死体の痕跡を完璧に消し去るという「特殊清掃」を生業にしている主人公たちが、
仕事で「片付けた」浴槽内で自殺した20代前半女性の死因を探り始める。
描写は所々グロいが、読むスピードを妨げない。
SNSの匿名性、ネット社会における孤独、美容整形の恐ろしさなどが現実的で
こちらの恐怖心を存分に煽る。
読後はエンターテインメント的に作られた「怖さ」よりも、語られた内容の
リアルな「怖さ」が色濃く感じられた。
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コーリング 闇からの声 (宝島社文庫 C や 1-3) 文庫 – 2009/4/4
柳原 慧
(著)
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による文庫化最新作!
零と純は、腐乱した死体の片付けなどを行なう特殊清掃屋。ある日、浴槽内で死んでいた女の部屋を清掃するが、あまりにも不審な彼女の死に疑問を抱いた彼らは、女の死の謎に迫っていく。
溶けた死体と一緒に、浴槽内で発見された1台の携帯電話。彼女が最後に呼びかけたのはいったい誰?
※この作品は2007年3月に単行本として刊行されたものです。
零と純は、腐乱した死体の片付けなどを行なう特殊清掃屋。ある日、浴槽内で死んでいた女の部屋を清掃するが、あまりにも不審な彼女の死に疑問を抱いた彼らは、女の死の謎に迫っていく。
溶けた死体と一緒に、浴槽内で発見された1台の携帯電話。彼女が最後に呼びかけたのはいったい誰?
※この作品は2007年3月に単行本として刊行されたものです。
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2009/4/4
- ISBN-104796670297
- ISBN-13978-4796670296
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登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2009/4/4)
- 発売日 : 2009/4/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 318ページ
- ISBN-10 : 4796670297
- ISBN-13 : 978-4796670296
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,254,093位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,266位宝島社文庫
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2012年9月27日に日本でレビュー済み
美を求める女性の心理を逆手に取った凶悪犯罪のお話
救いのない話だが勢いがあり一気に読める
ただ主人公の霊が見えるという能力が大して生かされないのは
ちょっと首をひねってしまうが良作といえるレベルだろう
救いのない話だが勢いがあり一気に読める
ただ主人公の霊が見えるという能力が大して生かされないのは
ちょっと首をひねってしまうが良作といえるレベルだろう
2009年5月27日に日本でレビュー済み
死体の後始末というか、清掃屋の話であるが、なかなかどうして・・読み応えがあった。
自殺か他殺なのか?から真犯人へたどりつく展開は、最近のネット犯罪と一昔前になったが狂牛病の話、整形、風俗といろんなことが絡まりあって、読者を厭きさせない。
この二人の若者の今後の活躍を期待してしまう。
たぶん、シリーズものになれば迷わず購入してしまうと思う。
自殺か他殺なのか?から真犯人へたどりつく展開は、最近のネット犯罪と一昔前になったが狂牛病の話、整形、風俗といろんなことが絡まりあって、読者を厭きさせない。
この二人の若者の今後の活躍を期待してしまう。
たぶん、シリーズものになれば迷わず購入してしまうと思う。
2009年11月6日に日本でレビュー済み
いかさま師からのファンです。さすがというか、軽快に読み進めていける本です。じっくり読むと色々不条理な箇所もちらほら見受けられるのですが、それはおそらく私の専門分野とかぶる部分が
多いためでしょう。もっとも個人的に趣味の読書まで自分の仕事を持ち込みたくない私にとっては頭を使わずともサクサクと読み進めていける感じが気に入っているのですが。つまり、専門的な知識が
弱いというのはこの作者にとってはウィークポイントではなく、あえて割り切ってその点を巧妙な書き筋でカヴァーして長所にしている。流石の手腕ですね。シリーズ化も検討できる内容です。続編を期待します。
多いためでしょう。もっとも個人的に趣味の読書まで自分の仕事を持ち込みたくない私にとっては頭を使わずともサクサクと読み進めていける感じが気に入っているのですが。つまり、専門的な知識が
弱いというのはこの作者にとってはウィークポイントではなく、あえて割り切ってその点を巧妙な書き筋でカヴァーして長所にしている。流石の手腕ですね。シリーズ化も検討できる内容です。続編を期待します。
2009年6月14日に日本でレビュー済み
しみじみとした恐怖感となんとも言えない寂しさと胸の奥につかえるようななんとも言えない感情。たった今読み終わって感じている事の全てです。
なんというか心霊的な怖さと人間の悪意とも断言できない悪意と、そして自分では防ぎようのないことへの恐怖がない交ぜになって襲ってきます。ある意味たまらん。身に迫る恐怖とは自分にとってまさにこのことです。出てくる事柄(扇風機おばさんとか、『サイバーフォレスト』とか)が身近な事だけに、近くで起きてても不思議じゃないんだなーと思った瞬間、とてつもなくリアルな物語に変身しました。
女性側の心理もよく判る。恵美の美しくなりたい、という気持ちだって、志織の私だけ置いていくなんて、という気持ちだって、持っていない女は絶対にいない。そこを理解し、そして文章を読んでビジュアル的に想像する事ができ、そして病気に対する恐怖感を感じられる人ならば、これはミステリというよりもホラーになりえる物語だと思います。
しかし怖いだけではありません。この主人公コンビの前向きな強さとさわやかさ、彼ら二人を取り巻くペニノと沙莉菜のキャラクターが物凄い救いになってます。シリーズ化したら買い続けるのは決定です。
なんというか心霊的な怖さと人間の悪意とも断言できない悪意と、そして自分では防ぎようのないことへの恐怖がない交ぜになって襲ってきます。ある意味たまらん。身に迫る恐怖とは自分にとってまさにこのことです。出てくる事柄(扇風機おばさんとか、『サイバーフォレスト』とか)が身近な事だけに、近くで起きてても不思議じゃないんだなーと思った瞬間、とてつもなくリアルな物語に変身しました。
女性側の心理もよく判る。恵美の美しくなりたい、という気持ちだって、志織の私だけ置いていくなんて、という気持ちだって、持っていない女は絶対にいない。そこを理解し、そして文章を読んでビジュアル的に想像する事ができ、そして病気に対する恐怖感を感じられる人ならば、これはミステリというよりもホラーになりえる物語だと思います。
しかし怖いだけではありません。この主人公コンビの前向きな強さとさわやかさ、彼ら二人を取り巻くペニノと沙莉菜のキャラクターが物凄い救いになってます。シリーズ化したら買い続けるのは決定です。
2007年3月19日に日本でレビュー済み
パーフェクトプランの作者が送るサイコサスペンス。ややご都合主義的な部分もあるが、犯人の狂気もなかなか見ごたえがあったし、話も二転三転するので飽きない。装丁も内容同様グロテスクである。霊的な話も若干出てくるが、そっち系が主の話ではないので、非現実的な話が苦手な人でも十分楽しむ事ができる。