付きで西郷隆盛を評価したが、その背景には、日本の近代化を肯定的に見るか否定的に見るかという違いがあり、西洋文明とアジア文明のどちらにシンパシーを感じるかという違いもあった。また、三島由紀夫は明治維新以後の日本の歩みを否定的に見るがゆえに西郷を高く評価したのに対し、国民作家と呼ばれた司馬遼太郎は意外にも西郷を嫌っていたという。こうした評価の相違は、右か左かといった軸では理解できないが、「日本の近代を問う」という姿勢の差異としてのみよく理解できる。
近代主義への懐疑の心が芽生えるときには、必ず「反近代」やアジア主義や農本主義などが想起されるが、これは今に始まったことではなく、明治以来の日本の思想史の通奏低音として常に両者が併存していたことが本書を読めばよくわかる。
「危機の時代」が叫ばれる状況においてこそ、時代の変化からいったん立ち止まり、過去の思想家の言葉に耳を傾ける、本書のような姿勢が必要だろう。
2018年9月29日に日本でレビュー済み
産経新聞や同社の「正論」への寄稿が目立つ割には、『日本万歳』一本鎗なこともなく割合バランスの取れた内容だと思います。
さすがに廣松渉は出てきませんでしたが…
23名の近代日本思想家が紹介され、それぞれブックガイドが提示されています。
近代日本思想の入門書としては十分な内容だと思います。
さすがに廣松渉は出てきませんでしたが…
23名の近代日本思想家が紹介され、それぞれブックガイドが提示されています。
近代日本思想の入門書としては十分な内容だと思います。