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名前のない女たち 企画AV女優20人の人生 単行本 – 2002/6/14
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2002/6/14
- ISBN-104796627693
- ISBN-13978-4796627696
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商品の説明
商品説明
ホームレス、レイプ、近親相姦、虐待、引きこもり、リストカット…。出演しているアダルトビデオよりもさらに過激な生い立ちを語る彼女たちもいる。元公務員、セックスレスの人妻、現役看護婦、面倒くさいことが嫌いなコギャル…。楽にお金がもらえるから、セックスが好きだからハダカになった女の子もいる。みんな街でスカウトされ、熱心に口説かれるうちにその気になってしまう。今まで誰にも認められなかったのに、キレイだと褒められてうれしかったから、全裸になるとはいえ、ライトを浴びて大勢に注目されながら演じることができるから、そして、レンズの向こうに、自分を熱心に見つめてくれるであろう男たちの視線を感じることができるからなど、この業界に入ったきっかけはさまざまだ。名前さえ紹介されず、1本10万円のギャラでAVビデオに出演する彼女たちが、常時1000人は業界にいるという。
セックスを売るという仕事を彼女たちはなぜ選んだのか。男性の視点から始まったこの企画でインタビューアーがそこに見たのは、性別や職業にかかわりなくあふれている「今が楽しければ、いい」「夢なんて、ない」「普通って、何?」という時代の気分だった。AV女優としての仕事に早い終わりがきたあと、彼女たちはどう生きていくのだろうか。同じ時代を生きるひとりとして、考えずにはいられなくなる。(篠田なぎさ)
著者からのコメント
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2002/6/14)
- 発売日 : 2002/6/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 448ページ
- ISBN-10 : 4796627693
- ISBN-13 : 978-4796627696
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,101,471位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
ノンフィクションライター(Twitter・@atu_nakamura)
最新刊『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)
大学時代から20年以上、AV女優や風俗、介護など、貧困という社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続けているノンフィクションライター。自分の価値観を持ち込むことなく、彼女たちが直面している現実を可視化するために、親からの虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話に、ひたすら耳を傾けつづけている。著書は『AV女優消滅』(幻冬舎)、『崩壊する介護現場』(ベストセラーズ)、『日本の風俗嬢』(新潮社)、『女子大生風俗嬢』(朝日新聞出版)など多数。代表作に「名前のない女たち」シリーズ(宝島社)があり、劇場映画化される。本書の元となる東洋経済オンラインの連載「貧困に喘ぐ女性の現実」は2憶PVを超える人気を博している。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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最近注目されるようになった企画女優さんの生き様は、A級単体女優(例えば、飯島愛)よりもはるかに凄まじい。それは、最初に書かれている結城杏奈の章を読んだだけで壮烈だ。
総勢20人の記事を読むと、どっと疲れてしまう。しかし、そこに書かれている人生を通して、彼女たちがAVに賭けている現在がわかる。もっとも、現役女優をこうしてあからさまにする事に、私はいささか疑問を感じる。
面白半分では読めない本である事は確かだ。
彼女たちのほとんどは家庭環境に何らかの問題がある場合が多く、そういう世界に縁の無かった人が読むと、その壮絶な過去に衝撃を受けることでしょう。
こういう仕事をやりつつも、将来的な落としどころというか最終的にどうなりたいのか、というプランを漠然とでも考えてる人が多いのは興味深かった。
年を取れば勤まらない仕事なだけに当然といえば当然なんだけど、ある意味女が男より打算的と言われる一面を見たような気がします。
テーマは面白いのに惜しいのは作者サイドの取材力で、相手の内面を掘り下げようという努力はしてるのだがそこまでは至ってないような気がする。
特に気になったのは取材の途中で相手が怒ったり不機嫌になってしまうケースが多い事。
変わり者の子が多いとはいえ怒らせるなんて論外だと思うけど・・・。
いちばんはじめに出てくる、ホームレス出身の子の話なんか、けっこう胸にくるものがありましたよ。涙ぐんじゃいました。
昔のベストセラー『AV女優』の著者みたいな「暖かく見守るオヤジの味」はないけど、全体に誠実で、読後感はわるくなかったです。でも、もっと引いてほしかったかな。黒子に徹するというか。黙って語るというか。
女のひとに読んでほしいなあ、なとど思ったりしました。
著者は女性に対して距離を置いてインタビューを行っているため、冷静な文章で読みやすい。この手の本では困難な人生を送っている女の子に過剰に感情移入したり、もしくは理解不能として卑下したりするものが多い中、すべての女性に距離をおき、的確にAVになった理由やその人生背景を聞き出しているところが高く評価できる。この本は20人の女性の各人生と同時に、一連して読むことで「現代を生きること」の生々しさが伝わってくる。一見、20人の女性が羅列しているように見えるが、最後に「田舎者女」と題した女性のインタビューで終わる。これは、著者にとっての「希望」でもあると言える。AVという難しい職業で様々な女性を見続ける著者は、この時代に生きることを問いつづけている。これがこの本の裏メッセージである。もちろん、表メッセージも十分面白いので★五つにした。
こちらのシリーズは題名通り企画女優がメイン。
キカタン(企画単体)も入ってはいるが…。
単体女優を対象にした「AV女優」シリーズも
それなりの暗さや悲しさがあったが、このシリーズはそれ以上。
文字通り出演作に名前すら出ないことが多く、
ハードなプレイを強いられ、
それでいてギャラは単体よりもかなり少ない。
この本はそんな彼女達の持つ闇を突きつけている。
正直、ただ性欲を満たすためだけに彼女達の出演作を見たい人は
このシリーズは読まない方がいいかもしれない。
彼女達が抱えるモノを知ってしまい、見ることが辛くなるかもしれない。
その位ハードな内容だ。
余談だが、この本で取材されている「木下いつき」は
第2弾にも出ておりこの本とは違うことを話しているので
読み比べてみるのもいいかもしれない。