戦前の大日本帝国の勢力圏の遺構や足跡を求めて
南樺太から満州、北朝鮮、竹島、南太平洋まで
実に幅広く丁寧に現状を取材されている。
特に現地の人々との大日本帝国に関する見解を
取材された部分は読んでいて
とてもエキサイティングでさえあるし
著者と同様の感覚にさえ陥る。
また、その著者の取材目線は
戦後教育世代の日本人にありがちな
大日本帝国への単純批判や称賛する目線ではなく
大日本帝国のありさまを大いなる好奇心で
ごく一般の愛国心を持つ日本人として
ニュートラルで冷静な目線で綴っているところは
大変好感が持てたし、賞賛したい。
読後は実に感慨深い感覚を持った。
ぜひ英訳して海外出版していただきたいとさえ感じた。
我々の先祖がどのような成功や失敗をして
評価されたり批判されているかが
冷静に取材された本といえよう。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
僕の見た「大日本帝国」 単行本 – 2005/2/1
西牟田 靖
(著)
第4回新潮ドキュメント賞候補作。
[世界観なき時代の大した膂力]戦争遺跡を訪ねながら
ありがちな「観」や「論」に陥らない軽やかさこそがこの書き物の持ち味のように思える。
――選考委員 藤原新也氏評
ニュートラルな視点で「反日と親日」のリアルを鮮やかに描き出し、
戦後60年間埋もれていたアジアの中の日本の姿を明らかにする。
[世界観なき時代の大した膂力]戦争遺跡を訪ねながら
ありがちな「観」や「論」に陥らない軽やかさこそがこの書き物の持ち味のように思える。
――選考委員 藤原新也氏評
ニュートラルな視点で「反日と親日」のリアルを鮮やかに描き出し、
戦後60年間埋もれていたアジアの中の日本の姿を明らかにする。
- 本の長さ402ページ
- 言語日本語
- 出版社情報センター出版局
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104795843023
- ISBN-13978-4795843028
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者からのコメント
十字架と共存する鳥居、青い日の丸、ロシアの鳥居、見せしめにされた記念碑、落書きだらけの慰霊塔……かつて日本の領土だった国々に残る、その不可思議な光景の理由は? 知られざる反日と親日のリアルとは?―忘却なのか、禁忌なのか? 埋もれてしまった「あの時代」を、戦争を知らないからこそまるごと見つめ直してみたい。だから僕は「大日本帝国」を踏破してみた。
抜粋
プロローグより: あまりに唐突な風景だった。日本にしか存在しないものと勝手に思い込んでいた鳥居というものが遠く離れたサハリンにいまも残っていることに驚き、それまであまり考えてこなかった祖国、日本の過去というものを初めて突きつけられたような気がした。だが、同時に、僕たちが教えられてきた「侵略」というたったひとことの言葉だけでは割り切ることのできないものを感じもしたのだ。そして、「だったらほかの日本の元領土ではどうなっているのだろう」という素朴な疑問がわいてきた。
著者について
1970年大阪生まれ。神戸学院大学卒業。8カ月間の会社勤めの後、地球の丸さを感じるための地球一周の船旅へ。以降、ライターとして活動を始める
登録情報
- 出版社 : 情報センター出版局 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 402ページ
- ISBN-10 : 4795843023
- ISBN-13 : 978-4795843028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 501,008位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
70年大阪生まれ。神戸学院大学法学部卒。日本の領土問題や旧植民地に残る日本の足あと、引揚等、硬派なテーマを取材執筆しているうちに書斎が本で埋まる。著書に『僕の見た「大日本帝国」』『誰も国境を知らない』『〈日本國〉から来た日本人』『ニッポンの穴紀行』等
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何度も図書館で借りで読みましたが、手元において読みこなしたかったため購入。かなりの時間をかけて取材されテーマがユニークなためただの旅行好きな方でも楽しめる。
台湾には何度も遊びに行っていたが、新しい目的を与えてくれた本。各地の当時の日本統治時代を知る人は年々高齢化で少なくなる一方。すこしでも当時の足跡をたどっでみたくなった。
台湾には何度も遊びに行っていたが、新しい目的を与えてくれた本。各地の当時の日本統治時代を知る人は年々高齢化で少なくなる一方。すこしでも当時の足跡をたどっでみたくなった。
2006年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
続編の『写真で読む 僕の見た「大日本帝国」』も面白いですがまずはこちらから読むのがおすすめ。
類書もないですし、
このノリで書いてるやつはないから評判になってしまったし。
コイツは誰の金でふらふらしてみたいな評価を見たことがありますが、
とりあえずこれぐらい斬新でこれぐらい売れる本を書いてから言えよというか、
そういうことが出来る(あるいは仕事ができる)人は、あんまりこういうのにケチつけないと思うよというか、
歯車にしかなれないような奴には書けないんだしさ(もちろん歯車になりきれちゃうほうも凄いんですが)、この人なかなか凄いですねえ。
なるほどこういう職業(ビジネスモデル)があるのかのような。
日本国の有権者で読んでない人は読むべし。「べし」です「べし」。
コレの話をしてると「キミも読むべし」になりますから、
手元にあれば貸しちゃいます。
従って、ただいま貸し出し中。
帰ってきたらまた他の誰かに貸すきっと。
内容?読むんだから説明せんでいいでしょう。
四の五の言わず俺を信用して読め。
読まないと損するぐらいの絶賛評価でお勧めします。
てゆーかこれ本当に読んで面白いと思わなかったという人が僕の知り合いに居たら話を聴きたいのですみません教えてください。
どうして面白いと思わない人が僕と親しいような会話の成立するような人の中にありえるのか想像できないのでマジで興味がある。
初対面の人で話が合ったりすると薦めちゃうこともたまにあります。
買って読んだら面白かったって後でわざわざ教えてくれたりします。
読むと面白いよって本は多いんですが、読んだほうがいいよって本ですねこれ。
#追記。貸してたら無くされちゃったのでまた買いましたよ。
類書もないですし、
このノリで書いてるやつはないから評判になってしまったし。
コイツは誰の金でふらふらしてみたいな評価を見たことがありますが、
とりあえずこれぐらい斬新でこれぐらい売れる本を書いてから言えよというか、
そういうことが出来る(あるいは仕事ができる)人は、あんまりこういうのにケチつけないと思うよというか、
歯車にしかなれないような奴には書けないんだしさ(もちろん歯車になりきれちゃうほうも凄いんですが)、この人なかなか凄いですねえ。
なるほどこういう職業(ビジネスモデル)があるのかのような。
日本国の有権者で読んでない人は読むべし。「べし」です「べし」。
コレの話をしてると「キミも読むべし」になりますから、
手元にあれば貸しちゃいます。
従って、ただいま貸し出し中。
帰ってきたらまた他の誰かに貸すきっと。
内容?読むんだから説明せんでいいでしょう。
四の五の言わず俺を信用して読め。
読まないと損するぐらいの絶賛評価でお勧めします。
てゆーかこれ本当に読んで面白いと思わなかったという人が僕の知り合いに居たら話を聴きたいのですみません教えてください。
どうして面白いと思わない人が僕と親しいような会話の成立するような人の中にありえるのか想像できないのでマジで興味がある。
初対面の人で話が合ったりすると薦めちゃうこともたまにあります。
買って読んだら面白かったって後でわざわざ教えてくれたりします。
読むと面白いよって本は多いんですが、読んだほうがいいよって本ですねこれ。
#追記。貸してたら無くされちゃったのでまた買いましたよ。
2015年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外国に行き自分の目・耳・肌で感じることは大変良い事だと思います、日本の中でもいろいろな人がいますが良い日本の良い文化を語り継ぎたいですね
2015年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本で紹介されている国の内何箇国かは行ったことがあるが、あれだけ多くの地域を見に行くことは出来ず、その意味では大変興味深く読んだ。日本の神社その他の帝国時代の建物の保存状態、すなわちわざわざ復旧してくれたり、完全に破壊したり、再利用したり、反日の目的でわざわざ残したり、それらの対応で、その国の親日度が良く分かることが興味深かった。
ただ戦後生まれの著者が、戦後教育で教わった歴史の知識で解説したり、感想を述べたりしている箇所が氣になった。著者自身は思想的な偏りは無いとお見受けするが、自虐的な歴史教科書で教わった以上、止むを得ないかもしれない。
ただ戦後生まれの著者が、戦後教育で教わった歴史の知識で解説したり、感想を述べたりしている箇所が氣になった。著者自身は思想的な偏りは無いとお見受けするが、自虐的な歴史教科書で教わった以上、止むを得ないかもしれない。
2007年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、インドへ自分探しの旅をするバックパッカーのノリで著者が大日本帝国を
探しにアジアへ飛び出した旅行記です。
この旅は、特定のイデオロギーに染まった自分にとって都合のいい答え探しの旅とは
違っています。現代の若者が有形無形のかたちでアジアに残る近代日本の残像と出会
い、限られた知識を振り絞って自分なりに導き出した答えや感想を率直に書き綴って
います。
この本をもってアジアと日本の関係を語ることはできません。
あくまでも著者が見聞したものはアジアの表層の一部分でしかないのです。
しかし今の日本人は、その表層にさえ触れていないのではないでしょうか?
そういう意味で観光旅行では知ることのできない、そして日本人なら知っておくべき
アジア諸相をとの関係を考える端緒となる好著です。
構えずに気軽に読んでください。
そして我々戦後世代がアジアと新たな関係を構築していくきっかけにしてください。
探しにアジアへ飛び出した旅行記です。
この旅は、特定のイデオロギーに染まった自分にとって都合のいい答え探しの旅とは
違っています。現代の若者が有形無形のかたちでアジアに残る近代日本の残像と出会
い、限られた知識を振り絞って自分なりに導き出した答えや感想を率直に書き綴って
います。
この本をもってアジアと日本の関係を語ることはできません。
あくまでも著者が見聞したものはアジアの表層の一部分でしかないのです。
しかし今の日本人は、その表層にさえ触れていないのではないでしょうか?
そういう意味で観光旅行では知ることのできない、そして日本人なら知っておくべき
アジア諸相をとの関係を考える端緒となる好著です。
構えずに気軽に読んでください。
そして我々戦後世代がアジアと新たな関係を構築していくきっかけにしてください。
2014年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語を使う多くの人々が暮らしている現状(当時)を知らなかったが、時代に翻弄されてしまった事実を知ることができた。
2005年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
急激な高度経済成長を成し遂げ、劇的にアメリカナイズが浸透し加速されてきた現在の日本。
そんな世の中、近隣諸国で、言葉、文化、習慣といったところでジャパナイズされ、神社や鳥居が建てられていたということがあまり知られていないところだ。
しかも、現在も、そこにはしっかりと根付いるものがあるという事実を初めて知った。
著者は大日本帝国をキーワードにして、その史実に基づいて、現在の国々を訪問し、見たもの、現地でコミュニケーションしたことをひたすら客観的な観点に立脚し描写している。
それに、どう感じ、どう受け止めるかということは読者の手に委ねてられている。
この本を読んで、親近さを感じたり、悲観したり、驚愕したり、感銘したりと色んな角度から受け止めてほしいと思います。
かたく言えば、歴史探訪の紀行文といった部類ですが、タイトルや描写の仕方、着眼点など、今までに類似したものはなかったので、興味深い本でした。
読みやすく書かれていますので、一読の価値はあると思います。
そんな世の中、近隣諸国で、言葉、文化、習慣といったところでジャパナイズされ、神社や鳥居が建てられていたということがあまり知られていないところだ。
しかも、現在も、そこにはしっかりと根付いるものがあるという事実を初めて知った。
著者は大日本帝国をキーワードにして、その史実に基づいて、現在の国々を訪問し、見たもの、現地でコミュニケーションしたことをひたすら客観的な観点に立脚し描写している。
それに、どう感じ、どう受け止めるかということは読者の手に委ねてられている。
この本を読んで、親近さを感じたり、悲観したり、驚愕したり、感銘したりと色んな角度から受け止めてほしいと思います。
かたく言えば、歴史探訪の紀行文といった部類ですが、タイトルや描写の仕方、着眼点など、今までに類似したものはなかったので、興味深い本でした。
読みやすく書かれていますので、一読の価値はあると思います。