「なぜ株式投資は(アナタが思っているより)もうからないのか」
読み終わって、タイトルの真意が分かったと思う。
現在、預金から株で資産を持つような流れが作られていて、その扇動として一握りの成功者の異常なクローズアップがある。
今から投資を始めようとする人がいきなり年率100%のリターンを目指そうとしても、土台無理な話。
といったような、少しかじった人ならば一見当たり前のように感じる事が書いてある。
性善的な"いい人"は投資を始める前に読んだ方がいい。世の中、無条件で美味しい話なんてある訳がないのだから。
内容は、大半が常識的な内容だが、第五章の「知のオープンソース」「進歩的性善説」といった下りには違和感を感じた。
Wikipediaは歴史問題といったセンシティブな問題での情報戦場になっており、100人いれば100人が全体の事を考えて編集している、という訳ではない。これを著者の提案している個人投資家間での情報共有の提案にあてはめてみると、中から裏切り者が出て"絶対に"成立しない事は明確だ。
99人の動きが分かれば残りの一人が出し抜き、利するのは容易である。
資本主義の象徴である株式市場で、社会主義にインスパイアされたかのような提案はナンセンスとしか言い様がない。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
なぜ株式投資はもうからないのか [ソフトバンク新書] (ソフトバンク新書 33) 新書 – 2007/3/16
保田 隆明
(著)
株式投資の問題点やカラクリをあぶりだす!
M&Aや株式市場のエキスパートが語る株式投資の実態!
M&Aや株式市場のエキスパートが語る株式投資の実態!
- 本の長さ224ページ
- 出版社ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日2007/3/16
- ISBN-104797338865
- ISBN-13978-4797338867
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者からのコメント
表現力がアップすれば、周りに多くの人が集まってきます。
そして、どんどんビジネスが発展します。
そんな環境はもう眼の前です。
そして、どんどんビジネスが発展します。
そんな環境はもう眼の前です。
出版社からのコメント
個人投資家のリスクとリターンの問題、株式市場や証券会社の実
態、そして、Web2.0時代の市場における動向などを展望する、画期的な一冊!
株の初心者にもわかるようなかたちで、その構造や問題点を『投資事業組合と
は何か』などで知られる著者が論じ抜く。
態、そして、Web2.0時代の市場における動向などを展望する、画期的な一冊!
株の初心者にもわかるようなかたちで、その構造や問題点を『投資事業組合と
は何か』などで知られる著者が論じ抜く。
レビュー
個人投資家のリスクとリターンの問題、株式市場や証券会社の実態、そして、Web2.0時代の市場における動向などを展望する、画期的な一冊!
株の初心者にもわかるようなかたちで、その構造や問題点を『投資事業組合とは何か』などで知られる著者が論じ抜く。 --出版社からのコメント
株の初心者にもわかるようなかたちで、その構造や問題点を『投資事業組合とは何か』などで知られる著者が論じ抜く。 --出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : ソフトバンク クリエイティブ (2007/3/16)
- 発売日 : 2007/3/16
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4797338865
- ISBN-13 : 978-4797338867
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,390,303位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,561位株式投資・投資信託
- - 82,879位新書
- - 121,609位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
慶應義塾大学総合政策学部教授。スタンフォード大学客員研究員(2019年〜2021年)、一橋大学大学院経済学研究科客員研究員(2019年〜現任)。Lehman Brothers証券(東京/ニューヨーク)、UBS証券で投資銀行業務に携わったのちに、2004年に起業しSNSサイトを立ち上げる。翌年同事業売却後、ベンチャーキャピタルを新規設立。その後、金融庁金融研究センター専門研究員、小樽商科大学大学院准教授、昭和女子大学准教授、神戸大学大学院経営学研究科准教授および教授を経て2022年4月より現職。1974年生まれ。上場企業の社外取締役も兼務。博士(商学)早稲田大学
https://wkwk.tv/hoda/
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
株をやめろって本ではないが、注意喚起本か。
株式投資をやるということは、どのような
意味を持っていて、その場の参加者は誰がいて、
自分たちはどの階層に属しているのか。
盲目的に踊らされるだけでは、身ぐるみ剥がれ
すっからかんで退場するだけだってことを、
丁寧に実例を挙げながら説明している。
株に負けた時に読んだら、負けたことに納得して
投資の世界から身を引いてしまうかもしれない。
世の中は基本的に不公平な世界だけれど、
そこでの生き方や、振舞い方といった、
その不公平な世界でどうやって個人投資家が
生き残っていくかということまでは、
本書では得ることができない。
そう言った意味では、貧乏人のデイトレ〜こそが
本書を読もうとした人に読んでもらいたい本だ。
株式投資をやるということは、どのような
意味を持っていて、その場の参加者は誰がいて、
自分たちはどの階層に属しているのか。
盲目的に踊らされるだけでは、身ぐるみ剥がれ
すっからかんで退場するだけだってことを、
丁寧に実例を挙げながら説明している。
株に負けた時に読んだら、負けたことに納得して
投資の世界から身を引いてしまうかもしれない。
世の中は基本的に不公平な世界だけれど、
そこでの生き方や、振舞い方といった、
その不公平な世界でどうやって個人投資家が
生き残っていくかということまでは、
本書では得ることができない。
そう言った意味では、貧乏人のデイトレ〜こそが
本書を読もうとした人に読んでもらいたい本だ。
2007年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
株式投資が個人投資家にとって
いかに不利な構造になっているかを解説している良書。
この本を読めば、いい加減な新興市場などに
まともに投資する気はなくなるだろう。
株式投資をはじめる前に、ぜひこの本を読んでから
考えるべき。
ただし、株をギャンブルとわりきれば
この本の指摘に関係なく、おもしろく遊べるだろうが。
いかに不利な構造になっているかを解説している良書。
この本を読めば、いい加減な新興市場などに
まともに投資する気はなくなるだろう。
株式投資をはじめる前に、ぜひこの本を読んでから
考えるべき。
ただし、株をギャンブルとわりきれば
この本の指摘に関係なく、おもしろく遊べるだろうが。
2007年5月7日に日本でレビュー済み
著者は株式投資の「本質」について理解していない。
何も勉強せず、一山当てたいと思って参加する愚かな「一般投資家(投機家)」が
儲かるはずがないのは、いうまでもなく当然である。
そんな当たり前の事を、本に書いて何の意味があるのか?
株式投資について語るのであれば、せめて「ウォレン・バフェット」の投資哲学なり
を理解してから、語ってほしい。
多分著者が「バフェットからの手紙」を読んでも、ちんぷんかんぷんなのだろう。
何も勉強せず、一山当てたいと思って参加する愚かな「一般投資家(投機家)」が
儲かるはずがないのは、いうまでもなく当然である。
そんな当たり前の事を、本に書いて何の意味があるのか?
株式投資について語るのであれば、せめて「ウォレン・バフェット」の投資哲学なり
を理解してから、語ってほしい。
多分著者が「バフェットからの手紙」を読んでも、ちんぷんかんぷんなのだろう。
2007年3月28日に日本でレビュー済み
「株ってやった方がいいのかな」と思う人の心理は、「他の人は株で儲けているのに自分は銀行に眠らせたまま」という焦りか
「株をしていないと勉強していないように思われる」という不安だと本書は冒頭で指摘している。
この書き出しに象徴されるように、本書は近年の株式市場と投資ブームを冷静な視点から解説している。
個人投資家の増加が収益向上につながる株雑誌や証券会社のアオリ情報が氾濫する中で、
これから株式投資を始めようとする人にとって、バランスの取れた株の見方を醸成する助けになろう。
一方、タイトルから察せられるように、株式投資に対して否定的な立場に偏りすぎている側面も感じられる。
しかし猫も杓子も貯蓄から投資へ流れる中では、著者程の立場が丁度いいのかもしれない。
総じて、本書は株式投資を始めようと考えている人が資産形成と投資、株式市場とその参加者、そして各参加者の立場と振る舞いについて
クイックに良質な情報を得ることができる良書と言えるだろう。
「株をしていないと勉強していないように思われる」という不安だと本書は冒頭で指摘している。
この書き出しに象徴されるように、本書は近年の株式市場と投資ブームを冷静な視点から解説している。
個人投資家の増加が収益向上につながる株雑誌や証券会社のアオリ情報が氾濫する中で、
これから株式投資を始めようとする人にとって、バランスの取れた株の見方を醸成する助けになろう。
一方、タイトルから察せられるように、株式投資に対して否定的な立場に偏りすぎている側面も感じられる。
しかし猫も杓子も貯蓄から投資へ流れる中では、著者程の立場が丁度いいのかもしれない。
総じて、本書は株式投資を始めようと考えている人が資産形成と投資、株式市場とその参加者、そして各参加者の立場と振る舞いについて
クイックに良質な情報を得ることができる良書と言えるだろう。
2007年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書には2つ疑問点が感じる。まず、本書のスタンスは一般投資家は機関投資家より情報獲得能力に差があり不利である、と書いてある。確かにそれはそうだが、機関投資家の分析能力はそれほど凄いのか?アメリカでの分析ではプロの投資家でもサルに勝てないという。プロだから勝つ、というのは少々独善的である。
また、本書は新興市場の分析に重きを置いており、一般投資家が安易に近づいてはいけない、と主張している。その点には同意するが、新興市場を嫌い大企業にしか投資しない一般投資家も多いはず。本書ではそのような人が機関投資家に負ける論理が書かれていない(寧ろそれを期待して本書を紐解いたのだが)
あまり目新しいことも書いていないが間違ったことも書いてはいない。いい意味でも悪い意味でも無難な一冊。
また、本書は新興市場の分析に重きを置いており、一般投資家が安易に近づいてはいけない、と主張している。その点には同意するが、新興市場を嫌い大企業にしか投資しない一般投資家も多いはず。本書ではそのような人が機関投資家に負ける論理が書かれていない(寧ろそれを期待して本書を紐解いたのだが)
あまり目新しいことも書いていないが間違ったことも書いてはいない。いい意味でも悪い意味でも無難な一冊。
2008年9月23日に日本でレビュー済み
株式市場の将来性を評価しつつも、機関投資家との情報量の差で一般投資家はどうしても負けてしまうのだ、と事例を挙げながらわかりやすく説明してしている。
「ごもっとも!!!」、理屈ではわかっていても、株式市場に大きな夢を見てしまうのが、浅はかな一般投資家心理か。
ただ残念なのは、解決策の部分が甘いと思う。ITを駆使して壮大な一般投資家連合を作る話は、いくらなんでも夢物語に思える。
「ごもっとも!!!」、理屈ではわかっていても、株式市場に大きな夢を見てしまうのが、浅はかな一般投資家心理か。
ただ残念なのは、解決策の部分が甘いと思う。ITを駆使して壮大な一般投資家連合を作る話は、いくらなんでも夢物語に思える。
2012年3月20日に日本でレビュー済み
日本の株式市場では機関投資家と一般投資家の間に
決定的な情報格差と証券会社の優遇度の差があり、
一般投資家は不利である、と切々と説かれている。
儲からないことを懸命に隠そうとしている、とある。
しかし100%儲かる話など初めからあるはずが無い。
当たり前のことに気がつくためにわざわざ上梓された本なのだろうか?
帯には「web2.0時代の株式市場の本質を見抜く!!」とあるが、
ネット取引で億万長者になった個人投資家がいて、
個人ならではの強みやネットの活用でそうした不利を
跳ね返そうとするまでの具体的な指南に欠ける内容。
決定的な情報格差と証券会社の優遇度の差があり、
一般投資家は不利である、と切々と説かれている。
儲からないことを懸命に隠そうとしている、とある。
しかし100%儲かる話など初めからあるはずが無い。
当たり前のことに気がつくためにわざわざ上梓された本なのだろうか?
帯には「web2.0時代の株式市場の本質を見抜く!!」とあるが、
ネット取引で億万長者になった個人投資家がいて、
個人ならではの強みやネットの活用でそうした不利を
跳ね返そうとするまでの具体的な指南に欠ける内容。