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NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる 単行本 – 2009/9/17

3.8 5つ星のうち3.8 66個の評価

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購入オプションとあわせ買い

100万人を越えたうつ病患者。「ココロの風邪」と言われ、休養をとって抗うつ薬を飲み続ければ半年から1年で回復するといわれてきた。しかし、4人に1人の患者が、治癒までに2年以上を要し、その半数が再発している。治療が長期化している患者の多くが、不必要に多種類、多量の薬を投薬されている。それを見直す取り組みが始まった――。今年前半に放映され、大きな反響を呼んだNHKスペシャルの書籍化。多剤投薬、クリニック乱立、SSRIの副作用からカウンセリングの壁など、番組で取り上げられなかったエピソードも盛り込んで、うつ病治療の新しい道を探るドキュメンタリー。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 宝島社 (2009/9/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/9/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 252ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4796671730
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4796671736
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.9 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 66個の評価

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NHK取材班
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本社会のひずみ(あまりに膨大なうつ病者の増加)、
精神科医の問題点が満載。
どうしても狭い世界になりがちだったので一般の人には分からない闇の
部分に光を当てた点が大きい。

決して医者や薬を否定する内容なわけではなく、
一部の医者がロクな技術もないのに新規参入してる現状、
診断や投薬が複数の病院で大きく異なる事実、
英米ではカウンセリングが基本なのに日本では遅れている事実(保険適用でないので高額になると言う理由だけで)、
医者はビジネスのために3分診断をしてる事実(ドイツでは週に2,30人だが、日本では1日に4,50人)、

それらが分かっただけで成果は大きいだろう。
有意義な本だった。
医者は嫌がると思うけれど、NHKがしっかり取材した結果だから信用に値する内容。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今通っている医療機関の現状などが書いてある良い本でした。
2014年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の方が、完全にスキルが高いです。この本に書いてあるような事は10年以上前から
分かっていました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
弱い磁気刺激を10~30回行うことによって
脳の活動を回復させるTMS治療について知りたくて読みました。

薬物治療ではなかなか回復しない、あるいは薬の副作用が見過ごせないうつ症状で
TMS療法は画期的な役割を果たすのではないかと思います。
もちろん、実際の効果は人によってそれぞれのはずですが、
知っておいて損はないはず。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うつ病で治療(服薬)継続中の7年目に再燃し、双極性障害II型と判明した者です。
自分でネット等で調べて双極IIではないかと医師に申し出て診断が出ました。
最初のうつ病との診断を「誤診」とまでは考えていません。

肯定的なレビューは既に数多く書かれており内容が重複するので、気になったことだけ・・・。

DSMやICDの影響で「うつ病」の範囲が拡大しましたが、この本ではそれよりさらに広く、抑うつ症状を伴う不安障害・神経性障害の事例も「うつ病」に含めています。いわゆる「うつ(症状)」=「うつ病」という誤解ではないでしょうか。うつ病概念の拡散という現状を象徴しているようです。

初診で診断が確定し、しかもどの医師でも診断が一致するのが当然だ、という印象を受けます。「うつ病」は一つの疾病単位ではなく「症候群」のようなもので、原因が未解明のため、身体疾患のような原因別の疾病分類もなく、理学的検査方法もない状態にあることをお忘れなく。

うつ病の「原因」は「ストレス」「過労」「対人関係」などであるかのような印象を受けます。「心理的な病気」という表現が象徴的です。状況はうつ病の「きっかけ」にはなりますが「原因」そのものではありません。

「心因性」「内因性」という概念と疾病分類(診断法)との関係に関する理解が不足していると思われます。

うつ病の治療法として、うつ病===>心の病気===>心理療法===>カウンセリング、という発想は注意が必要かと思います。カウンセリングという言葉の意味がどれだけ共有できているか疑問です。

患者の自己判断での減薬や服薬中止を容認あるいは推奨するかのような印象を受けます。

「薬と休養で半年くらいで治ります」という製薬会社のプロモーションを流し続けておいて、「”心のカゼ”とはとても言いにくい状況に陥っている」原因を「不適切な治療」に帰するだけでは、「適切に治療すれば治ります」という言説へのすり替えにすぎません。今後は「うつ病が治らない」のは全て「治療が不適切だから」と誤解されます。

「”心のカゼ”とはとても言いにくい状況に陥っている」のではなく、今となっては”心のカゼ”という表現がいかに誤解を招く表現だったかを伝えるべきです。

「うつ病」の基本的な知識をもっと勉強してから取材して欲しいです。テレビ局の取材班としてはこれでも上出来かも知れませんが。

この本の参考文献に挙げられている「うつ病の真実」(野村総一郎著)も読まれることをお奨めします。少しイメージが変わるかも知れません。
50人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SSRIもベンゾジアゼピン系の抗不安剤も深刻な副作用を引き起こすという。 NHKは“公共性”が高いメディアとして認知されているので、本書とその元になった番組が製薬会社や医師たちに与えた衝撃(=損害)は凄まじいものであったことは容易に想像されます。 NHKは“公平性”を担保しているように書いていますが、本書は基本的には抗うつ剤は<悪>であるという印象を読者に与えるはずです。

実際過剰投与の問題はあるのでしょう。 世に警笛を鳴らした功績は大だと思います。 でも、良い薬を作る努力を製薬会社には続けて頂きたい。

認知行動療法については個人的には疑問を感じます。 英国では1対1が基本のようですが、日本では主としてグループでの治療がおこなわれているようです。 うつや精神的な問題を抱えているひとたちは、そもそもグループにいることに<居心地の悪さ>を感じている/いたひとが多いのではないか。 患者それぞれの問題に合わせた治療が求められるのでしょう。

医師が話を聞いてくれない、聞くつもりがない・聞きたくない(!)、もしく聞きたくても時間がとれないというのは大問題です。 <誰かと話をすること>で救われる部分は大きいと思う。

心理療法士の育成、日本でも国歌事業として推進して頂きたいと思います。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年8月19日に日本でレビュー済み
臨床心理士がなぜ国家資格にならないのか

そこには、医師達の心理士に対する強い不信感がアルから だと、分かりました。

これでは、鬱の薬では、治らない3割の人達が余りにも 可哀想では無いでしょうか

イギリスでは、国を上げて、この問題に取り組んでいるそうです
では… なぜ‥  

日本では、無理なのか…

その 悲しい現実も書いてあり非常に心が痛んでいる今日この頃です

【どんな人でも輝かしく美しい花を持っている】 心の中にです

僕は、そう確信しています

その、大事な お花を 咲かすには、回りの助けもいるのです

みんな、もっと大事にしましょう。 人を

病んでる人も犯罪を犯してしまう人も 生まれた時は、 純粋 なのです

大事な大事なheart を 持っています
それを、枯らしてはいけません。

もっともっと人を大切に愛を持って明日を生きてみませんか

一人 1人 が そう心がけて行けば、 その、 気持ちは連鎖し、 百年後 には、 とっても 暖かい 天国のような楽園を自らの手で 造り出しているかもしれません

理想論だと、思わず

しっかりと心に刻んでほしいです

み〜んな 大事な 仲間です。 お互いに貶めあっては、ならないのです

人は、本当に大事です

それが… どんな子であっても

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は31歳で、うつ病を患って3年になります。
うつ病は寛解までもうちょっとというところですが、
抗うつ薬のせいで薬剤性肝障害になりました。
つまり抗うつ薬の薬害の被害者です。
今は薬を減らしつつ、肝臓の治療をしています。

今の主治医の処方で肝臓が悪化しましたが、
うつ病が大幅に改善したことも事実なので恨んではおりません。

インチキ治療者(気功とか)が、この本を錦の御旗のように振りかざして
自らの治療を正当化してるのを見て買ってみました。

一言で言うと偏向がひどいです。あまりにひどすぎて
読み終わったあと具合悪くなりました。
この取材班はうつ病のことを全然わかってません。
全体的にひどいのですが、あんまり長く書いても読む人が大変なので
特にひどいと思うとこだけ書きます。

一番ひどいのは3章ですね。

この章はSSRIを飲んでいる人への偏見を助長しています。
SSRIの副作用のうち「攻撃性」を丸々1章使ってこれでもかというぐらいに誇張しています。
なんで重大な副作用はたくさんあるのに「攻撃性」だけを選んだのでしょうか?
恐らく攻撃性が一番ショッキングで視聴率が稼げるからでしょう。

この章を読むと、まるでSSRIを飲んだらみんな頭がやられて攻撃的になるように読めます。
これを読んだ人は「SSRIを飲んでる奴には近づかないでおこう」と思うでしょう。
SSRIで攻撃性が出ることはありますが、現在100万人以上が飲んでるのですから、
犯罪を助長する可能性なんて無視できるほど小さいです。
それに、攻撃性と一口に言っても「なんかイライラするな」という程度から
凶悪犯罪に走る程度まで全部攻撃性に入るわけですが、
この章は意図的に凶悪な例だけを次々に記載し、攻撃性=犯罪という印象操作をしています。

いくら可能性が低くても事例がある限り正しい報道だと思われる方もいるかもしれませんが、
考えてもみてください。日本の中で犯罪率が最も高いのは大阪府ですが、
「大阪府民の攻撃性」と題して凶悪な事件をこれでもかこれでもかと流すようなことをしますか?
天下の大マスコミが。SSRIの攻撃性は犯罪率には全く現れてこないような微小な問題なのですから
これが偏見と差別の助長以外の何なのでしょうか。

申し訳程度に「疫学の面から攻撃性について反論もあるよ」とか書いてますが、
それなら五分五分に両論併記すべきでしょう。
マスコミの仕事としてインパクトを出したい気持ちはわかりますが、
このような繊細な問題を軽々しく扱ってはいけません。

製薬会社を叩きたいのはわかりますが患者に迷惑がかからないように叩いてもらいたいです。
例えば製薬会社の宣伝戦略によって何でもかんでもSSRIが処方され濫用されて、
うつ病患者の異常な増大につながっているとか、そういう別の切り口はあるでしょう。
なんでマスコミって異常行動とか自殺企図とか攻撃性とかが好きなんですかね。
タミフルのときもそうでしたし。

この章の元になった放送は見てないですが
ネット上の反応を見る限り放送もかなり差別的な演出だったようですね。

だいたいこの本には全体的にうつ病患者への偏見が見られる。
「うつ病患者はもともと内向的」とか。社交的な人でもうつ病にはなりますよ。

また、この章に書いてある事例には1件だけ腑に落ちない事例があります。
それはパキシルを飲んでいたCという患者が
その後にビールを飲もうとしたら奥さんに暴力ふるったという話。
…なんで抗うつ薬飲みながら酒飲んでんの?
この患者は以前躁転したときに医者に行ったが躁転は無いと誤診されたと言います。
抗うつ薬と酒を一緒に飲むような患者の話を信用できるのか?
警察沙汰になったらしいですが、本当に「ビールを飲む前」だったのかも怪しい話です。

全体的に言えるのですがこの本に出てる患者は治療の姿勢に問題がある場合が多いです。
ドクターショッピングをしたり、医者の処方を拒否して勝手に断薬したり…。
酒を飲んでる例も上記の他に何件か書かれてましたね。
うつ病のときに酒を飲むとアルコール依存症を併発して破滅しますよ。
うつ病の患者はアルコール依存症を合併する確率が高いのです。
抗うつ薬に依存性があるとか嘘八百書いてるくせに
それよりはるかに依存性の高いアルコールについて全く危険視してないのが笑えます。
私も酒は好きでしたがうつ病になってからきっぱりと止めましたよ。

上記の人々は果たして治す気があるんでしょうかね?
「酒を飲んで悪化して5件病院を変わった」とか書いてありますが、
5件も変わるってことは恐らく紹介状も何も無しに変わったんでしょう。
紹介状無しに転院するということは治療が振り出しに戻るということです。
そんな態度で病気に望んでて治るわけないでしょう。

うつ病の治療には確かに医者の能力や周りの人々のサポートが必要ですが、
患者のほうにもあるべき態度というものがあります。

この本は

「患者は何をしても許される。患者の証言は全部真実で絶対的な正義である」

という前提に立っているので、大幅に偏向しており信用出来ないです。
私も患者だからわかりますが、ひどい患者も多いですから。

また、この本は患者の事例はたくさん載っていますが、
多剤大量処方を受けた人が無理やり減薬して良くなったというような
極端な話ばっかりです。多剤大量処方も確かに不適切な投薬なのですが、
抗うつ薬の投与量が十分でないこともまた不適切で、
悪化の原因になりますから、そのようなケースも書くべきでしょう。
例えば私のように衝動的な自殺行動があった重篤な患者が
適切な投薬を受けたことで改善したというような話は一切載ってないので、
うつ病治療の実情を反映しているとは言い難いです。

前書きで「抗うつ薬を否定するものではない」と書いており、
確かに「抗うつ薬は要らない」と取材班が直接書いてる箇所はありませんが、
意図的に偏った事例ばかり載せることで実質的に否定しています。

また、「要らない」と取材班が直接書いている箇所は無いのですが、
軽症な患者が無理やり断薬して「うつ病は自分で治すものなんだ」と言ったという話を
美談に仕立てているので、これはどうかと思います。

重篤な患者に「自分で治せ」などと言ったら死にます。
この本のせいで死人が出たら「あの患者が勝手に言っただけ。うちは言ってない。」
とでも言うつもりなのでしょうか。マスコミらしい姑息な考えです。

私は自分の力だけではここまで治せませんでした。
お医者様や家族や友達が力になってくれたことでここまで治せたのです。
うつ病は患者と周りの人の協力作業で治すものです。

薬は悪だ薬は悪だと実質的に書き散らしているこの本ですが、
第4章では今度は心理療法を良いことずくめの正義の治療法として崇め奉っています。
むかしSSRIを夢の薬だと持ち上げまくったのはマスコミではなかったですか?
今度は心理療法で同じことをやるんですかね?
この本には「抗うつ薬を4回変えても効かなかった人が3割もいる!
だからその3割の人のために心理療法を導入したほうが良いんだ!」
みたいなことを書いてますが、そんな単純なものではないでしょう。
抗うつ薬が効かなかったからと言って心理療法が効くとは限りませんし、
そもそも切り替え4回目で効かないと判断するのはどうなのか。
私は6回ぐらい変えたところで劇的に効きましたよ。
うつ病はそんな単純な病気ではないので抗うつ薬は何種類も試してみる必要があります。
心理療法も同じでしょう。
カウンセラーの技量や相性にものすごく左右されますし、
差し迫った患者や重篤な患者には使えません。
また、学者の先生方がたくさん議論をしておられますが、
カウンセリングは薬に比べて科学的な根拠で劣るようですね。
薬ならばニセ薬と本物の薬を比べて厳密な実験ができますが、
カウンセリングは原理的にそのような厳密な実験がしにくいので
どうしても結果にバイアスが入ってしまうようです。
あるお医者様のサイトには「確かにカウンセリングの効果の厳密性を疑うのは最もだが、
あまり厳密さを追求し過ぎると薬を過大評価してしまう。
うつ治療は薬さえ飲めばいいというわけではないのでカウンセリングも処方する。」
と書かれておられました。
結局、薬も含めて色々な治療法を患者に合わせて使い分けたり組み合わせたりするしかないのです。
そういうデメリットをいっさい書かず万能の治療法のように書くのはどうかと思いますよ。

また、これは本とは関係ないのですが、
いま病院以外のカウンセラーにかかるのはおすすめしないです。
宗教じみたところがカウンセリングと称して布教活動してたりとか、
インチキが多すぎて危ないです。ちゃんと病院で処方してもらったほうが良いと思います。

気がついたらめちゃくちゃ長く書いてしまった…。ごめん。

まだまだ言い足りないことは非常にたくさんあるんですがこれぐらいにします。
最後に1つだけ。

どことは言いませんがこの本に出ている病院の中で1件めちゃくちゃ評判悪い病院がありますよ。
気をつけてください。

2015.4.28追記
この本の3章はクローズアップ現代の放送を文書化したものですが、
現在、クローズアップ現代のやらせが問題化しています。
この本の回とは別の回ですが、
扇情的な映像にするために事前打ち合わせ済みの人物を
初対面であるかのように捏造したりしていたようです。
NHKはやらせではなく演出だと言っていますが、
いずれにしても視聴者に不誠実なことには変わりないでしょう。
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