ぼくは本書を大学生の頃にワクワクしながら読みました．当時，ITについては「IT革命」だの「ITバブル」だの賛否両論（極論？）ありましたが，現在では，優れたものは生き残り，そうでないものは淘汰され，一時期の盛り上がりは落ち着きましたが，いまなおITは進化し続けています．本書では，当時のITの盛り上がりの中心地であるシリコンバレーを舞台に，アントレプレナーやベンチャーキャピタリストたちの物語（実話）が描かれています．

シリコンバレーについて書かれた書籍は他にも多くが存在しますが，本書が類書と以下の点で異なると思います．

・著者のずば抜けた情報力と分析力（例えば，ゲイツとキルドーリのやりとりは『新・電子立国』よりも詳しく書かれています）
・特に，オラクルのラリー・エリソンを詳細に取り上げている（日本オラクルについては吉田育代：『日本オラクル伝』が詳しいです）
・ベンチャーキャピタルを詳細に取り上げている（類書では起業家は取り上げますが，ベンチャーキャピタルを取り上げることは稀です）
・マイクロソフトをはじめIT史に詳しい脇英世氏の解説つき
・熱い魂

ITには大きく分けて自発開発（作りたい製品・サービスを作っちゃう）と受託開発（顧客が必要とする製品・サービスを作る）の2つがあると思います．シリコンバレーのITは自発開発が多く，日本のIT（一括りにしてゴメンナサイ）は受託開発が多いと思います．日本のIT（一括りにしてゴメンナサイ）には思想がなくて，できそうなことばっかりやって，電気・水道・ガスのようなインフラに成り下がってしまっていると思います（とくに大企業）．

しかし，本来ITは楽しいもので，本書に登場するシリコンバレーのアントレプレナーたちは，自信に溢れ，できるかどうかわからないけど好きなことに挑戦し，「好きなことを突き詰めればハッピーになれる」ということを体現してます．本書を読めば，アントレプレナーたちの無謀とも思える挑戦から熱い魂（シリコンバレー・スピリッツ）がヒシヒシと伝わってきて，ITの楽しさ，そして，仕事の楽しさに改めて気付かせてくれることでしょう．

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Amazon Customer

金銭感覚をマヒさせてみたい人におススメ。

2000年11月6日に日本でレビュー済み

　本書はシリコンバレーというアメリカの限定的な地域のお話だが、そこから発信されている技術､情報､ゴシップが世界で一番注目されている。　物語は、シリコンバレーがまだシリコンバレーではなかった１８４０年代のゴールドラッシュ時代から始まり、現在にいたるまでを紹介している。
　私が特に面白かったのは、まるで人生ゲームのように日々繰り広げられるマネーゲームだ。現在でも有名なスティーブ・ジョブズ、ラリー・エリソン､ジム・クラーク、マーク・アンドリーセン､ジョン・ドーア、ジェリー・ヤンそしてビル・ゲイツと彼に葬られた名もない人々などアメリカハイテク業界の著名人のオールスター総出演。その私生活が垣間見える。
　また、暗算が苦手な人は電卓を用意することをおススメする。というのも彼らが手にする多額の報酬の額はわれわれが一生かかっても拝めない金額なのだ。　最後に､本書がシリコンバレーにおける現在のサクセスストーリーのため、amazon.comは登場しない。続編に期待しよう。　

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Roko

アメリカンドリーム

2001年3月22日に日本でレビュー済み

シリコンバレーには間違いなくアメリカンドリームが存在している。好きな事をしていただけなのに成功した人もいれば、最初から大金持ちになろうとして成功した人もいる。動機はどうあれ、誰もやっていない事を誰よりも早く、便利な事をより便利にしていく事によって、アメリカンドリームは達成されていく。
それをバックアップするＶＣは、我が日本では考えられないような存在だ。フロンティアスピリットと金銭感覚という相反する物の融合体がＶＣなのだろうか？

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Amazon Customer

現在の産業英雄を活写

2001年1月21日に日本でレビュー済み

シリコンバレーの誕生から最近に至る歴史の立役者達の物語。アイディアと野望、億万長者になることや世界を変えるなどの夢を現実にしていく役者達の幸運と悲運。ＶＣが絡まって巨大な富が生まれる仕組と現在の産業英雄達が少しは身近になる。どんな人間と記憶する手がかりになるという意味で。もちろんその天文学的な資産と生活ぶりは想像出来るものでは無いのだが・・・

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榛村純一

シリコンバレーへ行きたくなる一冊

2000年11月2日に日本でレビュー済み

21世紀前半の世界経済の成長はITと共にあるといわれていますが、その中心となっている地こそシリコンバレーです。この本は夢と希望に満ちたシリコンバレーを描いたよくある成功物語とは違いました。ベンチャーキャピタリストという不思議な人種と起業家の関係について大きく章を裂いています。それぞれの思惑と夢、そしてお金の絡み合う様、これらを独特の視点から捉えていてとても新鮮な気持ちで読めました。シリコンバレーが「地球の歴史上、最も大量の富が合法的につくられる場所」であり、野望を持つ起業家がシリコンバレーへ行きたくなる理由がわかる一冊です。

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K. Lanigan

A silicone valley tell all

2022年1月22日にアメリカ合衆国でレビュー済み

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I found this a very entertaining book the guy is very pithy it gives you a pretty good picture of what Silicon Valley looked like back in 19 9899 and 2000 and it’s kind of a tongue-in-cheek Teller it’s a good read I think you guys might enjoy it if you like this one you want to go read the book that says how the boys in Silicon Valley can’t get a date

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RK

Readability is poor

2023年6月5日にインドでレビュー済み

Amazonで購入

The font size is too small causing inconvenience to the reader and the printing quality is not up to the mark..

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Guillermo Tato Reig

Decepcionate frente a otras opciones

2019年9月5日にスペインでレビュー済み

Amazonで購入

Tenía mucho interés por leer cómo fue la historia de Silicon Valley y pese a que ya había leído algunas obras, le tenía muchas ganas a este libro, que esperaba profundizase más. Por desgracia, apenas da más datos, y el tipo de prosa acaba resultando demasiado parco, centrado más en datos poco relevantes. No es capaz de contar la historia de forma amena y didáctica y se acaba liando con personajes y momentos muy poco atractivos (o que al menos no están bien explicados). Una decepción.

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Beauty Von Dragon

the prints are blurred.

2020年11月20日にアメリカ合衆国でレビュー済み

Amazonで購入

The review is about the quality of the prints, not about the content. The prints are blurred. This is newly printed as promised. I wished I had ordered the "new" but originally printed in 1999 (obviously I should have ordered used books instead).

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Robert A. Varga

A look into another world

2009年11月30日にアメリカ合衆国でレビュー済み

Amazonで購入

The Silicon Boys is a fantastic look into the history of the many successful (and some not so successful) companies that have come out of the Silicon Valley, but also a look into the mentality of the men who run the tech industry. The book is set up like a documentary, and stays interesting throughout by giving you lots of interesting facts and side stories about the men who make up the elite of Silicon Valley.

The book is split into ten chapters, and each talks about a different segment of the industry, starting with a history of why California, especially the Silicon Valley region, is great for the start of new ideas and money making. Kaplan goes into what is basically the birth of the consumer computer industry, with the invention of the transistor at Bell Labs, and how that progressed to the integrated circuit and the microprocessor.

A large part of the book dealt with the creation of these multi-billion dollar businesses, and the venture capitalists that believed in their ideas and handed over the money. Kaplan especially talks of the venture capitalist firm, Kleiner Perkins and their enthusiastic leader, John Doerr. After reading this book, you really get an idea of how much the venture capitalists are actually in charge of Silicon Valley.

In the last part of the book, Kaplan talks about the rise and fall of Netscape, and their battle against "the evil Microsoft." It really shows how unpredictable the web market can be, and how ruthless some companies get in search for market share. He ends the book by talking about Yahoo! and how they have created one of the most successful businesses online.

I would strongly recommend reading this book, especially if you are interested in technology and the history of the many successful businesses to come out of Silicon Valley. Keep in mind though, that this book was written in 1999, so some of the information, especially at the end, seems dated.

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シリコンバレー・スピリッツ―起業ゲームの勝利者たち 単行本 – 2000/8/1

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