今の日本のテレビは、面白おかしく陰謀説をさらに脚色した番組を作っている。どちらかというと、出版業界よりも今はテレビ業界の方が陰謀説は好きなのかなと思う。
視聴率をとるためとはいえ、いいかげんな情報を元に番組を作るのはいかがなものと思うが、本書では、さまざまなライターが昔からあるいいかげんな陰謀説について解説を行っている。
たとえばユダヤ人とフリーメーソンの陰謀説は昔からあるが、フリーメーソンはそもそも秘密結社ではないそうで、東京に事務所を構えているようである。
とりあえず暇つぶしに楽しく読める本だと思う。
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陰謀大全 (宝島社文庫) 文庫 – 1999/10/1
別冊宝島編集部
(編集)
- 本の長さ397ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日1999/10/1
- ISBN-104796616268
- ISBN-13978-4796616263
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (1999/10/1)
- 発売日 : 1999/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 397ページ
- ISBN-10 : 4796616268
- ISBN-13 : 978-4796616263
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,340,428位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月26日に日本でレビュー済み
2007年6月読了。
宝島社文庫:別冊宝島編集部編『新装版「陰謀」大全』のレビュー。
本書は、1999年11月発行の『「陰謀」大全』を新装版にしたもので、2007年4月26日に第1刷を発行。
陰謀論として俎上に載せられているのは、「サブリミナル効果」「フリーメーソン」「UFO」「ユダヤ」「ナチス」「731部隊」「落合信彦」「M資金」など、おなじみの話題が多い。
また元本(もとほん)は、松本サリン事件(1994年6月)、地下鉄サリン事件(1995年3月)、麻原彰晃(松本智津夫)の逮捕(1995年7月)が起きて4、5年後の発行ということで、それらに関する言及も所々にある。
執筆陣も、山本弘、唐沢俊一、皆神龍太郎、中島渉、押山憲明、岩上安身、長山靖生、宮澤正典、天笠啓祐、春日武彦、大月隆寛、松原隆一郎、澤野雅樹、矢作征男、その他 ― と、こちらもこのテの本ではおなじみの方も。
落合信彦氏については、高校生の時から『二〇三九年の真実』や『20世紀最後の真実』など、その著作を相当数読んでいたので、「あの人もそうなのか?」と残念に思ったものだ。
なお、その章執筆時に未解決だった『噂の真相』に対する名誉棄損裁判では、ウィキペディアによると、和解が成立し、『噂の真相』側が落合氏側に対する謝罪広告を掲載した、とある(当レビュー投稿時現在)。
本書は、各陰謀のウソを暴く事はもちろんだが、人はなぜそのような陰謀説(論)を信じてしまうのかという事に重点が置かれている。
また、「陰謀論を粉砕する方法」で述べてあるように、「これは陰謀なんだ。あなたも私も巻き込まれているだけなんだ」という論法で、「陰謀は、それを唱えた者を被害者に仕立てる事もできる都合のよい方法でもある」という言には、その通りだなぁと思った。
「陰謀」とか「宿命」とかいう言葉は、人を「思考停止」させてしまう。
そこにつけ込む連中は常にいる。また、「陰謀」という都合のよい言葉で、考えることを辞めてしまう人も。
自ら考えることを辞めてはいけない。
陰謀論者にナメられてはいけない。
宝島社文庫:別冊宝島編集部編『新装版「陰謀」大全』のレビュー。
本書は、1999年11月発行の『「陰謀」大全』を新装版にしたもので、2007年4月26日に第1刷を発行。
陰謀論として俎上に載せられているのは、「サブリミナル効果」「フリーメーソン」「UFO」「ユダヤ」「ナチス」「731部隊」「落合信彦」「M資金」など、おなじみの話題が多い。
また元本(もとほん)は、松本サリン事件(1994年6月)、地下鉄サリン事件(1995年3月)、麻原彰晃(松本智津夫)の逮捕(1995年7月)が起きて4、5年後の発行ということで、それらに関する言及も所々にある。
執筆陣も、山本弘、唐沢俊一、皆神龍太郎、中島渉、押山憲明、岩上安身、長山靖生、宮澤正典、天笠啓祐、春日武彦、大月隆寛、松原隆一郎、澤野雅樹、矢作征男、その他 ― と、こちらもこのテの本ではおなじみの方も。
落合信彦氏については、高校生の時から『二〇三九年の真実』や『20世紀最後の真実』など、その著作を相当数読んでいたので、「あの人もそうなのか?」と残念に思ったものだ。
なお、その章執筆時に未解決だった『噂の真相』に対する名誉棄損裁判では、ウィキペディアによると、和解が成立し、『噂の真相』側が落合氏側に対する謝罪広告を掲載した、とある(当レビュー投稿時現在)。
本書は、各陰謀のウソを暴く事はもちろんだが、人はなぜそのような陰謀説(論)を信じてしまうのかという事に重点が置かれている。
また、「陰謀論を粉砕する方法」で述べてあるように、「これは陰謀なんだ。あなたも私も巻き込まれているだけなんだ」という論法で、「陰謀は、それを唱えた者を被害者に仕立てる事もできる都合のよい方法でもある」という言には、その通りだなぁと思った。
「陰謀」とか「宿命」とかいう言葉は、人を「思考停止」させてしまう。
そこにつけ込む連中は常にいる。また、「陰謀」という都合のよい言葉で、考えることを辞めてしまう人も。
自ら考えることを辞めてはいけない。
陰謀論者にナメられてはいけない。
2018年8月11日に日本でレビュー済み
陰謀と陰謀論をさまざまな角度から描写した本だが、圧倒的におもしろかったのは、ルポライター・米本和広氏による落合信彦とほほ話。考えてみれば、国際派ジャーナリストとされる落合は、世界的陰謀のまっただなかを取材してきた人物になる。それが「2039年の真実」や「モサド」として読まれてきた。陰謀、陰謀論を語るとき、落合の名が出てくるのは、当然かもしれない。
でも、米本氏の描く落合は、陰謀、陰謀論とはほど遠い、とほほな人である。たしかに、落合は英語ができる。英書を読めるから、そこから都合のいいはったり話、陰謀論を持ってくる。それだけではない。落合はその著書の中では、情報の漏洩を防ぐためにも、なんでも自分でしているようなことを語っている。でも、実際は、すべて編集部の仕切りであり、あとはのっかるだけ。このあたりの話は昔から聞いていたのだが、ここまで書かれると、落合の虚像は剥がれていく。領収書のエピソードに至ると、ビールのコマーシャルがかわいそうにさえなる。何度も笑える20数ページだ。
でも、米本氏の描く落合は、陰謀、陰謀論とはほど遠い、とほほな人である。たしかに、落合は英語ができる。英書を読めるから、そこから都合のいいはったり話、陰謀論を持ってくる。それだけではない。落合はその著書の中では、情報の漏洩を防ぐためにも、なんでも自分でしているようなことを語っている。でも、実際は、すべて編集部の仕切りであり、あとはのっかるだけ。このあたりの話は昔から聞いていたのだが、ここまで書かれると、落合の虚像は剥がれていく。領収書のエピソードに至ると、ビールのコマーシャルがかわいそうにさえなる。何度も笑える20数ページだ。