久しぶりに首都圏に戻って来たのを機に、週末は江戸東京散歩をと思いましたが、ただの散歩だけでは一寸寂しいので、本書を購入。
根岸鎮衛『耳嚢』とコラボレーションした「裏江戸東京散歩」と銘打っただけのことはあり、『耳嚢』の世界が大変身近なものに感じさせてくれます。
これで、もうひとまわりコンパクトだと散歩に丁度良いのでしょうが、そうなると文字が小さくなって読みにくくなりますね。この辺りがギリギリの妥協線でしょうか。それはさて、この本を片手に早く散歩に出たくなりました。
読んでみての感想。『耳嚢』以外にも出典が散見。小泉八雲『怪談』は出典を示すものの、赤坂溜池の獺妖怪の話が、直接には岡本綺堂「河童小僧」であることが判明するまでとても手間がかかりました。専門書でなくても、このあたりはしっかりしてほしいもの。昔の少年雑誌の怪談特集レベルで少しがっかり。
因みに、岡本綺堂が依拠したのは恐らく、寛政元年(1789)に42歳で没したという平秩東作の『怪談老の杖』巻一と思われます。小僧の尻に目玉が光ったというのは綺堂の創作の模様です。この話は柴田宵曲『奇談異聞辞典』に出ています(ちくま文庫版なら137頁)。
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耳ぶくろで訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩 (古地図ライブラリー別冊) 単行本 – 2006/3/1
- 本の長さ152ページ
- 言語日本語
- 出版社人文社
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104795912971
- ISBN-13978-4795912977
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登録情報
- 出版社 : 人文社 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 152ページ
- ISBN-10 : 4795912971
- ISBN-13 : 978-4795912977
- Amazon 売れ筋ランキング: - 489,104位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月31日に日本でレビュー済み
東京へ出張で行くと、どうしても近代的なところばかりに目が行ってしまう。
しかし、江戸の文化が、今も東京に残っていることを知るのに、古地図は重要です。
現在の地図を見ながら、古い江戸の文化を探すのもおつなものです。
1時間暇ができたら、1箇所ぶらりと行ってみたいです。
しかし、江戸の文化が、今も東京に残っていることを知るのに、古地図は重要です。
現在の地図を見ながら、古い江戸の文化を探すのもおつなものです。
1時間暇ができたら、1箇所ぶらりと行ってみたいです。
2009年10月31日に日本でレビュー済み
意外と都内に居ると、京都の事は気になっても「灯台下暗し」で江戸の事が疎かになるものです。
百鬼夜行の妖怪の事を調べているので、こういった本はとっても重宝します。
「古地図」と現代地図を容易に比較できる点が非常に助かります。
専門の古地図を買って勉強すればいいんでしょうが、流石にそこまでは出来ない人にぴったりです。
最近は「ブラタモリ」などで東京の面白い紹介をしてくれていますが、こうした資料を手元に
用意していれば楽しみが膨らみそうです。
同じ古本ライブラリーでもサポートしている範囲が異なる様です。
例えばこの本では、旧江戸城の外堀付近までと少々狭い範囲に限定されています。
対照的に 切絵図・現代図で歩くもち歩き江戸東京散歩 (古地図ライブラリー (別冊)) では
目黒などの南部側まで拡張してフォローしています。
自分が調べたいテーマや領域によって使い分けて考えるべきですね。
百鬼夜行の妖怪の事を調べているので、こういった本はとっても重宝します。
「古地図」と現代地図を容易に比較できる点が非常に助かります。
専門の古地図を買って勉強すればいいんでしょうが、流石にそこまでは出来ない人にぴったりです。
最近は「ブラタモリ」などで東京の面白い紹介をしてくれていますが、こうした資料を手元に
用意していれば楽しみが膨らみそうです。
同じ古本ライブラリーでもサポートしている範囲が異なる様です。
例えばこの本では、旧江戸城の外堀付近までと少々狭い範囲に限定されています。
対照的に 切絵図・現代図で歩くもち歩き江戸東京散歩 (古地図ライブラリー (別冊)) では
目黒などの南部側まで拡張してフォローしています。
自分が調べたいテーマや領域によって使い分けて考えるべきですね。