私が読んだのは実は「新訳 星の王子様」を底本とし、解説に小川糸さんを追加した新版です。訳は同じ倉橋由美子さんで内容は同じだと思います。レイアウトが変わったみたいなのでぜひ読んでみてください。
新版の方はアマゾンになくどうしてもレビューをしたく失礼ながらここでさせていただきます。
「星の王子様」は1年前ぐらいに初めて読んだのですが、言葉が刺さりまくりでした。私は日常の中で引っかかる部分やみんなと違うと感じてしまう部分が大切なことであったと気づかせてくれました。この本を1年ぶりに読んだことは多分、無意識にこの本を求めていたのかもしれません。私も大人になる年齢なので、この引っ掛かりと向き合い生活していこうと思います。
面白いのが、筆者も訳を手掛けてくれた倉橋さんもこの本は子どもに向けた本ではないと発言していてよくよく考えると本当の子供では理解できないような内容があることに気付かされます。ぜひ大人の方も読んでみてください。
*ネタバレ注意
やっぱり、一番印象に残っているのはキツネが発言する「心で見ないと物事はよく見えない。肝心なのは目に見えないということだ。」のところです。本当にそうだと感じました。近年、SNSなどで数字が重視されるようになりました。しかし、本当に大切な物は数字じゃないんだと思います。この本は大人を批判的に見ている部分があるのですが、この本の大人の特徴として「心で物事を見ていない」があげられると思います。そう考えると、今の若者(私も20代なので人の事言えませんが)は早いうちから大人なのかもしれないと感じる部分があります。
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新訳 星の王子さま 単行本 – 2005/6/27
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
(著),
倉橋 由美子
(翻訳)
大人のための「星の王子さま」
全世界で「聖書」の次に読まれていると言われる『星の王子さま』。今年、多くの出版社から新訳が出る中で、最も簡潔で美しい日本語訳が、この倉橋由美子訳です。この半世紀、日本での『星の王子さま』は、童話として、あるいは純粋な「子どもの心」からのメッセージとして読まれてきました。倉橋由美子の訳では、けして子どものために書かれたものではなく、むしろ「大人のために」書かれた悲しい物語として訳されています。世界の傑作を、最も格調高く、文学の香りに満ちた新訳でおたのしみください。
全世界で「聖書」の次に読まれていると言われる『星の王子さま』。今年、多くの出版社から新訳が出る中で、最も簡潔で美しい日本語訳が、この倉橋由美子訳です。この半世紀、日本での『星の王子さま』は、童話として、あるいは純粋な「子どもの心」からのメッセージとして読まれてきました。倉橋由美子の訳では、けして子どものために書かれたものではなく、むしろ「大人のために」書かれた悲しい物語として訳されています。世界の傑作を、最も格調高く、文学の香りに満ちた新訳でおたのしみください。
- 本の長さ158ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2005/6/27
- ISBN-104796646957
- ISBN-13978-4796646956
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登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2005/6/27)
- 発売日 : 2005/6/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 158ページ
- ISBN-10 : 4796646957
- ISBN-13 : 978-4796646956
- Amazon 売れ筋ランキング: - 478,941位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 700位フランス文学研究
- - 746位フランス文学 (本)
- - 2,194位童話・こどもの文学
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わたくしは、この倉橋訳が最善だと思う。この他に勧められるのは河野真理子。
この2人のちがいは、あくまで 「まじめ一徹」 な訳文の河野と、『パルタイ』 や 『大人のための残酷童話』 の作者である倉橋を、どう評価するか、による。
わたくしの嗜好からは倉橋、学生の勉強材料なら河野、ただし深い洞察に向かうタイプの読者は 倉橋を河野と同様に読んでみるべきだと思う。
「誤訳だらけ」 という評をする人は、翻訳とは何か、翻訳の意味、いわゆる翻訳論の問題であることを理解していない人。
この2人のちがいは、あくまで 「まじめ一徹」 な訳文の河野と、『パルタイ』 や 『大人のための残酷童話』 の作者である倉橋を、どう評価するか、による。
わたくしの嗜好からは倉橋、学生の勉強材料なら河野、ただし深い洞察に向かうタイプの読者は 倉橋を河野と同様に読んでみるべきだと思う。
「誤訳だらけ」 という評をする人は、翻訳とは何か、翻訳の意味、いわゆる翻訳論の問題であることを理解していない人。
2005年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いい話しです。
旧訳を読んでも意味がよくわかりませんでしたが、新訳は理解しやすく内容が理解できました。
本当に名作です。
大人のための物語(童話)というのは本当でした。
心が洗われる内容と、訳者の倉橋由美子さんがこの翻訳をした直後に急逝した点も泣かせます。
主人公の王子さまは、もしかするとうちの末っ子のことかもしれません。
旧訳を読んでも意味がよくわかりませんでしたが、新訳は理解しやすく内容が理解できました。
本当に名作です。
大人のための物語(童話)というのは本当でした。
心が洗われる内容と、訳者の倉橋由美子さんがこの翻訳をした直後に急逝した点も泣かせます。
主人公の王子さまは、もしかするとうちの末っ子のことかもしれません。
2013年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友人から薦められて、購入しました。
久しぶりに読み返しましたが、大人こそ、こういうお話が必要かな。
久しぶりに読み返しましたが、大人こそ、こういうお話が必要かな。
2015年8月14日に日本でレビュー済み
名著、”星の王子さま”は様々な方が翻訳している。
その中でも一番柔らかく包まれる文章をお書きになる方だ。
人に優しくなりたいとき、人に優しくされたいとき、そんな時に読み返したい。
いかに社会に没頭し、感受性を落としながら生きているかを思い知る。
その中でも一番柔らかく包まれる文章をお書きになる方だ。
人に優しくなりたいとき、人に優しくされたいとき、そんな時に読み返したい。
いかに社会に没頭し、感受性を落としながら生きているかを思い知る。
2005年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに読んでみて、あらためて、名作と実感。簡潔な言葉の中に、深い意味があり、仏文学の真髄を見るようである。「人間の土地」など数々の名作を残したサン・テグジュペリが、この本を書いた想い。その平易なフランス語を、忠実に訳しつつ、美しい現代語に蘇らせた彼女の功績。これが遺作となった彼女の偉大さ。さらにまた、いつまでも静かに読み継いでいきたい本である。
2013年5月10日に日本でレビュー済み
内藤濯氏訳で「飼いならされてしまった」私には、ちょっと違和感を覚えた倉橋由美子氏訳。
帯に、大人のための「星の王子さま」とあるように、子どもにもわかるようにという余計な気遣いなどない簡潔な文章です。
私が比較して読んでみようと思ったのは、Amazonで「星の王子さま」と検索したら、訳者の数のあまりの多さにビックリしたから。いったい何人の方が翻訳されているのでしょうか。
しかし、翻訳で、本の雰囲気って、すごく違ってくるのですね。
内藤濯訳で、気になっていたのは、王子様を「あんた」と呼ぶこと。倉橋さんは「きみ」でした。
どうも「あんた」という言葉の響きが、私は好きではないのですが、学生時代のフランス語の先生も、生徒に対し「あんた」と呼び、私たちは先生に「あんたじじい」というニックネームをつけていたことをふと思い出しました。
訳者あとがきは、倉橋由美子さんの翻訳に対するコンセプトが書かれていて大変興味深かったです。
他の訳者の作品も手に取ってみたくなりました。
帯に、大人のための「星の王子さま」とあるように、子どもにもわかるようにという余計な気遣いなどない簡潔な文章です。
私が比較して読んでみようと思ったのは、Amazonで「星の王子さま」と検索したら、訳者の数のあまりの多さにビックリしたから。いったい何人の方が翻訳されているのでしょうか。
しかし、翻訳で、本の雰囲気って、すごく違ってくるのですね。
内藤濯訳で、気になっていたのは、王子様を「あんた」と呼ぶこと。倉橋さんは「きみ」でした。
どうも「あんた」という言葉の響きが、私は好きではないのですが、学生時代のフランス語の先生も、生徒に対し「あんた」と呼び、私たちは先生に「あんたじじい」というニックネームをつけていたことをふと思い出しました。
訳者あとがきは、倉橋由美子さんの翻訳に対するコンセプトが書かれていて大変興味深かったです。
他の訳者の作品も手に取ってみたくなりました。
2006年8月7日に日本でレビュー済み
文章がわかりやすく、カラーの挿絵があってイメージがわかりやすいです。大人が忘れてしまった大切ないつまでも持ち続けるべき気持ちが書いてあります。名作なので読んでみて下さい。