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メメント・モリ 新装版 単行本 – 1990/5/1
藤原 新也
(著)
- 本の長さ174ページ
- 言語日本語
- 出版社ゆびさし
- 発売日1990/5/1
- ISBN-104795810222
- ISBN-13978-4795810228
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商品の説明
商品説明
書名の『メメント・モリ』とは、「死を想え」という意味で、ヨーロッパ中世末期にさかんに使われたラテン語の宗教用語だ。この本には、著者の短いコメントが付けられた74枚のオールカラー写真が収められ、生の光景に潜む無限の死の様相が極彩色で提示されている。たとえば、「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」とのコメントがつけられた写真には、荒野に打ち捨てられたヒトの死体を野犬が貪るように食らい、それをカラスが遠巻きにしている光景が写し出されている。また、大河のほとりで遺体の野焼きをしている光景には、「ニンゲンの体の大部分を占める水は、水蒸気となって空に立ち昇る。それは、雨の一部となって誰かの肩に降りかかるかもしれない。何パーセントかの脂肪は土にしたたり、焼け落ちた炭素は土に栄養を与えて、マリーゴールドの花を咲かせ、カリフラワーをそだてるかもしれない」と、少し長めのコメントが付けられている。
もちろん、著者の提示している生と死がヒトに限定されるものではなく、他の生物や山川草木を含む、いわば森羅万象の生死を意味していることは明らかだ。この本に収められたすべての光景とコメントは、私たちの今生の「生」は、生と死が交錯する危ういバランス上で辛うじて生の側に立っているに過ぎないのだ、ということを示唆しているのかもしれない。
著者の藤原新也は1944年生まれ。アジア各地を400日漂白した記録『全東洋街道』で1981年度の毎日文化賞を受賞した。(水戸義継)
もちろん、著者の提示している生と死がヒトに限定されるものではなく、他の生物や山川草木を含む、いわば森羅万象の生死を意味していることは明らかだ。この本に収められたすべての光景とコメントは、私たちの今生の「生」は、生と死が交錯する危ういバランス上で辛うじて生の側に立っているに過ぎないのだ、ということを示唆しているのかもしれない。
著者の藤原新也は1944年生まれ。アジア各地を400日漂白した記録『全東洋街道』で1981年度の毎日文化賞を受賞した。(水戸義継)
登録情報
- 出版社 : ゆびさし (1990/5/1)
- 発売日 : 1990/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 174ページ
- ISBN-10 : 4795810222
- ISBN-13 : 978-4795810228
- Amazon 売れ筋ランキング: - 349,897位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,076位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
10数年ほど前に読んでいました、それは友人に差し上げてしましました。又読みたくなり再度購入しました。何回読んでも飽きませんね!
2022年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人それぞれですから、レビューはできない。
2023年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
写真に詞のようなタイトルがついているのが面白かった。
生と死を考えさせてくれる写真集です。
生と死を考えさせてくれる写真集です。
2020年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言葉がちょっぴりうっとしい
2023年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これを読まないで死を語ってほしくない。
日本は死を隠して向き合わない。
健康なもの、生きているものだけが人間ではない。
センチメンタルに歪曲された日本の空気を正す一冊。
つまらない詩よりも詩的だ。
日本は死を隠して向き合わない。
健康なもの、生きているものだけが人間ではない。
センチメンタルに歪曲された日本の空気を正す一冊。
つまらない詩よりも詩的だ。
2022年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生讃歌…生命讃歌かな。今、命が消えそうな犬と暮らしているが、憐れみを悦びに変換するのに苦労していた。でもこの本のお陰で、今に生がある喜びを意識する事が出来た。事柄の見方を変えるきっかけを作ってくれる本。
2012年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有名すぎるほどの写真と警句(なのかな?)の一冊である。
週刊誌やらクレジットカードの雑誌などで藤原新也さんの文章と写真はよく見ているのだが、これまで関心はまったくなかった。
「黄泉の犬」を読んで、代表作の一つである「メメント・モリ」を読もうと思った。
そう、読もうと思ったのである。
で、失敗。
これは、多分、目で見て、感じる本なのであろう。
藤原新也さんの体験と自らの体験を重ね合わせ、何かを感じるための本なのだと思った。
そういう意味ではたいそう宗教的なのだが、行く先が示されていないところは宗教書というわけではない。
写真に添えられた文章が、一枚の文章、一枚の文章の間に、連続性が必ずしもなく、つまりは時間軸を失ってしまうわけである。
視覚的にはあまり情報を読み取れない人間がいるらしく、僕がそれなのだが、そうなると、たいそうつらい本であった。
僕には文章がたくさんある「黄泉の犬」が合っているようであったが、視覚的な、内省的な人間は、この「メメント・モリ」から多くのものを読み取ることができるのであろう。
週刊誌やらクレジットカードの雑誌などで藤原新也さんの文章と写真はよく見ているのだが、これまで関心はまったくなかった。
「黄泉の犬」を読んで、代表作の一つである「メメント・モリ」を読もうと思った。
そう、読もうと思ったのである。
で、失敗。
これは、多分、目で見て、感じる本なのであろう。
藤原新也さんの体験と自らの体験を重ね合わせ、何かを感じるための本なのだと思った。
そういう意味ではたいそう宗教的なのだが、行く先が示されていないところは宗教書というわけではない。
写真に添えられた文章が、一枚の文章、一枚の文章の間に、連続性が必ずしもなく、つまりは時間軸を失ってしまうわけである。
視覚的にはあまり情報を読み取れない人間がいるらしく、僕がそれなのだが、そうなると、たいそうつらい本であった。
僕には文章がたくさんある「黄泉の犬」が合っているようであったが、視覚的な、内省的な人間は、この「メメント・モリ」から多くのものを読み取ることができるのであろう。
2019年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前もっていたメメントモリが古くなったので再度購入。とても深い、いい本です。何度も何度も読んでいます。