国防、外交に携わる当時の政治家、官僚OB、識者の考え方がわかるのが良い。
特に米軍再編と基地問題を取り上げた、軍事研究の河津幸英氏の項は興味深い。
一部を除いて共通しているのは、「情報を専門に取り扱う機関が欲しい」という点だが
政治家と官僚、識者で少しずつ意見がちがうのが面白い。
政治家は「情報機関」という「ハコ」が欲しいという意見でとまってしまうのに対して
官僚OB、識者は「国家戦略のための情報収集、解析、防諜」としての情報機関の設置
を求めているのが良くわかる。
さらに、石破茂氏、前原誠司氏の意見の違いが興味深い、政権担当側と、野党の
違いが明確に現れている。
石破氏は当時の政権下において出来ること、考えなければならない課題を明確に述べて
いるのに対し、前原氏は「考えること、やりたいこと、出来そうなこと」の話に終始し、
広く浅くは触れているものの、全体として「何がしたいのかなんとなくしかわかならい」
ものとなっている。
加藤紘一&西村真悟の東アジア、自主防衛論だが、これを意見として乗せるのは非常に
問題があると思う。両者とも防衛問題に携わっていた人物だが、加藤氏と西村氏の発言
そのものが、この国の安全保障レベルの低さを物語っているといえる。
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石破茂・前原誠司ほかが集中講義!日本の防衛 7つの論点 (別冊宝島Real) ムック – 2005/7/28
黒井 文太郎
(編集)
国防の新しい論点について熱く語る!
北朝鮮の核保有宣言、中国潜水艦領海侵入などが起こっているなか、防衛庁・自衛隊でもイラク派遣延長、防衛計画大綱改訂、憲法9条改正論議といった大きな変革が始まっている。石破茂前防衛長官、前原誠司「民主党」ネクスト防衛長官、大森義夫元内閣情報調査室長、秋山昌廣元防衛事務次官らがその核心について語る本格的緊急インタビュー集!
北朝鮮の核保有宣言、中国潜水艦領海侵入などが起こっているなか、防衛庁・自衛隊でもイラク派遣延長、防衛計画大綱改訂、憲法9条改正論議といった大きな変革が始まっている。石破茂前防衛長官、前原誠司「民主党」ネクスト防衛長官、大森義夫元内閣情報調査室長、秋山昌廣元防衛事務次官らがその核心について語る本格的緊急インタビュー集!
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2005/7/28
- ISBN-104796647899
- ISBN-13978-4796647892
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2005/7/28)
- 発売日 : 2005/7/28
- 言語 : 日本語
- ムック : 223ページ
- ISBN-10 : 4796647899
- ISBN-13 : 978-4796647892
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,873,398位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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