最初に。表題作も含め、その後に収録されている読切作品すべてが傑作でなければ
不満という方にはお勧めしません。
表題作は、他のレビューでも評価されている通り素晴らしいものです。
バットマンの葬儀が、幻想的なストーリーで進んでゆきます。
最後のオチまで夢うつつの様な感覚で読み進めていくと驚くべきラストが待っています。
ネタバレになりますので詳しくは書きませんが、バットマンの死という結末の意味以外に、
様々なライターやペンシラーがコミックを製作するというアメコミ全体の世界感への一つの回答が
含まれている気がします。
しかし、本書にはキャラクター紹介は無いので、バットマンの葬儀に出席するキャラクター達を
知らなければ、楽しさ半減です。
よって、バットマンのヴィランはあまり知らないという「バットマン初級者」は他の書物で
キャラクターを勉強した上で読んで下さい。
レビュー以外の本の紹介になりますが、「バットマン パーフェクトガイド」がキャラクターを
知るのには適していると思われます。
表題作の次に収録されている白黒コミックも味があって楽しめました。
コミックに登場する役者として生活をしているバットマンとジョーカーを描いたコメディーです。
最近はお堅いストーリーが多いバットマンですが、この作品の笑いは1960年代のバットマンの
ナンセンスだが、どことなく現実味もある笑いを彷彿させます。
その後に収録されている作品は、傑作とは言い難いものの味のある作品です。
個人により評価が大きく分かれるでしょう。
よって、最初に書きましたが、表題作も含め、その後に収録されている読切作品すべてが傑作でなければ
不満という方には本書はお勧めしません。
しかし、表題作にだけでも、この価格の価値は十分にあります。
お勧めです。
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バットマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books) 大型本 – 2010/5/20
柳下毅一郎氏、推薦!
「死(デス)を司るゴスのプリンス、ニール・ゲイマンがしめやかにバットマンの葬儀を執り行う。」
アラン・ムーア、フランク・ミラーと並ぶ人気ライター、ニール・ゲイマン(代表作『サンドマン』『コララインとボタンの魔女』)が、バットマンへの愛と敬意を込めて綴った、感動のバットマン最終話。
『ダークナイト・リターンズ』『イヤーワン』に続き、
バットマンシリーズに新たなる名作!
同時発売の「スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード」へのオマージュでもあり、2冊同時に読むことで、より深みが増す内容となっています。表題作(前・後編)の他、ニール・ゲイマンが手掛けたバットマン作品4編を同時収録。「Pavane」「Original Sins」「When is a door」は表題作と同じく初邦訳、「A Black and White World」は、既に絶版となり入手不可能な『バットマン:ブラック&ホワイト』(小学館集英社プロダクション刊)に掲載されていた傑作短編で、貴重な再収録となります。
【あらすじ】
ゴッサムシティのとある街角、寂れたバーの奥で、ある男の葬儀が行われていた。続々と集まってくる参列者は、ゴッサムシティを騒がす悪党たち、ロビン、アルフレッド……そう、棺に横たわる男は、闇の騎士バットマンだ。参列者は口ぐちにバットマンの最期を語り始めるが……? はたして、ゴッサムシティの闇の騎士バットマンに何が起こったのか?
「死(デス)を司るゴスのプリンス、ニール・ゲイマンがしめやかにバットマンの葬儀を執り行う。」
アラン・ムーア、フランク・ミラーと並ぶ人気ライター、ニール・ゲイマン(代表作『サンドマン』『コララインとボタンの魔女』)が、バットマンへの愛と敬意を込めて綴った、感動のバットマン最終話。
『ダークナイト・リターンズ』『イヤーワン』に続き、
バットマンシリーズに新たなる名作!
同時発売の「スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード」へのオマージュでもあり、2冊同時に読むことで、より深みが増す内容となっています。表題作(前・後編)の他、ニール・ゲイマンが手掛けたバットマン作品4編を同時収録。「Pavane」「Original Sins」「When is a door」は表題作と同じく初邦訳、「A Black and White World」は、既に絶版となり入手不可能な『バットマン:ブラック&ホワイト』(小学館集英社プロダクション刊)に掲載されていた傑作短編で、貴重な再収録となります。
【あらすじ】
ゴッサムシティのとある街角、寂れたバーの奥で、ある男の葬儀が行われていた。続々と集まってくる参列者は、ゴッサムシティを騒がす悪党たち、ロビン、アルフレッド……そう、棺に横たわる男は、闇の騎士バットマンだ。参列者は口ぐちにバットマンの最期を語り始めるが……? はたして、ゴッサムシティの闇の騎士バットマンに何が起こったのか?
- 本の長さ128ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館集英社プロダクション
- 発売日2010/5/20
- ISBN-104796870717
- ISBN-13978-4796870719
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商品の説明
著者について
ニール・ゲイマン(Neil Gaiman)
1960年、イングランド出身。アラン・ムーア、フランク・ミラーに並ぶ現在のアメコミ界を代表する原作者のひとり。代表作『サンドマン』シリーズで、アイズナー賞、世界幻想文学大賞を受賞。SF作家、ファンタジー作家としても有名で、ヒューゴー賞を受賞した小説『コララインとボタンの魔女』、『アメリカン・ゴッズ』をはじめ、日本でも多数の訳書が出版されている。また、映画業界との関係も深く、宮崎駿『もののけ姫』の英語版の字幕作成などにも携わっている。
1960年、イングランド出身。アラン・ムーア、フランク・ミラーに並ぶ現在のアメコミ界を代表する原作者のひとり。代表作『サンドマン』シリーズで、アイズナー賞、世界幻想文学大賞を受賞。SF作家、ファンタジー作家としても有名で、ヒューゴー賞を受賞した小説『コララインとボタンの魔女』、『アメリカン・ゴッズ』をはじめ、日本でも多数の訳書が出版されている。また、映画業界との関係も深く、宮崎駿『もののけ姫』の英語版の字幕作成などにも携わっている。
登録情報
- 出版社 : 小学館集英社プロダクション (2010/5/20)
- 発売日 : 2010/5/20
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 128ページ
- ISBN-10 : 4796870717
- ISBN-13 : 978-4796870719
- Amazon 売れ筋ランキング: - 608,713位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 285,855位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵がきれいです。
試しに買ってみましたが、アメリカンコミックは読みなれないので、
あまり気に入りませんでした。
試しに買ってみましたが、アメリカンコミックは読みなれないので、
あまり気に入りませんでした。
2016年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バットマンの死を描いた物語ではあるが話が難解
ダークナイトに訪れるはずがない死が仮に訪れるものであるとすればそれはいつの時代でも
どこにでも存在するもので可能性としての死を意味しているのか
それとも実はバットマンは毎回死んでいたがその度にバットマンとして生まれ変わり
別のライターが担当する世界で生を得ることの繰り返しをしていたということなのか
答えを教えてくれマーサ
ダークナイトに訪れるはずがない死が仮に訪れるものであるとすればそれはいつの時代でも
どこにでも存在するもので可能性としての死を意味しているのか
それとも実はバットマンは毎回死んでいたがその度にバットマンとして生まれ変わり
別のライターが担当する世界で生を得ることの繰り返しをしていたということなのか
答えを教えてくれマーサ
2011年10月23日に日本でレビュー済み
永遠に完結しないものと思われていたアメリカンコミックスの雄、「バットマン」の最終話です。
いや、正確には「もしもバットマンに最終回があったら?」という、ifの世界の最終話なのですが。
一体どんなラストになっているのかは、ぜひ皆さんの目で確かめてもらいたいのでここでは伏せますが、非常に幻想的で興味深い内容でした。
しかし、物語が実際に完結する前に最終回を提示してしまうあたり、長寿作品ならではの貫禄と言いましょうか。
もちろん、本作の後も「バットマン」という作品は、まだまだ続くのですが。
いや、正確には「もしもバットマンに最終回があったら?」という、ifの世界の最終話なのですが。
一体どんなラストになっているのかは、ぜひ皆さんの目で確かめてもらいたいのでここでは伏せますが、非常に幻想的で興味深い内容でした。
しかし、物語が実際に完結する前に最終回を提示してしまうあたり、長寿作品ならではの貫禄と言いましょうか。
もちろん、本作の後も「バットマン」という作品は、まだまだ続くのですが。
2012年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うーん…内容は悪くないんだけど、値段のことを考えると割に合わないかなと思いました。
既に熱烈なバットマンファンの方には良いのだろうけど、その他の方には「優先順位は低くて良いと思うよ」と言っておきます。
繰り返しますが、悪くはないです。
ただ、読むべき「バットマン」は他にもっとあると思います。
既に熱烈なバットマンファンの方には良いのだろうけど、その他の方には「優先順位は低くて良いと思うよ」と言っておきます。
繰り返しますが、悪くはないです。
ただ、読むべき「バットマン」は他にもっとあると思います。
2010年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本では
スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)
と同時発売のバットマンの最後。サンドマンを成功させたニール・ゲイマンがストーリーを担当しています。
ファンの私からみても、ニール・ゲイマンは当たり外れが大きいと思いますが、このバットマンの最後については久々の大当たりだと思います。
感想がネタばれになってしまうので、詳細は避けますが、バットマンという素材にニール・ゲイマンの幻想的な味付けが見事にマッチし、実に感慨深いラストエピソードになっています。
サンドマンの登場人物であるディステニー、デス、ドリームこそ出てきませんが、彼らの息吹が感じられる今作、サンドマンのファンなら必読です!
逆にニール・ゲイマンを知らない人が読むと置いてけぼりというか、納得いかない危険性があります。先に サンドマン (1) (DC COMICS VERTIGO) ・ サンドマン (2) でも買って予習してから読んでもいいぐらいです。そこまでして読む価値あると思います。
ファンの私からみても、ニール・ゲイマンは当たり外れが大きいと思いますが、このバットマンの最後については久々の大当たりだと思います。
感想がネタばれになってしまうので、詳細は避けますが、バットマンという素材にニール・ゲイマンの幻想的な味付けが見事にマッチし、実に感慨深いラストエピソードになっています。
サンドマンの登場人物であるディステニー、デス、ドリームこそ出てきませんが、彼らの息吹が感じられる今作、サンドマンのファンなら必読です!
逆にニール・ゲイマンを知らない人が読むと置いてけぼりというか、納得いかない危険性があります。先に サンドマン (1) (DC COMICS VERTIGO) ・ サンドマン (2) でも買って予習してから読んでもいいぐらいです。そこまでして読む価値あると思います。
2010年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バットマンというひとつの象徴。存在が、現世に別れを告げるまでを描いた作品です。
非常に幻想的・幻惑的であり、人によって見るものの違うさまは、
黒澤監督の映画、羅生門を髣髴とさせる物語です。
一人の映画ファン・バットマンファンとして、この本を読めてよかったです。
何が真実であるのか。それはわかりませんが、一ついえるのは、この作品が非常にできのいい作品であるという事です。
多くの人にオススメできるか? 好みは分かれますが、私はバットマンファンなら読んでみるのも良いだろうと思っています。
なかなかの作品です。ラストも見事
非常に幻想的・幻惑的であり、人によって見るものの違うさまは、
黒澤監督の映画、羅生門を髣髴とさせる物語です。
一人の映画ファン・バットマンファンとして、この本を読めてよかったです。
何が真実であるのか。それはわかりませんが、一ついえるのは、この作品が非常にできのいい作品であるという事です。
多くの人にオススメできるか? 好みは分かれますが、私はバットマンファンなら読んでみるのも良いだろうと思っています。
なかなかの作品です。ラストも見事
2010年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーは、バットマンの葬式で、参列者が語るバットマンの最後。
だが、その最後の姿は語りてによってバラバラです、何があったのか?という感じです。
作画も綺麗で、意欲的な作品です。
一つの作品で色々な作家が色々な事を出来るのがアメコミの魅力の一つだと思いますが、それを顕著にしました作品であると思います。
だが、その最後の姿は語りてによってバラバラです、何があったのか?という感じです。
作画も綺麗で、意欲的な作品です。
一つの作品で色々な作家が色々な事を出来るのがアメコミの魅力の一つだと思いますが、それを顕著にしました作品であると思います。