無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ウェブユーザビリティの法則―ストレスを感じさせないナビゲーション作法とは 単行本 – 2001/6/1
企業のサイト担当者に向けて公開する「リピーターを増やす秘訣」の数々。ユーザビリティの基本的な考え方から、サイトの要であるトップページとナビゲーションデザインまで、豊富な事例を挙げて具体的に解説し、テスティングの実施方法も伝受する。
訳者からのメッセージ
米国のオンライン書店で本書の読者評を読んでいたら、「この本を、マーケティングの連中に読ませたいよぉおー」と、泣き笑いのような悲鳴を上げている読者に遭遇した。デザイナーだった。「テキストを簡潔、かつ読みやすくするのに、こんな方法があったなんて!」と感嘆している読者もいた。この人はユーザビリティの専門家だった。マーケティング関係者からの書き込みもあるかもしれないが、おそらくそれは「よくぞ我々の気持ちを分かってくれた!」とか、「そうかー、この段階では口出ししちゃ、いけないんだな」といったものに違いない。
タイトルが示すとおり、本書が扱っているのはウェブユーザビリティの心得だ。それなのに、立場を超えて幅広い読者に役立つ内容になっているのは、ユーザビリティとは思いやりの心であるとする、筆者のスタンスのためだろう。
ユーザビリティとは、そもそも何だろうか? それは「使いやすい」ということであり、自分以外の誰かの使い勝手を想定するのは、思いやりの心なくしてはできない作業だ。そしてユーザーの身になって考えられるようになるには,2つの方法がある。1つは本書が詳細に方法論を紹介している「ユーザビリティテスト」を行い、実際のユーザーから学んでいく方法。そしてもう一つは、自身のユーザーとしての体験から出発する、という方法だ。
自分というユーザーの行動を分析的に捉えられない状態で、他人の行動を予測し、使い易いサイトを構築しようとするのは、考えてみれば無謀な話だ。本書は第三者である「ユーザー」を対象にしたユーザビリティの問題を語りながら、最終的には一人称のユーザーの再発見に導こうとしているようでもある。そしてそのことが結局、制作チーム内で対立する二人称のユーザー同士が、互いの立場を理解しながら歩み寄る契機ともなって行く。
控えめなユーモアに彩られた、薄くて、読みやすい本ではあるが、筆者が長年の経験から抽出した具体的な方法論の中から、理想的なコミュニケーションのあり方までも、さりげなく垣間見せていくのだから、その人間洞察力の深さには頭が下がる。本書はコンピュータ関連書籍ではあるが、読者の立場によっては、コミュニケーション論にも、ビジネス書にも、デザインの入門書にも哲学書にもなり得る。どのジャンルに分類するかにより、読者の一人称としての資質や立場が明らかになる、珍しい本だと言えるだろう。
- 本の長さ215ページ
- 言語日本語
- 出版社ソフトバンククリエイティブ
- 発売日2001/6/1
- ISBN-104797315970
- ISBN-13978-4797315974
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
商品説明
読みやすさの理由の1つは、そのユニークさにある。「我々製作者はウェブページを『卓越した著作物』だと思っているが、ユーザーから見た場合、これらは『時速100キロで疾走する車の窓から見る看板』というほうが実情に近い」という表現は、制作側がどんなに細かなところに配慮してページを作っても、見る側は斜め読みをしてすぐに別のページへ飛んでいってしまうという実情を的確に表している。制作者側が、インパクトの強い、ぱっと見てわかるページを作るために最大限の努力をしなければならないということをあらためて考えさせられる。
また、本書では箇条書きが多用されている。著者が何らかの結論を述べるとき、理由を必ず箇条書きにし、その解説を数行ずつ加えるという方針を貫いている。見やすいので、結論とその理由がはっきり理解できる。
本書は、ユーザーの立場に立ったウェブユーザビリティについて、制作者側が今まで考えたこともなかったような事実を考えるきっかけとなるに違いない。今までウェブ制作にかかわってきた人も、「ウェブユーザビリティ」という言葉を初めて知った人も、気軽に読み進められるおすすめの1冊である。(上野祥子)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : ソフトバンククリエイティブ (2001/6/1)
- 発売日 : 2001/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 215ページ
- ISBN-10 : 4797315970
- ISBN-13 : 978-4797315974
- Amazon 売れ筋ランキング: - 429,883位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
なるほど!と思うことが全部記載されています。みんな読むべき1冊。
どちらの書籍も内容は素晴らしいのですが、もとは同じ書籍なので、ちょっと悲しかったです。
が、10章11章あたりのユーザビリティテストの実践に関することが、「超明快 Webユーザビリティ」では9章にまとめられており、掲載がない内容もありました。(そのかわり、「超明快 Webユーザビリティ」には時代にあった内容が追加されています)
その箇所が読みたい内容だったこともあり、購入してよかったと思いました。
しかも、ただの読み物としても面白い・・・。
誰かに貸したら戻ってこなくなったので、もう一回買ってしまいました。
どちらかというと、サイト作製における「心得」を身につけることができます。
ですから最初に読んでおきたいユーザビリティ本、という感じを受けました。
ユーザビリティテストの仕方は非常に興味深いものでした。知らない人にも
紹介したいと思います。
ただ、もともとが英語の本なのでサイトの例が紹介されていてもピンと
こないのですが、これはしょうがないですね。
自分がつくったサイトを見直す良いきっかけになりました。
言われれば当たり前だが、重要な事がシンプルに書かれておりあらためて気づかされることが多い、非常に有意義な本。
シンプルなだけに実践しやすい。細かなテクニックにいかにおどらされ、このような重要な原則の一部でも見逃さない方が大切なことを再認識した。
現在、本屋では買えないようだし、内容も古いのだが買ってよかった。
企業が作ったホームページは見やすいのに、自分のホームページはどこかいまいち…。友達にまで、「わかりづらい…」なんて言われたことはありませんか?
そんなあなたにお勧めなのがこの本。
ユーザにとって、操作性のよいサイトを構築するノウハウ。それがこの本に書かれています。
本書自体、ユーザビリティの考えに基づいて書かれています。内容も要点を絞って書いてあり、要点がすぐに理解できます。
ユーザビリティを学んで、使いやすくて分かりやすい。そんなホームページを作ってみてはいかがでしょうか。
エンドユーザアプリケーションのGUI設計に活かせる点が多々あると思う。
この本自体も200頁前後と薄く、「簡潔に」という著者の信念が貫かれている点にも好感を持った。
・商用Webサイト構築に関わる、デザイナー、エンジニア、プロデューサー、コンサルタントなどなど教科書的位置付けの必読の書でしょう。
・大規模な商品になればなるほど、設計に関わる人間は多数に上るわけですが、各人の立場から「このサービスはかく有るべし」という像を描くと暗礁に乗り上げることが多い。著者はそれを”宗教論争”と呼んでいる。
・その”宗教論争”を解決する唯一の鍵は”ユーザーテスト”である。
・ユーザーテストの真実(=ポイント)
−1.素晴らしいサイトを構築したいなら、絶対にテストが必要
−2.1人のユーザーをテストするだけでも、全くテストを行わないよりは100%ほどマシ
−3.1人のユーザーのテストをプロジェクトの早い段階で行う方が、終わり頃になって50人のテストを行うよりも良い。
−4.代表的なユーザーを募集することの重要性を過大評価しない
−5.テストを行う目的は、何が正しいと証明することでも、間違いがあると証明することでもない。制作者の判断を整理する為に行うのである。
−6.テスティングは反復を要するプロセスである。
−7.利用者のナマのリアクションほど、有益なものはない。
・また著者は丁寧にも、よくある”言い訳”にも付き合ってくれている。(よくある順に、1.時間がない>2.お金がない>3.専門家がいない>4.ラボがない>5.結果をどう解釈したら良いか分からない。 5.を除き、「そんな言い訳に付き合う必要なし」が結論だ。但し、著者はなぜかについても記述してくれている。)
・内容もさることながら、語り口も軽妙で分かり易く、著者の人間性の高さ、そして翻訳者の高い力量が合わさった傑作と評価したい。