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暗号技術入門-秘密の国のアリス 単行本(ソフトカバー) – 2003/9/30
結城浩が、「対象暗号」「公開鍵暗号」「デジタル署名」「PGP」「SSL/TLS」など、現代の暗号技術を読み解いた、一般、技術者向けの入門書です。結城浩一流のやさしい文章で、複雑難解とされる、暗号技術の仕組みを解説していますので、読者は、目から鱗が落ちるように、暗号の仕組みを一つ一つ理解できるでしょう。特に、数式をできるだけ使わない解説となっていますので、数学の苦手な人にも最適です。企業セキュリティの担当書、技術者はもちろん、暗号に関心のある一般読者にとっても、最良の1冊です。
「対象暗号」「公開鍵暗号」「デジタル署名」「PGP」「SSL/TLS」など、現代を生きるすべての人が知っておきたい暗号技術の基礎を、多くの図表と平易な文章で解説。数式をできるだけ使用しない解説が中心なので、数学が苦手な人にも最適。
【著者からのメッセージ】
こんにちは、結城浩です。
暗号技術は現代のコンピュータ社会を生きる私たちにとって重要な技術です。送信したメールを誰かに読まれないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。また、インターネットでクレジットカード番号を送っても大丈夫なのでしょうか。
暗号技術は複雑でわかりにくいものです。対称暗号・公開鍵暗号・デジタル署名・一方向ハッシュ関数・メッセージ認証コード・擬似乱数生成器など、多くの技術が絡み合っています。
本書は、数学が苦手な人にもわかりやすいように数式をほとんど使わず、たくさんの図を使って、暗号技術をていねいに解説しました。 暗号技術には、知恵比べやパズルの謎解きのような楽しみもあります。ぜひ、本書を通して暗号技術を楽しみつつ学んでください。
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社ソフトバンククリエイティブ
- 発売日2003/9/30
- ISBN-104797322977
- ISBN-13978-4797322972
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商品の説明
商品説明
本書では暗号技術についてわかりやすく解説している。「シーザー暗号」や「エニグマ」といった歴史的な暗号化の手法から始まり、現在使われている共通鍵、公開鍵暗号方式をはじめとする各種暗号化方式、応用技術であるデジタル署名、メッセージ認証コード、証明書、そして鍵の扱い問題、PGPなどが扱われている。そして、各々の暗号技術についてどのような原理で暗号化しているのか、そしてどのような弱点があり、どんな場面で使われるのかが解説されている。
暗号という分野そのものを理解するようなスタンスで作られているのが本書の特徴だ。織り込まれているクイズには、暗号化技術が抱える問題の本質を考えさせてくれる内容や、実際に手を使って暗号化や暗号解読をしてみる演習などが盛り込まれているので、深い理解が得られる。数学の知識とコンピュータの知識が必要となるが、数式はさほど多く使われておらず、使用されている場合には、かなり詳細な解説を施しているので数学が苦手な方でも読み進めることができるだろう。
普段何気なく使っている暗号化技術に、何ができて何ができないのかを理解することはコンピュータを安全に使うためにも必要だ。「暗号って複雑そうだ」と、漠然したイメージを持っている方は、本書をきっかけに学んでみてはいかがだろうか。(斎藤牧人)
メディア掲載レビューほか
現在,コンピュータで利用される暗号技術について,その仕組みを解説する。数式を使わずに図で説明する工夫が施されており,数学が苦手な人にも詳しい仕組みが理解できるようになっている。換字暗号文を頻度分析により解析する例では推理小説を読むのと同じ面白さがある(頻度分析による暗号解読は実際,ポーの「黄金虫」など推理小説にもよく登場する)。暗号化方式と共に重要な乱数についても,無作為性と予測不可能性,再現不可能性の3つをきちんと区別して解説している。
(日経Linux 2003/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : ソフトバンククリエイティブ (2003/9/30)
- 発売日 : 2003/9/30
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 392ページ
- ISBN-10 : 4797322977
- ISBN-13 : 978-4797322972
- Amazon 売れ筋ランキング: - 487,702位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 192位セキュリティー管理
- - 359位情報学・情報科学全般関連書籍
- - 8,973位電気・通信 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
結城浩(ゆうき・ひろし)本を書く生活がおよそ30年。著書はおよそ60冊。プログラミング言語、デザインパターン、暗号、数学などの分野で入門書を執筆。代表作は『数学ガール』『プログラマの数学』『暗号技術入門』『数学文章作法』『Java言語で学ぶデザインパターン入門』など。J.S.バッハの「フーガの技法」が大好きな、プロテスタントのクリスチャン。2014年度日本数学会出版賞受賞。Twitter: @hyuki
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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入門本を最後まで読むのは苦痛を伴うことが
多いですが、この本では最後まで楽しく
読めました。
この本のあとでサイモン・シンの「暗号解読」
を読みましたがこちらもおすすめです。
暗号化の仕組み・・・共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式・・・等について、
百聞は一見に如かずで、明快にビジュアルに見せてくださいました。
数学的な予備知識等も不要な構成になっていて、
共通鍵暗号方式の冒頭、とっても丁寧なXOR(排他的論理和)の説明があり、
XORを使うことで、暗号化したり複号化したりできること・・・・
それをベースにすると、どこまでも複雑な組み合わせで考えることができることがわかります。
「暗号学者の6つの道具箱」として、
・対称暗号
・公開鍵暗号
・一方向ハッシュ関数
・メッセージ認証コード
・デジタル署名
・擬似乱数生成器
を、それぞれ丁寧に説明し、各々の道具によって、
「機密性」「認証」「正真性」「否認不可能性」「予測不可能性」「再現不可能性」
が担保されること。
そして、この道具を組み合わせると、
難解で近寄りがたかった
RSA、PGPやSSL等のしくみも、手品の種明かしのようにわかるようになっています。
今後の動向として、盗聴されるとデータ破損して盗聴されたことがわかる「量子暗号」
の開発が進んでいる一方、力ずくの暗号解読の攻撃(ブルート・フォース・アタック)が、
飛躍的に可能になる量子コンピュータの出現のどちらが先になるか・・・
究極のいたちごっこ・・・についてもきちんと紹介されています。
技術的な記述が多くて実用面の記述が少ないのではないかと心配していたのですが、そんなことはありませんでした。
暗号技術の古典から最近の技術までを、幅広く分かり易く取り上げており満足できる内容の本でした。
暗号技術のイロハを知りたいという方にお勧めです。
一般のユーザーにとっても暗号技術はなくてはならないものになっています。
しかし、暗号技術を解説した書籍は技術者向けの
高等数学やプログラミングの知識が必要なものがほとんど。
本を開くと数式がたくさん並んでいて、
さらに追い討ちをかけるようにプログラムコードがずらずら・・・
学ぶ意欲をそぎ落とされた方も多いことでしょう。
この本は「どんな場面でどんな技術を使えばいいのか?」
といった一般のユーザーの疑問に答える数少ない本の一つです。
難しい数式は使わずに図を用いて直感に働きかけることで
理解を促してくれます。
一通り読んだあとはなぜこの技術を使っているのか、
なぜ本人だという証拠になるのかといったことを
理解できるようになっているでしょう。
一方で数学的な証明やソフトウェアに実装する方法が知りたい
といった方には本書はむいていません。
そこで、レビューなどを読みながら探していたところ、この本を知りました。
感想ですが、すごく読みやすいです。
それぞれの項目(パスワードを使っての暗号化や、公開鍵の作り方などなど)にわかり易い図が入っており、文章を読みながら理解することが出来ます。
セキュリティについて興味があるけども、何から買えばわからないという方にお勧めいたします。
さらに、GarfinkelのPGP本など他の本も読みたくなります。
この1冊で暗号の世界が一般人に親しみやすくなったのではないでしょうか。
著者に感謝です。
また難しい数式などが一切なく、数学と言うより算数程度の理解力で理解できます。
量子暗号、量子コンピューターについて最後のほうで触れられていますが、内容がなさ過ぎて、これらについて知りたければ他の本を読む必要があります。
しかし、暗号という概念の場合、「RSA」とか「鍵長」のような「概念を発明する人」が使っている語彙が、「ものを使う人」の前に突然登場することがよくある。暗号の概念が、(歴史はあるが)一般化していない証拠である。
こと暗号の場合、「使う人」は自己防衛のためにこれらの専門用語を理解しなくてはならない。現代の暗号技術は、隣り合っていないレイヤと直接言葉を交わさなければ使いこなせないのである。
そこで必要になるのが、入門者向けではあるが、用語に関して妥協はしないような書物であろう。そのような本を書くのは非常に困難であるが、本書はその目的によく合致している。難しい言葉を、これ以上ないほどに正確に、かつ平易に解説する筆者の力量には驚嘆する。
これを読んでおけば、インターネット上でうっかり出会ってしまった暗号の専門用語に、とまどうことはもうないだろう。