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心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎 (サイエンス・アイ新書 31) 新書 – 2007/8/16
コンピュータの中で生息するデジタル生命体。彼らは集団の中で学習し、協調したり進化することができます。本書は、人工生命研究の基本を知るエピソードを紹介しながら、デジタル生命体を使って人類最大の謎「心」の秘密に迫る過程を描きます。
- ISBN-10479734024X
- ISBN-13978-4797340242
- 出版社ソフトバンククリエイティブ
- 発売日2007/8/16
- 言語日本語
- 本の長さ208ページ
商品の説明
著者からのコメント
本書は,コンピュータの中に「種」(プログラム)をまいて心や知能が「芽生えてくる」(創発する)ところを観察しようという試み,特にそのキモのいちばん面白いところを多くの方と共有したいという思いで書きました.幸い,様々な方面から反響をいただいて喜んでいます(私のウェブページでは,多数のウェブページ,テレビ番組やラジオ番組での書評を内容に関わらず紹介・引用しています).以下では,本書の内容を章ごとに少しだけご紹介します.
まず,第1章ではアリの群れのもつ思いもかけない知能に着目しています.第2章では進化のメカニズムと人間の感性のコラボレートによりアート作品を作る試みを紹介しています.第3章ではデジタル生命の基本から最先端までの概要をわかりやすく紹介しています.第4章では人工生命というムーブメントの全体像を明らかにします.後半のまず第5章では利己的な個体間でも生まれる協調に焦点をあててヒトの心の社会性の起源を探ります.第6章では心を生み出すメカニズムとしての進化と学習の共同作業というシナリオを描きます.第7章ではロボットを用いて感情の起源にアプローチする方法を考えます.第8章では心を進化の産物とみなす考え方を紹介した上で実際に計算機の中で心の特質を進化させる試みについて述べます.また,「付章:計算機の中で進化させる方法」,「面白ロボットfile No.1-3」,70以上の引用・参考文献,多数の図やイラストと盛りだくさんです.
レビュー
登録情報
- 出版社 : ソフトバンククリエイティブ (2007/8/16)
- 発売日 : 2007/8/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 479734024X
- ISBN-13 : 978-4797340242
- Amazon 売れ筋ランキング: - 785,574位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 576位サイエンス・アイ新書
- - 879位モバイル
- - 2,993位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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内容や文章も技術系の本にありがちな堅苦しいものではなくスラスラ読めた。
ただその分技術的なことを深く突っ込んだ内容ではないので、入門書には良いと思う。
具体的な事例や実験結果などが書かれており人工生命という技術を身近に感じることができた。
人工生命の技術を使った例を知って人工生命についての期待が膨らみ、興味を持つことが出来ると思う。
第三章のデジタル生命「ティエラ」についての内容はとても興味深かった。
ティエラの話と適応度の話をしっかり理解した上で考察していたら、私は自力でAIの理論を構築出来てしまいました。
近年AI研究が盛んになった事もあり、そんな中、あるAI研究者の動画を見たら、私がこの本の知識から着想したAIの理論が、実際に最先端のAI研究を行っているアメリカの研究者も必死にやっている事だと分かり、今はこの本のタイトルは非常に先見性のあったタイトルだと感服している所存。
1994 年から 1998 年くらいまでのあいだに 20 冊くらい,人工生命に関する本が出版されているが,2003 年以降この本が出版されるまでの約 5 年間に出版された本はほとんどない.そういう意味でも貴重な本だといえるだろう.
人工生命や、人間の進化に興味がある方におすすめしたい。
「心はプログラムできるか?」という問には、答えきれていないので、星4つにしたいと思います。
生命の本質をDNAが運ぶ情報とそれのダーウィン的進化に抽象化した研究は極めて面白く、初期の研究でも、寄生生物が自発的に現れたり、そすると、それに対して防御するものが現れたり、現実の生物進化を彷彿とさせる系が作られている。私も、以前に日経サイエンスで読んで興奮したものである。ただ、その後の研究の進展の解説は、私には系の不自然さが感じられて、イマイチ面白くなかった。
これは、ひょっとするとこの分野の解説の本質的な難しさを示しているのかも知れない。つまり、シミュレーションの面白さがコード体系と進化して来たプログラムを読まないと本当のところは分からないのではないかと、私には感じられる。なんとなく、上っ面をなでた感じで、響くものがなかった。
タイトルの『心はプログラムできるか』も、本書の人工生命が「心とは何か」という標的への道上にあることは認めるが、「チューリングテストが心の存在のテストである」という言明すらほとんどの人の同意を得られない現状からすると、いかにも勇み足で、羊頭狗肉のそしりを免れない。
いい素材なのだと思うのだが、料理しきれていないと感じられる本であった。