タイムループ?ってラノベみたいな展開なので、「そういう物なのかな」と思い読んでみたら、意外にものすごく深くて面白かったです。
歴史の流れを変えずに、未来人の2人の存在を際立たせる...。
物語の構図が本当に素晴らしかったです。
生きることとは、死ぬということとは、人を愛するということとは、など本当に考えさせられ、本当に涙が出るほど感動しました。
出会えてよかったと思える作品です。
芥川賞並の作品です。
作者の他の作品も読んでみたいと思いました。
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君の名残を 単行本 – 2004/6/15
浅倉 卓弥
(著)
涙の名作『四日間の奇蹟』で『このミス』大賞を受賞した浅倉卓弥。待望の第2弾は、激動の平安末期を舞台に壮大なスケールで描く衝撃と慟哭の絵巻。前作を超える圧倒的な物語(エンタテインメント)が展開される。
「作者は、この受賞後第一作で自らに課した高いハードルを、完璧にクリアしてみせた。新人離れした大いなる飛翔力に嗟嘆の意を表したい。《時の意志》に翻弄される若い男女を通して、愛する者を救うとはどういうことか――を、渾身の筆致で紙上に映し出している。万感胸に迫るラストは、まさに涙なくしては読めない。時空ファンタジーに新たなる金字塔を打ち立てた感涙の一作だ。」 茶木則雄(書評家)
「作者は、この受賞後第一作で自らに課した高いハードルを、完璧にクリアしてみせた。新人離れした大いなる飛翔力に嗟嘆の意を表したい。《時の意志》に翻弄される若い男女を通して、愛する者を救うとはどういうことか――を、渾身の筆致で紙上に映し出している。万感胸に迫るラストは、まさに涙なくしては読めない。時空ファンタジーに新たなる金字塔を打ち立てた感涙の一作だ。」 茶木則雄(書評家)
- 本の長さ585ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2004/6/15
- ISBN-104796641335
- ISBN-13978-4796641333
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
幼馴染みでそれぞれに男女の剣道部の主将を務める高校生、白石友恵と原口武蔵は、下校途中、工場火災に巻き込まれ、そのまま消息を断った。二人は、友恵の友人由紀の弟・志郎と共に、平安末期の世界へと呼ばれたのだった…。
著者について
いつも音楽を聴きながら書きます。前作『四日間の奇蹟』の時はお察しの通り「月光」を繰り返しかけましたが、今回の『君の名残を』の執筆で一番聴いたのはレノン/マッカートニーの「イン・マイ・ライフ」を、それもロッド・ステュワートのカヴァーででした。
本作は様々な意味で僕の持つ振幅の中で前作と対極的な位置にあるかもしれません。主な時代が現在ではなく、主人公も複数です。語りは三人称、舞台も日本国内を縦横に行き来します。何より物語の中で流れる時間が四日どころではありません。どんな話かと多少なりとも興味をお持ちいただけましたら是非お手にとっていただければ光栄です。
本作は様々な意味で僕の持つ振幅の中で前作と対極的な位置にあるかもしれません。主な時代が現在ではなく、主人公も複数です。語りは三人称、舞台も日本国内を縦横に行き来します。何より物語の中で流れる時間が四日どころではありません。どんな話かと多少なりとも興味をお持ちいただけましたら是非お手にとっていただければ光栄です。
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2004/6/15)
- 発売日 : 2004/6/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 585ページ
- ISBN-10 : 4796641335
- ISBN-13 : 978-4796641333
- Amazon 売れ筋ランキング: - 581,577位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 50,174位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平家物語に新しい視点を物語として取り込み、浅倉さんの独創性が
組み込まれ久しぶりに一気に読ませられました。
義経ブームの中での平家物語だけに、あまり期待も
していなかったのですが、歴史ものと現代の視点との融合が
緻密にくみこまれており、緊張感や、心理描写がうまく
書かれていると思いました。
歴史ものは著者の視点が多く反映されることが多く
この作品も浅倉さんの視点がよくわかるものとなっていました。
義経主体ではなく、俯瞰的な語り口も自分的には好きでした。
難を言えば、世間一般的な義経と弁慶のつながりを期待していた
のでそのあたりの結び付けを強くするエピソードが入っても
いいのかなと思いました。弁慶の死を賭けての忠誠心に尊さを
感じるのであの流れでは少し納得がいきません。
一番最後の場面の義経への対応も。
話の流れ的に故意にされたのでしょうが。
にしても、巴御前と弁慶の出会いの場面はすごい。
スピード感と心理描写が大好きです。
歴史を下敷きとして描写される様と知識に基いた
プロットは、芥川龍之介をなんとなく彷彿させました。
よい作品です。
組み込まれ久しぶりに一気に読ませられました。
義経ブームの中での平家物語だけに、あまり期待も
していなかったのですが、歴史ものと現代の視点との融合が
緻密にくみこまれており、緊張感や、心理描写がうまく
書かれていると思いました。
歴史ものは著者の視点が多く反映されることが多く
この作品も浅倉さんの視点がよくわかるものとなっていました。
義経主体ではなく、俯瞰的な語り口も自分的には好きでした。
難を言えば、世間一般的な義経と弁慶のつながりを期待していた
のでそのあたりの結び付けを強くするエピソードが入っても
いいのかなと思いました。弁慶の死を賭けての忠誠心に尊さを
感じるのであの流れでは少し納得がいきません。
一番最後の場面の義経への対応も。
話の流れ的に故意にされたのでしょうが。
にしても、巴御前と弁慶の出会いの場面はすごい。
スピード感と心理描写が大好きです。
歴史を下敷きとして描写される様と知識に基いた
プロットは、芥川龍之介をなんとなく彷彿させました。
よい作品です。
2005年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に残念である。
この作家が、このテーマで、何故この程度で終わってしまうのか?
始めのストーリーテリングが素晴らしく、
テーマもこの上なく素晴らしかったのに…。
義仲を取り囲む環境も、武蔵が味わう苦悩も、
どれもこれも傑出した読み応えなのに…。
「このテーマを書くために小説家になりたかった」という
作者のコメントを、どこかで読んだが、それならば尚、
更に推敲を重ね、無駄な部分を削っていって欲しかった。
たとえば、志郎の登場は、より「歴史」小説的側面を補完するため
必要であったことは十分理解するが、ひとつの「小説」として
考えた場合、本当に必要だったのか。
冷泉の苦悩も、なるほど読者を考えさせるが、それを盛り込む上で、
何を狙ったのか。
これら贅肉を削ぎ落とし、より研ぎ澄まされた小説にして欲しかった。
どうしようもない時の流れの中、友恵と武蔵が、何に苦しみ、
何を愛し、何に幸せを見出したのか、そのポイントを、より
強烈に描き出して欲しかった。
この作者だからこそ、お願い。
「お願いです、数年度、もう一度書き直してください!」
末永く待ってます。
この作家が、このテーマで、何故この程度で終わってしまうのか?
始めのストーリーテリングが素晴らしく、
テーマもこの上なく素晴らしかったのに…。
義仲を取り囲む環境も、武蔵が味わう苦悩も、
どれもこれも傑出した読み応えなのに…。
「このテーマを書くために小説家になりたかった」という
作者のコメントを、どこかで読んだが、それならば尚、
更に推敲を重ね、無駄な部分を削っていって欲しかった。
たとえば、志郎の登場は、より「歴史」小説的側面を補完するため
必要であったことは十分理解するが、ひとつの「小説」として
考えた場合、本当に必要だったのか。
冷泉の苦悩も、なるほど読者を考えさせるが、それを盛り込む上で、
何を狙ったのか。
これら贅肉を削ぎ落とし、より研ぎ澄まされた小説にして欲しかった。
どうしようもない時の流れの中、友恵と武蔵が、何に苦しみ、
何を愛し、何に幸せを見出したのか、そのポイントを、より
強烈に描き出して欲しかった。
この作者だからこそ、お願い。
「お願いです、数年度、もう一度書き直してください!」
末永く待ってます。
2016年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み応えがありました。知ってそうで知らなかった歴史を知ることもできたし
その中で主要人物が実は。。。という面白い設定もあるし物語としては
かなり切ない内容でとても心に残る話でした。
その中で主要人物が実は。。。という面白い設定もあるし物語としては
かなり切ない内容でとても心に残る話でした。
2009年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大河ドラマを見ているよう、本が心の中に映像を描いていく。読んでいると、自分も様々な登場人物に変わる。
この本の凄い所は、現代と過去を繋げる事により、800年と言う遠い過去を身近な物にしてまう浅倉卓弥さんのテクニックだ。高校生の時に読んだらどう感じたんだろう。もしかしたら、日本史がとても好きになっていたんではないかな、と思う。
この本の凄い所は、現代と過去を繋げる事により、800年と言う遠い過去を身近な物にしてまう浅倉卓弥さんのテクニックだ。高校生の時に読んだらどう感じたんだろう。もしかしたら、日本史がとても好きになっていたんではないかな、と思う。
2016年2月14日に日本でレビュー済み
恋愛要素少なめの小説。歴史に詳しくない私には似たような名前の登場人物が多く、少し難しかったが、歴史上の人物を勉強したくなった。
ラストは切ないが捨てずにまた読みたいと思う。二度目、三度目の方が理解できて面白いかも。
ラストは切ないが捨てずにまた読みたいと思う。二度目、三度目の方が理解できて面白いかも。
2005年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず感じたのはスケールの大きさ。
そして奥深さと感動。
読んでいるうちに「これは本当の歴史なんじゃないか」と思わされるくらいだった。いや、実際にそうであってほしいと思ったくらい。
量が莫大なだけに読むのには苦労しましたが、決して飽きないし、進むにつれストーリーにも引き込まれていきます。
この本に出会えてよかったと思える一冊です。
そして奥深さと感動。
読んでいるうちに「これは本当の歴史なんじゃないか」と思わされるくらいだった。いや、実際にそうであってほしいと思ったくらい。
量が莫大なだけに読むのには苦労しましたが、決して飽きないし、進むにつれストーリーにも引き込まれていきます。
この本に出会えてよかったと思える一冊です。
2005年5月11日に日本でレビュー済み
タイトルに魅かれました。
平家物語をベースに、さまざまの陣営で話が進行していき、
インターミッションで現代の話に戻ったりします。
話の構成として場面転換がものすごく多く(1ページ中で3度も
あったりする)、ちょっと読みづらい気もしました。
陣営によってページの割き方も違うし。均等の方がよかったです。
話のためにキャラがいるような感じがもあり、キャラの独自性が
あまり感じられなかったところが残念でした。
ですが、このシーンを書きたかったんだ!という作者の思い入れの強さはビシビシ伝わってきました。
平家物語をベースに、さまざまの陣営で話が進行していき、
インターミッションで現代の話に戻ったりします。
話の構成として場面転換がものすごく多く(1ページ中で3度も
あったりする)、ちょっと読みづらい気もしました。
陣営によってページの割き方も違うし。均等の方がよかったです。
話のためにキャラがいるような感じがもあり、キャラの独自性が
あまり感じられなかったところが残念でした。
ですが、このシーンを書きたかったんだ!という作者の思い入れの強さはビシビシ伝わってきました。