4巻目、読みにくい。
早くも序盤で疲れました。カタリーナのウザさは健在。更に序盤は愛香メインで進むのですが、三人称なのに独白が
一人称のように区別無く普通にまぎれているせいで分かりづらい。また、あの独特の丁寧語が実にウザく感じられます。
毬藻に対する時の言葉遣いはぞんざいなのですから、独白部分もそれで良いのではないでしょうか。
テンポが悪いこと甚だしい。
カタリーナの間違った日本語も、頻繁にあると面白くも何ともなく読みにくいだけ。話が脱線したまま帰ってこれない
のではという3巻と比べて、脱線しっ放しというのは無くなりましたが、それでも話の腰を折りすぎる部分は相変わらず
です。読んでいてかなりダルいです。
ところで愛香や毬藻の面白さは主人公の清海との関わりの中にあるのであって、それは清海の視点から見たものと
読者の視点が一致するから面白みがあるのだと思うのです。
なので、まるで愛香が主人公であるかのような一人称もどきの三人称で進行すると、先のテンポの悪さも手伝って
驚くほど魅力が無くなります。
これに元々魅力がなくてウザいだけのカタリーナが絡むので、益々つまらない。このキャラが好きという人もいる
でしょうし、作者はかなり気に入っているようですが、個人的にはこのキャラが幅をきかしているのを見ると購入の
意欲が半減します。
カタリーナの変なところは愛香が常識人であれば際だちますが、愛香も充分変なのでつっこみも弱く、またあの口調
なのでどうもリズムが悪く感じます。変同士でズレまくるとか、もっと常識人と絡ませた方がマシなキャラになったの
ではないかと思います。
ホントにこの序盤だけで疲れ切ってしまってマジに読むのを止めました。こんなことは私にはかなり珍しいのですが、
相当間が開いてから今回やっと再開したわけです。本をムダにしたくなかったので。
まあ再開して間もなく清海が出てきて、それまでの雰囲気に戻ったので安心しました。
さて展開ですが、実を言うと予想通りというかみえみえというか、ひねりが甘い。
所詮キャラで引っ張るだけの話なのか、と諦めの気持ちが沸いてきました。
この巻で大蝦夷編は終わりですが、見事に時間が経っていない。展開が遅い本作ですが物語の中はもの凄いスピードの
ようです。うがった見方をすれば、作者は話をふくらませる能力に欠けているのではないかと思うくらい。
そのくらい内容が無いです。
無駄なダベりで延々とページを稼ぐより、もっとストーリーで読者を惹きつけてもらいたい。せっかく良いキャラが
いるのだからもっとキャラが引き立つ展開を期待したい。
個人的には学園長も良い味を出していたので今後に期待。多分出るだろうという去り方ですし。
しかし練り込み不足の感は拭えない。学園長の内面というか動機というか、あれはあまりに浅すぎでしょ。
というかそう見えるくらい凡庸であっさりしている。実はまだ詳しく考えていないのではないかと思う。
カタリーナはいなくなるようなので少し安心ですが、あれだけ引っ張ったからには再登場は決まっているのでしょうね。
セクハラが悪いとは言わないけれど、とにかくこのキャラは引き際が悪い。引っかき回したあと、ずるずると引きずる
ので展開がグダグダになる。あの口調なので読むのにもテンポが悪く、ギャグのはずしっぷりは相当寒い。出番を3割は
落とした方がバランスが良いのではないでしょうか。
ということで、このシリーズ、プラスポイントだけを挙げれば星5つに達するのですが、マイナスポイントが足を引っ張ってトータル評価が低めになるんですよね。
次回からの新章?個人的には継続購入の分水嶺だったりします。これで依然グダグダ展開になるならもう見放しますが、
さてどうなることやら。
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サムライガード4 命を懸けた殺死合 (GA文庫 ま 2-4) 文庫 – 2009/8/15
「正体を隠す必要はないさ。君たちにはここで死んでもらうからさ」
今はもう使われていない、大蝦夷学園の古い建物内。そこには武器の密造工場と、なんと一乃関教士の姿があった!
「学園長を攫えば何かしら動きを見せるだろうと踏んだけどさ、大正解だったさぁ」
事態が急速に展開するなか、学生捜査官のカタリーナは、愛香たちはどう動く!? はたまた一乃関教士に攫われた学園長の運命は――!?
「……それが学園長殿の血だとすれば、すでに手遅れだと思うのでございます」
大蝦夷編クライマックスで贈る、『サムライガード』第四弾。
今はもう使われていない、大蝦夷学園の古い建物内。そこには武器の密造工場と、なんと一乃関教士の姿があった!
「学園長を攫えば何かしら動きを見せるだろうと踏んだけどさ、大正解だったさぁ」
事態が急速に展開するなか、学生捜査官のカタリーナは、愛香たちはどう動く!? はたまた一乃関教士に攫われた学園長の運命は――!?
「……それが学園長殿の血だとすれば、すでに手遅れだと思うのでございます」
大蝦夷編クライマックスで贈る、『サムライガード』第四弾。
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社SBクリエイティブ
- 発売日2009/8/15
- 寸法10.7 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-104797355387
- ISBN-13978-4797355383
登録情報
- 出版社 : SBクリエイティブ (2009/8/15)
- 発売日 : 2009/8/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 344ページ
- ISBN-10 : 4797355387
- ISBN-13 : 978-4797355383
- 寸法 : 10.7 x 1.6 x 15 cm
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年8月13日に日本でレビュー済み
いやぁ、面白かった。『大蝦夷学園編』が完結を迎えるのだが、何が面白いってカタリーナ。前巻では少しウザイところもあったカタリーナが上手くハマって独り歩きし出した感じで、バワフル極まりない愛香ラヴ光線を撒き散らしては、前半は愛香、後半はターニャ、最後はこの2人から同時ダブル制裁を受け続けるのだが、それでも全く懲りない根性が段々天晴れに思えてくるから不思議。帰国するらしいカタリーナの、絶妙に間違える日本語で再び笑わせてくれることを期待したい。作者もかなりお気に入りなようで、清海に愛香、果ては毬藻にまで「カタリーナ語」を喋らせたくらいだから、いずれ再登場もあるのではと思う。
今回は少しずつ明らかになっていく「大蝦夷学園に潜む拳銃密輸の陰謀とその真相」が本遍なのだが、これがホントに少しずつでまわりくどいのは最早お約束なので、本シリーズでは登場人物達の会話がメインで本遍がサブくらいの感覚が必要だろう。どんでん返し的なトリックも起伏もさほど無ければ「もしかしたらこの人が黒幕かも」との予想も大きく外れない展開については説明しない。ただ、たったの1週間で大蝦夷学園から江戸に戻って来るのなら「なぜに北海道まで行ったの」という気は多少してくる。清海なりに何か得るものはあったようだし、大蝦夷学園で知り合った人達の中には今後の展開に絡んできそうな人もいるので、これを上手に繋げて欲しいと思う。実際、暁波麗などは絡んでほしい人物であり、それを示唆するセリフもあったりする。
本巻で一応の区切りがついたので今後の展開は全く見えないのだが、逆に清海達が(そうそう江戸にも居られないハズなので)どこへ行くのか、どうなるのか、といった観点で楽しみは膨らんでくるのである。余談だが、毬藻が実は結構お茶目だったり、愛香に「マジ?」な趣味があったりといった小ネタが仕込まれている。
今回は少しずつ明らかになっていく「大蝦夷学園に潜む拳銃密輸の陰謀とその真相」が本遍なのだが、これがホントに少しずつでまわりくどいのは最早お約束なので、本シリーズでは登場人物達の会話がメインで本遍がサブくらいの感覚が必要だろう。どんでん返し的なトリックも起伏もさほど無ければ「もしかしたらこの人が黒幕かも」との予想も大きく外れない展開については説明しない。ただ、たったの1週間で大蝦夷学園から江戸に戻って来るのなら「なぜに北海道まで行ったの」という気は多少してくる。清海なりに何か得るものはあったようだし、大蝦夷学園で知り合った人達の中には今後の展開に絡んできそうな人もいるので、これを上手に繋げて欲しいと思う。実際、暁波麗などは絡んでほしい人物であり、それを示唆するセリフもあったりする。
本巻で一応の区切りがついたので今後の展開は全く見えないのだが、逆に清海達が(そうそう江戸にも居られないハズなので)どこへ行くのか、どうなるのか、といった観点で楽しみは膨らんでくるのである。余談だが、毬藻が実は結構お茶目だったり、愛香に「マジ?」な趣味があったりといった小ネタが仕込まれている。
2009年8月12日に日本でレビュー済み
この作者の悪いくせなのか、やたらと重要度の低い会話や雑談が長々続く。
1巻あたりはキャラ立てなのかと仕方なく我慢していたが、4巻に至ってもまだこの状況は大概だるい。
もうそれは良いから先に進んでくれ、と思いながら頑張って読んだら、今度は同じ説明が何回も何回も繰り返され続ける。
さらに事件の真相に迫っていく仲間内の話し合いの最中に、緊迫感ゼロのグダグダ雑談が始まり、その辺りでめげた。
あと、地の文と同じように、心の声がカッコも無しで、しかも複数キャラ分が区別されずに同じ並びにあるから、口調で誰の心の声か判別しなければならず、面倒くさい。
イラストレーターの椎野唯先生が好きなので2点。
1巻あたりはキャラ立てなのかと仕方なく我慢していたが、4巻に至ってもまだこの状況は大概だるい。
もうそれは良いから先に進んでくれ、と思いながら頑張って読んだら、今度は同じ説明が何回も何回も繰り返され続ける。
さらに事件の真相に迫っていく仲間内の話し合いの最中に、緊迫感ゼロのグダグダ雑談が始まり、その辺りでめげた。
あと、地の文と同じように、心の声がカッコも無しで、しかも複数キャラ分が区別されずに同じ並びにあるから、口調で誰の心の声か判別しなければならず、面倒くさい。
イラストレーターの椎野唯先生が好きなので2点。
2010年6月17日に日本でレビュー済み
今回で蝦夷地は終わりますが話は続いています。
カタリーナはまた出番があるんでしょうか?
カタリーナはまた出番があるんでしょうか?