■読み始めたきっかけ
「異人たちとの夏」の映画と小説が好きで、同じ山田太一著というこ
とと、皆さんの評価が高かったので読み始めました。
■心に残る言葉
実際には小説ではなく、ドラマの台詞・シナリオです。ドラマの場面
を頭の中で想像をしながら読みました。当時テレビで観た記憶はないです。
p.412 この作品は、逆らうことがタブーだった視聴者に「あんたの人生は、
なんと安っぽい人生だ」と罵声を浴びせるところから始まります。
→最近の大学生は、就職先として「安定」を重視しているようです。出世
もあまりしたくなく、転職にも非常に慎重だと聞きます。車は維持費がか
かるし、運転するのが面倒だから持たない、旅行もスポーツもネットで観
れば疑似体験できるから行かない。快適な自宅におこもりをして、ゲーム
やネットに興じるようなイメージがあります。「無理をしない」「無駄な
ことはしない」という自分の生活を安定したい、予想の範囲内で納めたい
意識があるような気がします。
この作品も平凡な家庭の幸せについて「本当にそれが正解か?」を視聴
者に問いかけている気がしました。
■どんな人にお勧めか
自分は平凡だと思っている人
自分は平凡ではないと思っている人
平凡な人生を送りたくない人
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早春スケッチブック 上巻 (新風舎文庫 や 102) 文庫 – 2003/10/1
山田 太一
(著)
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社新風舎
- 発売日2003/10/1
- ISBN-104797490810
- ISBN-13978-4797490817
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登録情報
- 出版社 : 新風舎 (2003/10/1)
- 発売日 : 2003/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 416ページ
- ISBN-10 : 4797490810
- ISBN-13 : 978-4797490817
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,196,257位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 83位新風舎文庫
- - 775位日本の戯曲・シナリオ
- - 882位ドラマの本
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年3月23日に日本でレビュー済み
DVDを見て感動したので、脚本を読みたくなり購入しました。
私の中でこの作品は、「ふぞろいの林檎たち」を超えて山田作品の中で一番になりました。
本を山崎努さんが出てくるシーンのセリフだけを読み返しました。
それだけでも十分におつりが来る本です。
普通の市民の生活・ありきたりな生活を罵倒する場面の緊張感が堪りません。
山崎努と望月家の交流に心が温まります。忍び寄る死に哀しさを感じます。
早春という季節がこの脚本の通奏低音となっているのです。
文庫のあとがきで創作秘話が明かされます。
解説者は、この脚本はある哲学者が言葉を吐くときのスタンスに似ていると喝破しています。
なるほどと思いました。
私の中でこの作品は、「ふぞろいの林檎たち」を超えて山田作品の中で一番になりました。
本を山崎努さんが出てくるシーンのセリフだけを読み返しました。
それだけでも十分におつりが来る本です。
普通の市民の生活・ありきたりな生活を罵倒する場面の緊張感が堪りません。
山崎努と望月家の交流に心が温まります。忍び寄る死に哀しさを感じます。
早春という季節がこの脚本の通奏低音となっているのです。
文庫のあとがきで創作秘話が明かされます。
解説者は、この脚本はある哲学者が言葉を吐くときのスタンスに似ていると喝破しています。
なるほどと思いました。
2004年1月20日に日本でレビュー済み
このドラマが放送されていたときは小学生でした。
もちろん、見ていないしタイトルも知らなかった。
知る人ぞ知る名作らしいのですがたぶんその時にドラマを見ていたとしても
たいして感動もしなかっただろうし影響も受けなかったでしょう。
いえ、一笑に伏していたかもしれません。
この年齢になりいろいろと考えることがありまして、だからこそこの本を読んで感動できたのだと思います。
このお話は20年前にはまだ早すぎたのかもしれません。
(低視聴率だったらしいから…)
今ならきっとたくさんの人々に著者の言いたい事が伝わるのではないかなと思います。
もちろん、見ていないしタイトルも知らなかった。
知る人ぞ知る名作らしいのですがたぶんその時にドラマを見ていたとしても
たいして感動もしなかっただろうし影響も受けなかったでしょう。
いえ、一笑に伏していたかもしれません。
この年齢になりいろいろと考えることがありまして、だからこそこの本を読んで感動できたのだと思います。
このお話は20年前にはまだ早すぎたのかもしれません。
(低視聴率だったらしいから…)
今ならきっとたくさんの人々に著者の言いたい事が伝わるのではないかなと思います。
2003年12月10日に日本でレビュー済み
1983年に山崎努主演で放送されたTVドラマの脚本です。残念ながら、この当時はビデオデッキもまだ普及はしておらず、更に、何故か未だにこの作品のビデオ化、DVD化は無く、・・・ つまり、この作品に興味を持たれるのは、一部の狭い世代の方に限られているのかもしれません。・・・ それはとても残念なことです。このTVドラマの最終回が放映されたのは1983年の3月25日、卒業式のシーズンでした。その日、数多くのその卒業生までが謝恩会を抜け出し、TVにかじりついたのを今でも思い出します。それほどまでに人を惹き付けた『早春スケッチブック』の力は、今でも十分に、このシナリオの中にも閉じ込められていると思います。