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合併人事 単行本 – 2002/1/1
- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社翔泳社
- 発売日2002/1/1
- ISBN-104798101133
- ISBN-13978-4798101132
商品の説明
商品説明
昨今、日本経済の厳しい状況下で、水平合併や企業集団内の合併が大幅に増加しているが、著者によると合併はコミュニケーションの交錯とアイデンティティーの崩壊を同時に招くという。その過程で、企業内で働く従業員は個人の価値観をゼロから定義し直す困難な作業に直面させられる。
本書の狙いは、暗中模索で繰り広げられる合併人事の状況を可能な限り開示することによって、無用な誤解や混乱を避けて、従業員、企業人事部の人たちが正しく合併に対処するためのヒントを提供することにある。
2部構成になっており、第1部では「エゴの衝突」と題して、合併の現場で何が起こるのか、日本企業および外資系企業の実例を織り交ぜて生々しく解説している。内容は社長の決まり方、人員削減、合併後の混乱などについて複数の企業実例が書かれている。
第2部では「人のデューデリ」と題して、合併の際に避けて通れない人材評価・選別について解説されている。ここでは、実例を織り交ぜて従業員および管理職の能力評価、アセスメント(将来性選別)から始まって、合併人事に伴うキャリアや合併人事の理想と現実にまで踏み込んで書かれている。
われわれが日ごろ新聞や雑誌などで見る合併に関する記事の多くは、表面的なきれいごとか、または誹謗中傷のゴシップに近いものかの両極端である。そのなかで本書は、複数の日本および外資系企業の実例を織り交ぜ、合併経験のある人事関係者の監修を受けたうえで書かれている。(木村昭二)
メディア掲載レビューほか
大型合併に伴い、互いの人事制度をどうすり合わせ、どう変えるか。大規模合併が相次いだ銀行業界の事例を検証しながら、合併慣れしている欧米企業との差異を明らかにする。
最大の違いの1つはスピードだという。日本企業の場合、合併交渉からマスコミ発表までは完全に水面下で進行し、その時点で白紙撤回される事案も多い。また合併発表後、経営計画や役員人事が発表されるまでにはさらに半年から1年、そのまた1年後に正式合併というケースもある。これに対しスピードを重視する欧米企業の場合、マスコミ発表時にはほぼ体制が整っており、その3カ月後にはもう通常業務が行われる事例がほとんどだという。
合併する企業間の力学にも注目する。ほぼ対等な企業同士による「水平合併」では、主導権を巡るパワーゲームが展開される。主導権を握りたい部門には、合併交渉直前に有能な管理職を投入しておくなど、日本企業特有の根回し人事の存在を指摘。3社合併のケースでは、合併慣れした企業の多数派工作が功を奏する事例を紹介する。
合併に伴うリストラの現状、手順を解説しつつ、エリート社員の保身を優先する人事慣習を残している限りは、身を切るような人員削減策の効果も半減してしまうと忠告する。
(日経ビジネス 2002/02/11 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
著者からのコメント
6/2日経新聞23面米倉誠一郎先生のご論評、及び、当方が文藝春秋6月号にて執筆したしました『みずほ巨艦合併人事の落とし穴』と、どうぞあわせてご参照くださいませ。
他、取り上げていただきました媒体は、NHK、日経連「経営者ダイジェスト」、日経ビジネス、週刊東洋経済、プレジデントなどがございます。
非力ながら、日本企業の合併成功率が高まる一助になれば幸甚です。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 翔泳社 (2002/1/1)
- 発売日 : 2002/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 234ページ
- ISBN-10 : 4798101133
- ISBN-13 : 978-4798101132
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,211,629位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 869位人事・労務管理 (本)
- - 3,946位マネジメント・人材管理
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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もとに書き上げたもの。
母数となる取材件数が多く、それだけ労力をかけた結果であるが
それらをもとにまとめられており、内容には興味深いものがある。
数値だけでは知り得ることができない一面を本著は紹介している。
それはそれで興味深いものだが現象の紹介に終始していて、総じて浅い印象。
いずれにしても固有名詞が少ない。あれば説得力が増すのに。
またこれは好悪分かれるところだが、直接的な著者の主張はほとんどみられなかったのは個人的には不満。
本書では合併に伴う人事のシナリオ、裏と表がデータをベースに語られている。
なかでも
「第二部 ヒトのデューデリ 何を見られるのか?」
は怖いが、読んでおく価値がある。不動産や企業、事業と同様に各個人も
デューデリジェンス(詳細調査、査定)されるという。
一方でヒトに対する配慮も記されている。
p226
合併時は、人数的・心理的・資本的に弱者になる側が常に
現れ、卑屈な状態になります。彼らに対しては、特にオー
プンに、稼ぎモデルを還元してあげることです。
しかし、平等と、公平と、公正は違うとの指摘がズシンとくる。
どのようなことが起こるかということをテーマごとのエピソードが書かれた本。
「合併時にはいろいろなことが起こるぞ!」ということを煽るだけ煽って、特段、深堀り
されているわけでもなく、解決策があるわけでもないのが残念。
合併時にどのようなことが会社で起きそうなのかをイメージしたい人には良いかもしれない。
しかし、内容は、「日本は雇用確保が重要なのに対し、アメリカは実力主義」というように、世に言われていること以上に踏み込んだものが感じられないのが、残念であった。
こういう会社があった、というような実例は、多いように思うが、それに対する分析・評価が見えてこないし、まして、筆者らの提言も感じられない。
正直言って、タイトル負けの感は否めない。