この本は良書です。説明無しに先にコードに出て来たものと言えば、perror位なもので、それにしたって索引を見れば数ページ後に出て来ます。自分が読んで分からないから良書じゃないと判断されるのは、それはＮＧです。この本の説明が雑ということも、私個人は全く感じませんでした。「あれ？何だっけ、これ？」と一瞬思うことは、必ず前後のページに書かれていますし。
私個人はこの本を１週間で読み終えることが出来ました。通勤の往復３０分と家で２時間、週末は８時間程度読んだでしょうか。それで全部読破しましたよ。所々「あれ？」と思うこともあるのは、動作確認をすれば良いのです。著者も以下のようにアドバイスしています。
【以下、引用】
「ここのところをこうしたらどうなるんだろう？」とか「ここのところをこういうふうに書くことができるのかな？」という疑問が湧くことがあると思います。でも、これは自分で実際に試してみればすぐにわかることです。たとえプログラムが暴走しても、パソコンが壊れることはありません。
【以上、引用】
要するに、最悪、強制終了すれば良いんですね。でも、MacならばControl+Cで止まる。WindowsでCをやらないので分からないけど、まあ、Ctrl+Alt+Deleteでタスクマネージャを出して、それで強制終了すればOKのはず。
この本を読む前に自分はDotinstallの「C言語の基礎」というtutorialを見ました。これは素晴らしい出来です。個人的にはこれを一回閲覧させて貰って、サクッとポインタが何か分かりました。ここにレファレンスもあって、個人的に簡単で読み易いと思ったのは「苦Ｃ」でした。これと猫は大体同じレベルです。ただ、猫の方がプログラムを考えさせる良い例が多くて、苦Ｃは単純で分かり易い例に終始している気がしました。
順番として、「C言語の基礎」（１時間）→「苦Ｃ」（１週間）→猫Ｃ（１週間）でした。全部に目を通しましたが、最初の方はお話程度に素っ飛ばして読んでいました。猫が先だともう少し時間が掛かったかもしれません。
猫Ｃの続編に猫Windowsプログラミングがあります。（アルゴリズムの本を読んでいて）時間が無くて私はまだ読めていないのですが、これは良書そうです。こういうのを学ぶとＧＵＩ関連のプログラムが出来るようになって、如何にもプログラムが出来るようになった気分を味わえると思います。
自分の主観で色々と言う人がいると思いますので、一概には言えないのかもしれませんが、この猫Ｃは良書です。まあ、本を読む速度が１週間か１ヶ月かは、正直気にしないでもＯＫです。実際、私は最初にJavaScriptを学んで、中々慣れることが出来なかったですし。（W3SCHOOLSとか、ブログとか、ネットソースだけで学ぼうとしたのが悪かったのかもしれませんが…。）３ヶ月弱取り組んで、一度投げ出してしまいました。（その後、RubyやCを学んで、それでJavaScriptについても幾分か分かる気がしてきました。）自分では正直良く分からないのですが、この試行錯誤があったから、RubyやＣの基礎的な部分を比較的楽に学べた気がします。特にRubyはプログラムに慣れる意味でも最初に学ぶ言語として良い気がします。（個人的にはＣの方が好きだけれど。）
プログラム初心者の人達は、自分も含め、読書百遍で取り組めば、自ずと分かるようになると思います。Ｃ言語はとても頭の良い人達がメモリが非常に高価だった頃に試行錯誤して作ったものなので、Ruby程はユーザーフレンドリーな感じがしません。でも、どうやって動いているのかを感じられる点ではＣの方が楽しい気がします。
この猫Ｃを楽しんで読む人達が増えると良いなと思います。
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