ライトノベル作家を目指してなくとも読んでいて楽しい本です。
話題作となった「マルドゥック・スクランブル」や「カオスレギオン」がいかにしてできたのか、ありのままを語ってくれています。
書き方は沖方さんなりの手法ですが、大多数の人がシナリオやキャラクター設定など考え方を把握することは出来ると思います。
他の方のレビューにある通り、実際に沖方さんの作品を読まなきゃどう手法が使われているのかなど具体例はわかりませんが、
本書は500円で売ってるんだしそれくらい買って読んでもいいんじゃないですかね。
私はamazonで保存状態の良い中古を買ったため本書は200円しませんでした。送料込みでも250円しません。
阿呆みたいに高いはうつー本ならまだしも、こんな良心的値段なら買う気にもなれます。
作品自体も面白いです。
それと「これはいいな」と特に思ったのは最後のブロック。
「リアリティがないと言われました」「意外性がないと言われました」などの実際にありがちな悩みを相談形式で答えてくれています。
これもやはり沖方さんの手法なので賛否両論あると思いますが、私からすれば非常に分かりやすい内容でした。
買って損は無い本であることは間違いないです。
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冲方丁のライトノベルの書き方講座 (宝島社文庫) 文庫 – 2008/5/12
冲方丁
(著)
『マルドゥック・スクランブル』などでおなじみの作家・冲方丁さんが、自らの作品をベースにライトノベルの書き方を開陳した『冲方式ストーリー創作塾』。刷を重ねたその人気作がついに文庫化されます! 現役作家ならではの視点、実際に作品をつくりあげていく具体的な様子がわかる様はライトノベルを書きたい人にとって最適のレッスンになります。
- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2008/5/12
- ISBN-104796663592
- ISBN-13978-4796663595
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登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2008/5/12)
- 発売日 : 2008/5/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 234ページ
- ISBN-10 : 4796663592
- ISBN-13 : 978-4796663595
- Amazon 売れ筋ランキング: - 570,264位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 788位宝島社文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1977年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の1996年に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年、第24回日本SF大賞 を受賞した『マルドゥック・スクランブル』などの作品を経て、2009年、天文暦学者・渋川春海の生涯を描いた初の時代小説『天地明察』で第31回吉川英 治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞し、第143回直木賞の候補となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『マルドゥック・スクランブル』(ISBN-10:4152091533)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2010年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この手のHOW TO本は役に立たないものが多いが、本作は楽しく読めた。だが、小説書こうという意欲は失せたかも。とにかく、伝えたいもの表現したいものがなければ、できるわけないですね。面白かったのは最後のQ&A集。編集者にこういわれたら、このようにしたらよいというアドバイスがのっている。趣味で好きなものを、時間を十分にかけてできる作品はいいが、締め切りに追われて書かされるのはごめん被りたい。私のような怠け者には無理です.
2012年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・感想
10代向けの本と銘打ってるように、やさしい語り口で技術論というよりも「本を書きたくなる本」を目指している。
目次を見れば分かるが【ホームルーム】と【5時間目】にその性質は色濃く表れている。ちなみにホームルームは一般論としてよく言われる「」の疑問・指摘に筆者が答えるという内容になっている。「小説家は孤高・孤独・孤立でなければならず、情報交換をするのはみっともない」と筆者が考えているわけではない。
筆者は作家毎にスタイルがあって良いと考えているようで、あくまで「自分が作家として考えたこと・感じたこと」を内省する内容となっている。目次に挙げられた作品が作られた環境、過程を知ることができて、ファンとしても楽しめる内容になっているのではないか。
巻末付録は情報が古く、今読んでも役立たないだろう。
・目次
【ホームルーム】本書について
・「小説が書けるようになると、何か良いことがあるんですか?」
・「技術論を書いているヒマがあったら、小説を書いた方が良いんじゃないですか?」
・「技術論は、とっても偉い作家が書くものじゃないんですか?」
・「作家が書いたものは、誰にも真似できないものである」
・「小説家は孤高・孤独・孤立でなければならず、情報交換をするのはみっともない」
・「他のメディアにふれることは、小説を書く上での参考にはならない」
【1時間目】マルドゥック・スクランブルの書き方
(Step1)編集者の要請
(Step2)種書き
(Step3)骨書き
(Step4)筋書き
(Step5・6)肉書き・皮書き
《休み時間 その1》デビューする前に決めたこと
【2時間目】カオス レギオンの書き方
(Step1)主要人物の種書き
(Step2)プロット
(Step3)人物とプロットの調整
(Step4)交渉―そして推敲―
《休み時間 その2》デビューの後のこと
【3時間目】蒼穹のファフナーの書き方
(Step1)人物とプロット
(Step2)ぶった切り
(Step3)再構成
(Step4)執筆
《休み時間 その3》作家性
【4時間目】とりあえず書いてみましょう
(その1)主題探しのコツ
(その2)テレビ番組遊び
(その3)擬人化遊び
(その4)四コマ漫画
(その5)パロディ
《お昼休み》新人を取り巻く状況について
【5時間目】こんな風に言われたんですが
・「説得力がない」と言われました
・「リアリティがない、作品にのめり込めない」と言われました
・「意外性がないよ」と言われました
・「意外性がないよ」と言われました'A
・「君の作品は目新しさがない、面白みがない」といったことを言われました
・「インパクトがない」と言われました
・「文章が下手だ」と言われました
《放課後》読む娯楽から、書く娯楽へ
巻末付録 早速応募!新人賞募集要項一覧
10代向けの本と銘打ってるように、やさしい語り口で技術論というよりも「本を書きたくなる本」を目指している。
目次を見れば分かるが【ホームルーム】と【5時間目】にその性質は色濃く表れている。ちなみにホームルームは一般論としてよく言われる「」の疑問・指摘に筆者が答えるという内容になっている。「小説家は孤高・孤独・孤立でなければならず、情報交換をするのはみっともない」と筆者が考えているわけではない。
筆者は作家毎にスタイルがあって良いと考えているようで、あくまで「自分が作家として考えたこと・感じたこと」を内省する内容となっている。目次に挙げられた作品が作られた環境、過程を知ることができて、ファンとしても楽しめる内容になっているのではないか。
巻末付録は情報が古く、今読んでも役立たないだろう。
・目次
【ホームルーム】本書について
・「小説が書けるようになると、何か良いことがあるんですか?」
・「技術論を書いているヒマがあったら、小説を書いた方が良いんじゃないですか?」
・「技術論は、とっても偉い作家が書くものじゃないんですか?」
・「作家が書いたものは、誰にも真似できないものである」
・「小説家は孤高・孤独・孤立でなければならず、情報交換をするのはみっともない」
・「他のメディアにふれることは、小説を書く上での参考にはならない」
【1時間目】マルドゥック・スクランブルの書き方
(Step1)編集者の要請
(Step2)種書き
(Step3)骨書き
(Step4)筋書き
(Step5・6)肉書き・皮書き
《休み時間 その1》デビューする前に決めたこと
【2時間目】カオス レギオンの書き方
(Step1)主要人物の種書き
(Step2)プロット
(Step3)人物とプロットの調整
(Step4)交渉―そして推敲―
《休み時間 その2》デビューの後のこと
【3時間目】蒼穹のファフナーの書き方
(Step1)人物とプロット
(Step2)ぶった切り
(Step3)再構成
(Step4)執筆
《休み時間 その3》作家性
【4時間目】とりあえず書いてみましょう
(その1)主題探しのコツ
(その2)テレビ番組遊び
(その3)擬人化遊び
(その4)四コマ漫画
(その5)パロディ
《お昼休み》新人を取り巻く状況について
【5時間目】こんな風に言われたんですが
・「説得力がない」と言われました
・「リアリティがない、作品にのめり込めない」と言われました
・「意外性がないよ」と言われました
・「意外性がないよ」と言われました'A
・「君の作品は目新しさがない、面白みがない」といったことを言われました
・「インパクトがない」と言われました
・「文章が下手だ」と言われました
《放課後》読む娯楽から、書く娯楽へ
巻末付録 早速応募!新人賞募集要項一覧
2009年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
HRのノリで読めます。
プロット等、面倒なところは流し目で読み、休み時間(精神論)が待ち遠しい本ですw
これから、冲方氏の本を片っ端から読みたいと思います。
プロット等、面倒なところは流し目で読み、休み時間(精神論)が待ち遠しい本ですw
これから、冲方氏の本を片っ端から読みたいと思います。
2011年11月26日に日本でレビュー済み
ひょっとしてライトノベル作家を目指す人は馬鹿しかいないと思ってるのだろうか?
本書は分かり易いし、非常に納得できる作品だが、基本的な事が多すぎな気がする。
他のハウツー本の丸写しの榎本秋よりはかなりましだが、もう少し突っ込んだ話も描いて欲しいかも。とはいえ、分かり易いのは確かだし星4つにさせて頂きます。
本書は分かり易いし、非常に納得できる作品だが、基本的な事が多すぎな気がする。
他のハウツー本の丸写しの榎本秋よりはかなりましだが、もう少し突っ込んだ話も描いて欲しいかも。とはいえ、分かり易いのは確かだし星4つにさせて頂きます。
2008年5月13日に日本でレビュー済み
まさか、文庫化されるとは。
と言うのも、多くの方が言われれていますが、この本は情神論が多く、技術論としてはあまり使えるものではないからです。
技術論として考えなければ、さりげなく感銘を受けさせる言葉や、笑わせるネタがあって、読んでて単純に面白いんですが。
実際、こんな小説作法の本がボンと分りやすい場所に平積みされているのを見ると結構人気みたいですね。
はっきり言ってこの本で、絶対小説なんて書けるようには思えません。
しかし、この本が沢山の人の眼に映り、創作活動への興味を持たせたるきっかけになるのならば、それがこの本の意義なのではないでしょうか。
云わば広告塔。それがこの本の価値なのだとおもいます。
そして、そこまで含め冲方さんの意図のように思え、冲方さんには、もうすごいなぁと思うほかありません。
と言うのも、多くの方が言われれていますが、この本は情神論が多く、技術論としてはあまり使えるものではないからです。
技術論として考えなければ、さりげなく感銘を受けさせる言葉や、笑わせるネタがあって、読んでて単純に面白いんですが。
実際、こんな小説作法の本がボンと分りやすい場所に平積みされているのを見ると結構人気みたいですね。
はっきり言ってこの本で、絶対小説なんて書けるようには思えません。
しかし、この本が沢山の人の眼に映り、創作活動への興味を持たせたるきっかけになるのならば、それがこの本の意義なのではないでしょうか。
云わば広告塔。それがこの本の価値なのだとおもいます。
そして、そこまで含め冲方さんの意図のように思え、冲方さんには、もうすごいなぁと思うほかありません。
2010年5月27日に日本でレビュー済み
この本にはうぶちんのプロットが載せてあります。
うぶちんのプロットを読む限り、シナリオ(脚本)のテクを活かしているみたいです。
が、本書にはそのあたりの解説が皆無。
なにかしらシナリオの教本を併読すれば更に楽しめると思います。
『だれでも書けるシナリオ教室』(岸川 真著、芸術新聞社刊)という本が併読に向いていると思います。
と言うか、私がうぶちんの『ストーリー創作塾』を読んでわからなかった部分が、
上記の本を読むことによって理解できました。
うぶちんのプロットを読む限り、シナリオ(脚本)のテクを活かしているみたいです。
が、本書にはそのあたりの解説が皆無。
なにかしらシナリオの教本を併読すれば更に楽しめると思います。
『だれでも書けるシナリオ教室』(岸川 真著、芸術新聞社刊)という本が併読に向いていると思います。
と言うか、私がうぶちんの『ストーリー創作塾』を読んでわからなかった部分が、
上記の本を読むことによって理解できました。
2008年6月9日に日本でレビュー済み
先んじてレビューをされた方々が仰られている通り、基本的に書く事に対する興味を抱いてもらおうという意図で作られていると思う作品です。
ですので、何も小説を書いたことがない方の為の作品です。その為、地の文が軽快かつテンポ良く進むため、読み物としても面白く完成されています。
ですが、この作品内にて一番自分がここが参考になった、ここが面白かったと思うのは筆者がプロットを作る過程です。
プロットを作る時に実際に作者が体験したと思われる苦悩、何を意図してその作品のその場面を書いたのかが自分が今まで見てきたいわゆる小説の書き方を解説した作品と比べると詳細にその時の作者の感情や考えを踏まえて書かれています。
作者がどの場面にてどのキャラクターの感情表現を行うのか意識し、編集の方はどの場面や作品全体の対象年齢などを意識したのかが軽いエピソードと共に書かれている為、実際に小説を書いている方でプロットや演出をしっかりと作りこむタイプの作り手には参考になると思います。
文章力、或いはキャラクターの作り方などでは別の作品をお勧めしますが、実際に作品を出版されている作者のプロットを当時の作者が持つ考えや感情と共に読むことが出来るという得がたい経験を得ることが出来る作品だと思います。
ただ、この作品にて書かれているプロットの演出が実際にどのように行われているかは紹介されている作品を見るしかないため、星を一個減らしております。
ですので、何も小説を書いたことがない方の為の作品です。その為、地の文が軽快かつテンポ良く進むため、読み物としても面白く完成されています。
ですが、この作品内にて一番自分がここが参考になった、ここが面白かったと思うのは筆者がプロットを作る過程です。
プロットを作る時に実際に作者が体験したと思われる苦悩、何を意図してその作品のその場面を書いたのかが自分が今まで見てきたいわゆる小説の書き方を解説した作品と比べると詳細にその時の作者の感情や考えを踏まえて書かれています。
作者がどの場面にてどのキャラクターの感情表現を行うのか意識し、編集の方はどの場面や作品全体の対象年齢などを意識したのかが軽いエピソードと共に書かれている為、実際に小説を書いている方でプロットや演出をしっかりと作りこむタイプの作り手には参考になると思います。
文章力、或いはキャラクターの作り方などでは別の作品をお勧めしますが、実際に作品を出版されている作者のプロットを当時の作者が持つ考えや感情と共に読むことが出来るという得がたい経験を得ることが出来る作品だと思います。
ただ、この作品にて書かれているプロットの演出が実際にどのように行われているかは紹介されている作品を見るしかないため、星を一個減らしております。