中国草の根で人権活動に取り組む個人、NGOと関わり、中国入境を制限された後にも国内でもできることに取り組み続けておられる著者。若い頃を窺い知れる熱いルポルタージュ。
今作は政治色はかなり薄め。
この著者の本が好きな方には別の著者の『食いつめものブルース』もお薦め。
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こころ熱く武骨でうざったい中国 単行本(ソフトカバー) – 2004/4/15
麻生 晴一郎
(著)
八〇年代、シラケた世の中に耐えられず”僕”は日本を飛び出した――ベストセラー『旅の指さし会話帳4中国』の著者が三年がかりで書き下ろす、空前絶後の中国旅行記。不法な同棲、不法な取材、不法な就労……違法行為のためこれまで書けずにいた現地での体験を十六年越しに明かした「熱くてうざったい」朋友探しの旅。
- 本の長さ333ページ
- 言語日本語
- 出版社情報センター出版局
- 発売日2004/4/15
- ISBN-104795842124
- ISBN-13978-4795842120
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
初めてのハルビン、財布はカラっぽ。怒声飛び交う安宿で人生が動き始めた。不法な就労、不法な同棲、不法な取材。中国で朋友をつくるには「不法」は必然だった…。新進気鋭の著者が書き下ろす衝撃的に豪快な中国&中国人体験。
著者について
1966年九州生まれ。東京大学文学部卒業後、大手テレビ番組制作会社、新聞社などを経て現在はフリーで活躍する
登録情報
- 出版社 : 情報センター出版局 (2004/4/15)
- 発売日 : 2004/4/15
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 333ページ
- ISBN-10 : 4795842124
- ISBN-13 : 978-4795842120
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,105,864位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,510位紀行文・旅行記
- - 12,603位海外旅行ガイド (本)
- - 72,335位歴史・地理 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月1日に日本でレビュー済み
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著者のことは、最近出版された「中国人は本当は日本人のことをどう思っているか?」(タイトルは全く不適当!)で知った。そこでの主張は「政府・共産党に関係した中国人との交流だけでなく、本当の民間中国人との交流が必要」というものだったが、この本は、そうした考えの端緒になった中国体験が語られている。
中国に特に興味があったわけでもなく、中国語を勉強したわけでもなく、80年代の中国に語学留学に行き、「逆租界」状態の上海を脱出してハルピンへ。そして迷子になって木賃宿(当時は外国人は外国人用のホテルに宿泊しないと捕まる)に飛び込み、財布をすられて、木賃宿で居候しながら中国語を覚えてゆく。
戦前なら、似たような体験をした日本人は随分存在したのではないか?と思うが、戦後の日本人では、本当に珍しいのではないか?
「政府・共産党に関係した中国人との交流だけでなく、本当の民間中国人との交流が必要」という主張は、考えてみれば、ひどく当たり前の話だが、その当たり前の主張が貴重に聞こえる現状に至る背景について、考えさせられる。
不客気は「どういたしまして」ではない!・・・「ありがとう、と言うな!」・・・食事の時ほど日本と中国の文化の違いが顕になる場面はない・・・等、著者が体験した場面を通して日中の文化の違いを語っているとともに、日本人の人間関係の距離のとり方も、戦後の高度成長の中で変化している点を指摘している。日本における中国語指導において、初めにやたら発音の重要性の強調することにも疑問を提示している。著者は、ほとんど中国語の知識なく、筆談でのやりとりからスタートしたのだから・・・すべて共感できる。
最後にもう一度。
「政府・共産党に関係した中国人との交流だけでなく、本当の民間中国人との交流が必要」という著者の主張が、何故、貴重なものに聞こえてしまうのだろう?・・・・
中国に特に興味があったわけでもなく、中国語を勉強したわけでもなく、80年代の中国に語学留学に行き、「逆租界」状態の上海を脱出してハルピンへ。そして迷子になって木賃宿(当時は外国人は外国人用のホテルに宿泊しないと捕まる)に飛び込み、財布をすられて、木賃宿で居候しながら中国語を覚えてゆく。
戦前なら、似たような体験をした日本人は随分存在したのではないか?と思うが、戦後の日本人では、本当に珍しいのではないか?
「政府・共産党に関係した中国人との交流だけでなく、本当の民間中国人との交流が必要」という主張は、考えてみれば、ひどく当たり前の話だが、その当たり前の主張が貴重に聞こえる現状に至る背景について、考えさせられる。
不客気は「どういたしまして」ではない!・・・「ありがとう、と言うな!」・・・食事の時ほど日本と中国の文化の違いが顕になる場面はない・・・等、著者が体験した場面を通して日中の文化の違いを語っているとともに、日本人の人間関係の距離のとり方も、戦後の高度成長の中で変化している点を指摘している。日本における中国語指導において、初めにやたら発音の重要性の強調することにも疑問を提示している。著者は、ほとんど中国語の知識なく、筆談でのやりとりからスタートしたのだから・・・すべて共感できる。
最後にもう一度。
「政府・共産党に関係した中国人との交流だけでなく、本当の民間中国人との交流が必要」という著者の主張が、何故、貴重なものに聞こえてしまうのだろう?・・・・
2014年1月11日に日本でレビュー済み
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非常に面白かったです。上海駐在の同僚に寄贈しましたが、彼も一気に読んだそうで、今はまた別の人の手に渡っているそうです。中国に興味がある人に特にお勧めです。
2005年5月30日に日本でレビュー済み
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改革開放の幕開けのころの中国人の生活のあり方、中国人の友人関係の濃さ、見ず知らずの人に対する冷たさ等を教えてもらった。大変有益な本だった。そして、感じるのは、著者が非常にまじめに人生を生きていること。おそらく「新人類」と呼ばれた世代に属しているのだろうが、それにしては生き方がずいぶん古風だなと思った。まるで団塊の世代のように、生真面目で真っ直ぐで、不器用だな、と思った。
ただ、意外だったのは、どこにも「歴史問題」に関する話題が出てこなかったこと。旧満州のハルピンに行って何ヶ月も不法就労をしたり、37回も中国を旅して中国の庶民や知識人と深くつきあいながら、そういう話題がまったく出て来なかったとは思えない。でも、著者はそれはこの本では書きたくないと思ったのだろう。それは、それでよいと思う。何でも載ってれば便利なような気がするが、何でも載ってれば何を書きたいのか分からなくなってしまう。次回作も期待したい。
ただ、意外だったのは、どこにも「歴史問題」に関する話題が出てこなかったこと。旧満州のハルピンに行って何ヶ月も不法就労をしたり、37回も中国を旅して中国の庶民や知識人と深くつきあいながら、そういう話題がまったく出て来なかったとは思えない。でも、著者はそれはこの本では書きたくないと思ったのだろう。それは、それでよいと思う。何でも載ってれば便利なような気がするが、何でも載ってれば何を書きたいのか分からなくなってしまう。次回作も期待したい。
2004年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国、アジアの紀行をよく読みますが、久々の重量感ある内容の作品で
読み応えがありました。
話が始まる1987年という時代が新鮮で、当時から今までを作者と一緒に
振り返ってみようという気にさせられ、生きることの原点を考えさせられます。
文章は平易で一気に読めますが、内容は実に重たく、読んでいく中で自分
にさまざまな課題が投げかけられます。
読み応えがありました。
話が始まる1987年という時代が新鮮で、当時から今までを作者と一緒に
振り返ってみようという気にさせられ、生きることの原点を考えさせられます。
文章は平易で一気に読めますが、内容は実に重たく、読んでいく中で自分
にさまざまな課題が投げかけられます。
2006年3月30日に日本でレビュー済み
いい題名だと思う。安っぽい題名だなとも思うが、やっぱり中国人(特に男性)に形容詞を付けるとこうなってしまう。
著者は中国が好きで好きでたまらなと言うわけではなく、熱すぎる中国人の人間関係にうんざりしつつも、やはり中国人に魅せられて一生を捧げる人なのだろう。
週刊誌等で、時々著者が中国関連本の書評を書いているのを見かけるが、この人には多分中国及び東アジアを学問的に分析する能力はない。
けれど、この本は抜群におもしろい。
かつて中国旅行中、ホテルでの暇つぶしに読んだ。
次回の中国旅行にも持って行って再読するつもりだ。
是非文庫化して欲しい作品。
著者は中国が好きで好きでたまらなと言うわけではなく、熱すぎる中国人の人間関係にうんざりしつつも、やはり中国人に魅せられて一生を捧げる人なのだろう。
週刊誌等で、時々著者が中国関連本の書評を書いているのを見かけるが、この人には多分中国及び東アジアを学問的に分析する能力はない。
けれど、この本は抜群におもしろい。
かつて中国旅行中、ホテルでの暇つぶしに読んだ。
次回の中国旅行にも持って行って再読するつもりだ。
是非文庫化して欲しい作品。